逆浸透膜浄水器なら放射性物質を除去出来ますか?


逆浸透膜浄水器で放射性物質が除去出来ますか? これは今でもよく頂くご質問です。

逆浸透膜浄水器は殆どの放射性物質を95%以上除去する事が出来ます、それも水に溶けてイオン化した極小状態の放射性物質を除去する事が出来ます。

ただ、過度にご心配されない様にご説明を加えさせて頂ければ、現在では関東地域の水道水に放射性物質は検出限界以下ですから、もし放射性物質が含まれていたとしても非常に微量で人体に影響を及ぼす物では無いと思います。

2011年3月の原発事故当時は東京との金町浄水場から配水された水道水に200ベクレルを超える放射性物質が検出され、時の政府は「乳幼児には飲ませないで下さい」と情報発信しました、成人なら問題ないとも聞こえますが、その後、老若男女がボトルウォーターを求めて列を作りました。

当時、船橋市に有るアクアカルテック浄水器のユーザー様である保育園の理事長様が、保育園の水道水と保育園で使用している逆浸透膜浄水器の浄水を日本分析センターを持ち込んで放射性物質の検査をされました、水道水は67ベクレルの放射性物質が検出されましたが、逆浸透膜浄水器の浄水は「ND」No Data 計測器の検出限界以下で放射性物質が検出出来ませんでした。

こちらの理事長様は非常に聡明な方で、先ず保護者の方に対して明確な説明をする為のデータをお持ちになりたいと考えられたそうです、また浄水器のフィルター交換から6ヶ月経過していたので、フィルター交換直後だけ除去性能が良い、とかではなく、浄水器の性能が確認出来るとお考えになったそうです。

結果として当時から5年以上前に導入された逆浸透膜式の浄水器が、確かな除去性能を持つ事が確認出来てご安心された様でした。

放射性物質も河川に落ちる前や河川に落ちた直後は、まだ大きな塊、と言っても塵の様に小さな塊ですが、このサイズは浄水器の世界が考えると大きな部類ですので、逆浸透膜浄水器で無くとも殆どの浄水器で除去出来ますし、一般的な設備の浄水場でも除去出来るサイズです。

水道水にまで残留してしまう放射性物質は水に溶けてイオン化した放射性物質です、イオン化した物質は原子単体と同様の大きさですから、溶けた塩を分離除去出来る浄水器で無ければ除去する事は出来ません。水に溶けて小さくなった放射性物質も95%以上除去する事が出来る逆浸透膜式の浄水器ですが、最初に殆どの放射性物質を、と書きました。

トリチウムは除去出来ないからです、トリチウムは水素原子の原子核に中性子が2個入り込んでいて3重水素とも呼ばれます、トリチウムは自然界で水分子そのものとなってしまうので、逆浸透膜浄水器でも除去する事は出来ません。
でも原発至近以外ではトリチウムが高濃度に存在する事は、まずありませんので余り心配する必要はなさそうです。

アクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック