逆浸透膜フィルター


逆浸透膜式の浄水器に使われているフィルターは逆浸透膜フィルター=R.O.=Reverse Osmosisと呼ばれるフィルターで、写真は家庭用浄水器で使用している逆浸透膜フィルターです。メーカーは米国フィルムテック社のTW30-1812-50となります。

TW30-1812は逆浸透膜フィルターの形状を表していて、-50は規定水圧で一日(24時間)の造水量が50ガロン=189㍑の容量である事を表しています。逆浸透膜フィルターは長いフィルム状の逆浸透膜を巻物状にした形状です、膜の表面を見ても穴は小さすぎて見て取ることが出来ません。

膜表面はクリーム色がかった白いペンキが塗られている様に見えますが、実際の製造工程も基材へ特殊な樹脂をペンキの様に塗るような感じだそうです。
樹脂が乾くと水分子の大きさになぞらえるような小さな孔が空き、逆浸透膜フィルターが完成します。

アクアカルテックの逆浸透膜浄水器ではこの逆浸透膜へ電動増圧ポンプを使用して3.5kg/平方cm位の水圧を掛けて水分子を押し込んで行きます。
ここで逆浸透膜を通過する水分子は全体の35%位です、残り65%の水は不純物とともに排水として浄水器の外へ捨てられてゆきます、これは逆浸透膜式の浄水器独特の運用方法で、一般的な浄水器様に全量濾過をしてしまうと非常に細かい逆浸透膜はすぐに目詰まりを起こしてしまいます。


そこで逆浸透膜へ水圧を掛けながら、一方で同時に排水をしてゆく濾過方式、クロスフロー濾過方式を採用しています。クロスフロー濾過方式を採用する事によって逆浸透膜フィルターは3年~5年と非常に長期間95%以上という高い除去率を維持する事ができるのです。

この95%の除去率も一般的な高性能と言われる浄水器が採用している精密濾過膜では1%すらも除去できない、水に完全に溶解したイオン性不純物の除去率です。塩が水に溶かしても粒のままなら精密濾過膜の浄水器でも分離除去できるでしょうが、水に溶けた塩はナトリウムイオンと塩素イオンになり、これは原子1個とほぼ同じ大きさですから触ることも見ることも出来ない小さな状態です。

精密濾過膜の浄水器では引っ掛けることすら出来ないイオンを逆浸透膜浄水器は95%以上分離除去出来るのです、水に溶けているイオンを除去できる浄水器だけが出来た浄水を純水と呼べる訳です。

水の65%を捨ててしまうのは、もったいない、とお感じになる方もいらっしゃるでしょう、
一日に10㍑の浄水を逆浸透膜式の浄水器で使用すれば20㍑の水を捨てる事になります、1ヶ月30日なら浄水器全体の水道消費量は900㍑となります、一般家庭の水道料金は1000㍑当たり200円前後ですから、一日に20㍑の浄水を使用したとしても400円位となり、少なくともコストの問題は無さそうです、モラルの問題でもったいない、と思われる方はいるかも知れません。

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