浄水器(逆浸透膜浄水器)のメンテナンスについて


浄水器のメンテナンスと言えばフィルター交換ですが、逆浸透膜浄水器の場合はもう少し複雑です、フィルター交換一つをとってもどこまでのフィルターを交換すべきなのか数値計測に基づいてお客様とご相談しながら決めて行きます。

逆浸透膜浄水器のメンテナンスは通常、年に1回行います。浄水器を設置された月、メンテナンスをされた月の翌年の同月にお葉書でメンテナンスのご案内を郵送しています。

お客様のお宅へ浄水器メンテナンスでお伺いして先ず行う事は除去率の計測です。

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TDSメーターを使用して水道水/井戸水の不純物濃度を計測して、次に浄水蛇口から浄水器の水の不純物濃度を計測します、浄水の計測は正確な数値を計測するために、2~3㍑吐水してから計測します、これは逆浸透膜浄水器に装備されている最後のポストカーボンフィルターに長時間滞留した浄水は、カーボンの溶出で不純物濃度が上昇する場合があるからです。

また浄水器の使用量が少ないお客様は除去率が低下する傾向がありますので、その場合は貯水タンクに貯水されている浄水自体の不純物量が増えている場合がありますので、逆浸透膜フィルターの除去性能を正確に計る為には、ポストカーボンフィルター手前の配管チューブを外して浄水器を運転して造水状態で不純物計測を行います。

逆浸透膜浄水器のメインフィルターである、逆浸透膜フィルターは通常4~6年と非常に長寿命ですから、安易に交換する事は出来ません、正確な除去率を捉える必要があります。

浄水器設置時の除去率は95%以上である事を確認して納品しています、1年後、2年後、3年後と年数を重ねて除去率がどの様に変化して行くのかお客様毎に用意したファイルに記録して行きます、その場所の水質、お客様の使用量に依って年数を重ねる毎に個別の傾向が見えてきます。

除去率と共に逆浸透膜フィルターの性能を測る指標が造水速度です、納品時の造水速度180~200ml/分から何%目詰まりを起こしているか、除去率が良好でも目詰まり度合いが30%を超えると電動増圧ポンプなどの損耗原因となります。

浄水器の除去率と造水速度を計測する事で5本装備されているフィルターの内、プレフィルター3本の交換を行うか、全フィルター5本の交換が必要なのか、不具合を起こしている部品は無いか、を判断してメンテナンス内容についてお客様のご確認を頂きます、それから逆浸透膜浄水器のメンテナンスが始まります、浄水器のメンテナンスについて

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