浄水器で除去した有害物質はどこへ?


浄水器の仕事は水の中の不純物を除去して、より純度の高い水を造るの事です。

浄水器で除去された不純物はどこへ行くのででしょうか、皆さんのイメージだと不純物=有害物質はフィルターに溜まっているとお考えになるのが一般的なイメージでしょうが、逆浸透膜浄水器が仕様している逆浸透膜フィルターには不純物を溜めません。

一般的な浄水器のフィルターはスポンジの様なイメージです、スポンジの上に水を乗せると水中の不純物がスポンジに引っ掛かりスポンジの下からは不純物が取り除かれた水が滴り落ちます。
スポンジの目が細かい程、より多くの不純物を除去出来ますが、逆に水が通るスピードは遅くなります、スポンジには不純物が溜まって行き、やがて目詰まりを起こして水が通りにくくなります。

この様に全ての水を浄水する浄水器のフィルター形式を全量ろ過と言います、全量ろ過を行うフィルターはあまり細かいフィルターだと直ぐに目詰まりを起こしてしまう為、ある程度大きな孔にしなければなりません、そうなるとあまり細かい不純物は除去できなくなります、日本製で高性能と言われる浄水器の使用されているのは精密濾過膜は全量ろ過が出来るフィルターで、選別する不純物のサイズは0.01ミクロン、細菌サイズまでは99%除去できますが、砒素、水銀など有害ミネラルは100%通過します。

逆浸透膜浄水器は全量ろ過ではなく、クロスフロー(原水の一部がフィルターを通過し、残りの水はフィルター通過せずに排出される)となっています、原水の約35%位の水分子だけが逆浸透膜フィルターを通過します、逆浸透膜フィルターを通過するのは水分子だけですので、原水から35%の水分子が少なくなり、その分、不純物が濃縮された水が残ります。

この濃縮された水は排水として浄水器の外へ排出され、排水管の中へ捨てられて行きます、逆浸透膜フィルターが行っている浄水は原水から水分子を分離する事ですので、逆浸透膜フィルター自体に不純物を溜める構造ではありません。この様な仕事の仕方なので逆浸透膜フィルターは4~5年と長期間に渡って安定した高い除去性能を維持する事が出来るのです。

汚れを溜めない逆浸透膜フィルターですが、長期間使用していると表面に不純物が固着してフィルター孔の数が減少し目詰まりを起こしてきます、家庭用浄水器で使用する50GPDの逆浸透膜フィルターですと、最初の設置時の造水速度が180~200ml/分位です、これが数年を経て130~150ml位になってきたら除去率が良くても、そろそろ交換時期と判断しています、アクアカルテックのユーザー様では4~6年に1度位の頻度で逆浸透膜フィルターを交換される方が多いですね。

アクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック