浄水器の除去率について①


井戸水でヒ素が水道水質基準値を超えて検出されてしまって弊社浄水器を導入された方からご質問を頂きました。

逆浸透膜浄水器ACRT-550MPSを設置後に浄水の水質検査を行った結果と以前に井戸水を水質検査した結果から
除去率を割り出されたところです。

原水→浄水器を通した数値
一般細菌 3000→740
ヒ素及びその化合物 0.049→0.001未満
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 0.1→0.1未満
フッ素及びその化合物 1.75→0.05未満
塩化物イオン 5.4→0.2未満
カルシウムマグネシウム 35→5未満

先ず前提条件として、水質検査結果から除去率を割り出す為には井戸水/浄水器の浄水が同じ日に採水される必要があります。

逆浸透膜浄水器の除去率が95%であるとしても、原水である井戸水の不純物量が変われば浄水に残留する不純物量も変わります、極端に記述すると原水の不純物量が100ppmなら✕(100%-95%)で=5ppmですが、原水の不純物量が150ppmなら✕(100%-95%)で=7.5ppmとなります。

井戸水の不純物量は季節、降雨状況などにより変動しますので、水質検査結果で除去率を割り出すのなら同時期に井戸水と浄水器の浄水を採水して計量試験を行わなければなりませんが、手間も費用も掛かる事です。

簡易的に除去率をチェックするならTDSメーターの利用をお勧めします。

TDSメーターは水に流れる電流量を計測して不純物量をppm換算して表示します。
水にとけてイオン化した物質はプラスもしくはマイナスの電荷を持ち水に中に電気を流す仲立ちをしてくれる物質です、今回のケースでもヒ素、硝酸性窒素、フッ素、塩化物イオン、カルシウムマグネシウムは水中に溶けてイオン化しています。

この様なイオン化した不純物が多いと電気が多く流れ、不純物が除去されて少なくなると流れる電気もそれに比例して少なくなります、この性質を利用した蒸発残留物測定器がTDSメーターです。

TDSメーターの使用方法は非常に簡単です、コップに汲んだ水にTDSメーターの先を浸けると直ぐに不純物量がppm表示されます。
逆浸透膜浄水器の除去性能がいつでも簡単に確認出来る訳です。
TDSメーターはアマゾンなどでも2000円前後で購入出来ます。

一般細菌 3000→740
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 0.1→0.1未満
について逆浸透膜浄水器でも除去できないのでしょうか?

これについては次回
浄水器の除去率について②でご説明します。

浄水器のアクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック