浄水器の性能について


インターネットで浄水器を検索すると、非常に多くの浄水器があります、その性能も、それぞれの浄水器が我こそは世界一みたいな宣伝をしていますので、水を浄水する事について、こんなにも多種多様な浄水技術が有るのだろうかとお迷いになる事かと思います。

まず水自体を活性化するとか、水を蘇らせるとか、この様な宣伝文句には明確な根拠は無いはずです。

水は水分子+不純物(水分子以外の物質)でしかありません。

この「水分子+不純物」から「水分子」へ近づけるのが浄水技術であって、水分子自体が変質したり、熱エネルギー以外の特別なエネルギーを持つことは科学的にあり得ません、例外としては特殊な環境下で放射性同位体となった酸素原子、水素原子が含まれた放射性物質としての水分子なら考えられますが、そんな浄水器があったら怖いですよね。

水分子が熱エネルギーと持つということ、これは単純に温度が上昇する事ですが、言い方を変えれば水がエネルギーを持つと言えます。

活性化するとか、蘇らせるとかニセ科学的な部分を削除すると水から不純物を除去する、浄水器の役割が明確に見えてきます。

そこで浄水器の根幹を成すフィルターに行き着くのですが、これは単純な事で、フィルターに開いている孔の大きさで性能が決まります。

孔が小さければ小さい程、小さな不純物を除去する事が出来ますが、その分、水分子自体も通りにくくなるので孔の小さいフィルターで浄水器を運転する為には、単に通水するだけではなく、様々な維持装置と技術が必要となる為、浄水器自体の構造も複雑になり取り扱いも難しくなります。

これが一般的な浄水器ではあまり細かい孔のフィルターを採用しない理由です。

日本製の浄水器の多くは孔のサイズ0.01ミクロンの精密濾過膜の中空糸膜(ストロー状のフィルターでストロー側面に開いた孔よりストロー内部へ水を導入する)を使用しています。

このサイズなら通水抵抗も低く、2kg/平方cm程度の低水圧でも充分な浄水速度が確保できますが、孔の大きさから除去できる物質は細菌類、錆、カビなど水中の不純物としては比較的大きなサイズの不純物が対象となります。

オレンジジュースや牛乳なども透明な液体にする事が出来ますが残った透明な液体にはそれぞれの味と臭い、主な成分は残ります。

これは色を付けている成分が比較的大きい不純物だからです。

このサイズですと高分子化合物や水に溶けてイオン化した金属=ミネラルはほぼ全量通過します、これを言い方を変えると、「有害物質は除去して体に必要なミネラルは残します」の宣伝文句となるわけです。

カルシウム、マグネシウムなどは人体への必須ミネラルですが、鉛、水銀、カドミウムなど人体に有害な金属もまたミネラルです、ほぼ同じような大きさで存在しているミネラルを人体への要不要で区別する事は不可能です。

「有害物質は除去して体に必要なミネラルは残します」の真意は「0.01ミクロン以上の不純物(有害なものも、無害なものも)は除去します、0.01ミクロン以下の不純物は残します(有害なものも、無害なものも)。

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浄水器/アクアカルテック