浄水器のフィルターに開いている孔の大きさ


逆浸透膜浄水器の浄水は純水になります、純水とは文字通り水分子以外の不純物が殆ど存在しない水です。
例えば塩を溶かした水を普通の浄水器に通したらしょっぱくない真水になるでしょうか?なりません。

浄水器を通す事で大きな粒子の不純物が取り除かれて、水の透明度は上がったりするかもしれませんが、塩が溶けてナトリウムイオンと塩素イオンとなって水に混ざっていると、イオンは小さすぎて浄水器のフィルターを通り抜けてしまいます。

ここで言う普通の浄水器に使用されているフィルターは精密濾過膜です、精密濾過膜は日本のトップメーカーが開発採用しているフィルターで、名の通った日本の浄水器メーカーが採用しているフィルターです。フィルター形状から中空糸膜と呼ばれる事もありますが、これはストロー状のフィルター形状を表す言葉で孔のサイズでの呼称は精密濾過膜となります。
0.001ミクロンの孔のフィルターとなると精密濾過膜と限外ろ過膜の境目にもなるので、限外ろ過膜の英字呼称でUF膜と表示される場合もあります。

フィルターの孔の大きさ順に並べると
繊維フィルター>精密濾過膜>限外ろ過膜>逆浸透膜となります。

精密濾過膜は細菌類はほぼ100%通過出来ない大きさの孔が開いています。
逆浸透膜は塩が水に溶けてナトリウムイオン、塩素イオンとなったイオンを殆ど通さない大きさの孔が開いています。

それらを大きさの数値で表現すると、
精密濾過膜=0.001mm以下の孔
逆浸透膜 =0.000001以下の孔が開いている事になります。

精密濾過膜と逆浸透膜の孔の大きさをイメージしやすい大きさに引き伸ばして比較するとすれば、精密濾過膜が直径1m=1000mmの孔、逆浸透膜は1mmの孔となります。

物の大きさで例えると直径1mのバランスボールが通る孔と手芸用のビーズが通るザル位の差となります。

これだけの大きさの差があるフィルターとなれば、同じ「浄水器」という商品でも出てくる浄水は同じ水にはならない事がご理解頂けるのではないでしょうか。

逆浸透膜浄水器の浄水が純水となるのは実に単純な話で浄水器に使用しているフィルターが非常に細かいからです、なら、他の浄水器も逆浸透膜フィルターを使えば良いのでは?

そうはならないのです。

孔の大きなフィルターで行う全量濾過を逆浸透膜で行えば微細構造の逆浸透膜は直ぐに目詰まりを起こしてしまいます、そのためクロスフロー濾過方式を採用し、そのための機構も複雑化して、メンテナンス作業も専門知識を必要としますから普通の浄水器を扱っている業者さんは中々手を出しづらい浄水器となっています。

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