浄水器に銀は使用していますか?


「日本製の浄水器には銀が使用されていると聞きましたが?」とご質問です。銀は抗菌剤として昔から利用されてきました、古くはワインを銀製の容器に入れて腐敗をふせぎ、現代でも抗菌グッズの殆どは銀イオンを使用しています。

浄水器の使用されるフィルターにも銀でコーティングしたフィルターが多くあります、特に活性炭フィルターの場合、活性炭を好む緑濃菌などの繁殖を防ぐための措置で銀が使用されます。

米国では銀について飲料水では、銀濃度の規制があります。一般的な浄水器は常にフィルターが外気に触れる状態ですから、緑濃菌が増えてお腹でもこわしたらと考えればメーカーサイドとしては銀を使用したいでしょうね。

宅配ウォーターサーバー用にボトルの中に入れる銀の抗菌スティックも販売されています。
水に溶解した銀イオンが細菌に付着すると細菌の細胞膜を破壊して滅菌する仕組みです。

アクアカルテックの逆浸透膜浄水器はどうかというと....
アクアカルテックの浄水器には逆浸透膜フィルターの手前の前処理フィルターに活性炭フィルターがあります。このフィルターはシュチュエーションによって数種類の活性炭フィルターを使い分けていて、大量の浄水処理を行う店舗用の場合は耐用期間の長い日本製活性炭フィルターを使用していますので、このフィルターには抗菌剤として銀が使用されています。

ですけれど、ご心配なく、例え銀イオンが溶出しても、その後の逆浸透膜フィルターで95%以上除去されますので人体や養魚などへ影響が出ることは有りません。

元々銀は金と同様、非常に安定した金属ですから人体への影響度合いは少ない金属です、米国では確かに規制はありますが、影響が少ないとは言え大量に入れば当然悪影響があると言うことです。

浄水器のフィルターに使われる銀がやり玉に挙がるのは実際の影響とは別の理由があるようです...

浄水器に使用される活性炭フィルターの抗菌剤としての銀がやり玉に挙がっている理由と言いますか、やり玉に挙げている本があります。「水道水にまつわる怪しい人々」という本で弁護士さんが著者です。

これらの関連記事中にはで銀の毒性は水銀に匹敵する!?とか強引な論理展開をしている部分もありまして、何で?正義感に燃えて?と思いきや、実は著者ご自身が取締役を務める浄水器会社の商品宣伝本なのですね。

つまり殆どの日本製浄水器は銀を使用している、自分の浄水器は銀を使用していない、優位性がある、弁護士の権威付けと、さらに驚くことに殆ど活性炭の機能しかない浄水器が¥165,000-とは!?

2~3万円の浄水器を売っているのなら事の真贋はともかく、正義の人と見えたんでしょうけど。

ここで一つアドバイスさせて頂けるとすれば、本に書いてあるから、特許を取得しているから=正しい、ではありません。
出版するお金があれば本にはどんな内容でも好きに表現する事が出来ます、特許は今までに無い新規性のみを判断していて、それが科学的、理論的に正しいかなどの真贋を判断している訳ではありません。

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浄水器/アクアカルテック