浄水器という商品の曖昧さ


逆浸透膜浄水器は有害物質を95%以上除去して安全で美味しい水=純水を造るとハッキリ言えます、スーパマーケットの大型浄水器や宅配水と同じ純水を造る浄水器です。砒素が検出された様な汚染地下水でも自身を持って対応出来ますし、逆浸透膜浄水器は多くの自治体が実施する汚染地下水対策の指定浄水方式になっています。

ところが逆浸透膜式以外の浄水器で見られる宣伝文句は、その内容をよく考えてみると非常に曖昧模糊としている事にお気づきにならないでしょうか、これは浄水器という商品の価値がどこにあるのかをワザと曖昧にしておかないと、商品価値の根拠が無くなってしまう様な部分があるからです。

例えば多くの浄水器はまず「美味しい水に浄水します」と言います、これは活性炭を通して水道水の塩素臭を除去するだけでも、元の水道水から比べれば美味しくなる訳です。水が美味しい、は感覚的な問題ですからみんなが見て、感じて判る共通の指標にには成り得ないでしょう、水は冷たければ水道水でも美味しく感じてしまいますし。

浄水器の商品価値としてこの様な「美味しい水を造る」と双璧なのが「安全な水を造る」なのですが、これがまた非常に曖昧です。何より殆どの浄水器に「水道水専用」「安全の確認された水を使用して下さい」などの表記があるのです。これでは浄水器を通過する以前に既に安全な水でなければならない訳です。

水道水は行政が安全を保証している水ですから、その水を浄水器で浄水すれば「より安全でしょ」と主張するのかもしれませんが、これでは浄水器が安全な水を造っているとは言い難くなります。

明確なのは有害物質で汚染されている可能性がある井戸水などにはこれらの浄水器は使用出来ないという事です。放射性物質が問題となった時には「浄水器では放射性物質を除去できない」が定説となりました逆浸透膜浄水器は放射性物質も95%除去出来ますが、これで「美味しい水を造る」「安全な水を造る」の2点の浄水器に求められる商品価値について非常に根拠が怪しくなりました。

考察してみると一般的な浄水器の商品価値に明確な点を見つけるのは難しいのです、消費者の方もそれを何となく理解していて浄水器に全幅の信頼と期待を持っているわけではないようです。中には外国製のスンゴイ浄水器だとか、オカルトチックな効果効能を盲信して非常に高額な商品を購入してしまうケースも多く有るようです。これらの商品は全て眉につばして見なければならないでしょう。

使用されているフィルターの物理的な大きさによって安全な水を作れる浄水器なのかどうなのかは決まってしまいます、精密濾過膜レベルでは水に溶けている有害物質は除去出来ません、その先の限外濾過膜、逆浸透膜レベルの物理フィルターが必要です。

この様な商品価値が非常に曖昧でありながら、非常に多くの人に使われている浄水器、水の美味しい、不味いは個人の感覚なので賛否はあるでしょうが、砒素等の有害物質が含まれていても確実に95%以上取り除く逆浸透膜浄水器は安全な水を造る浄水器です。

浄水器という商品はその商品価値が曖昧なまま私たちの生活に広く普及してきました。諸外国に比べれば非常に安全と言われてきた日本の水道水、この水道水の安全性が揺らぐような記事が紙面に踊れば何か浄水器を付けなければと消費者の不安は高まります。

ですが浄水器自体の性能が非常に曖昧模糊としてしまっていて、安全な水を造る浄水器と言いながら「安全な水でなければ通してはいけない」「井戸水には使ってはいけない」では?どんな有害物質が何%除去できるのか、浄水の有害物質レベルがどの位に下がったから安全と言えるのか、逆浸透膜式以外でこれら曖昧な部分に明確に回答出来る浄水器はありません。

逆浸透膜浄水器は水道水だけではなく汚染井戸水にも使用可能な高性能浄水器です。

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浄水器/アクアカルテック