浄水器のメンテナンス1⃣

TS3I0517

浄水器のメンテナンスというとフィルター交換ですが、逆浸透膜浄水器の場合は単にフィルターを変えるだけでは無く、色々と行う事が有ります。

まず浄水器には5本のフィルターが使われていますが、毎回5本全てのフィルター変えるのでは無く、浄水器の状況を見極めてから交換が必要なフィルターを変えてゆきます。
逆浸透膜浄水器のメンテナンスにお伺いして先ず行う事は水道水と浄水器から出る浄水の不純物濃度をTDSメーターで計測します。

SN3D0033

水道水に含まれる不純物量が100ppmだとすると、浄水が5ppmなら浄水器の除去率95%と判ります。
普通の浄水器は除去率なんか計らずにフィルター交換を行いますよね、TDSメーターを使用すれば普通の浄水器も除去率が判るのでしょうか?
答えは解りません、です。
普通の浄水器の浄水を計っても、水道水が100ppmなら浄水器から出てくる浄水も100ppmになってしまい、不純物量が全く減らず、除去されていません、除去率0%です。

TDSメーターが計っているのは水に溶けてイオン化した不純物の量なんです、イオン化した不純物は+または-の電荷を持っていますのでイオン化した不純物が多い程、電気が多く流れます、その流れる電流量をppmに換算して水中の不純物濃度を表示している訳です。

イオン化した不純物の大きさは原子1個と同等ですから水中では一番小さな不純物ですので、普通の浄水器、精密濾過膜やUF膜を使用した浄水器ではフィルターの孔が大きすぎて全て通過して浄水に残留します。

イオン化した不純物を除去する為には溶かした塩(ナトリウムイオン、塩素イオン)を除去できる性能を持つ浄水器が必要です、それが逆浸透膜式の浄水器です。

シーガルフォーやマルチピュアからアクアカルテックの逆浸透膜浄水器へお買い替えされるお客様の多くは、既存の浄水器を取り外す前にTDSメーターでの計測を要望されますが、浄水のppm濃度が水道水より下がったのを見たことが有りません、「今までの浄水器はなんだったのだろう…」と気落ちするお客様ですが、「もっと大きな不純物は除去していたはずですし、浄水器が全く仕事をしていない訳ではないですよ。」とお言葉を掛けるしかない私です。

浄水器の除去率が95%以上を維持していたら次は目詰まり具合を判断する為に造水速度を計測します。
逆浸透膜フィルターは非常に細かいフィルターですので水分子自体も通りにくく、電動ポンプで水圧を高めても1分間に造る浄水は150~200ml程度しかありません。
1分間に出来る浄水の量を軽量カップで計測して目詰まり具合を判断します、造水速度は水温の影響を受けますので夏と冬ではかなり違いますので、弊社内基準も夏用と冬用の造水速度があります。

浄水器の除去率と造水速度の2点が逆浸透膜フィルター交換の指標となります。

浄水器のアクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック