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2008年09月03日
逆浸透膜の実物
逆浸透膜浄水器という言葉自体、結構物々しい雰囲気です。実際の逆浸透膜フィルターとはどんなものかご説明したいと思います。上の青い筒状のフィルターが逆浸透膜フィルターです、下は逆浸透膜フィルターを分解したものです。
写真を御覧頂くと袋の断面に親指と中指を差し込んで見やすく広げてあります。これは逆浸透膜の構造を解りやすく途中からカットしたものです。写真から封筒みたいな袋が巻物状に巻かれているのがお判りになると思います。この袋の裏表が逆浸透膜になっています、袋の中央にあるメッシュシートは袋内に空間を作るたの物です。逆浸透膜の外部から水圧を加えて行くと膜を通過して袋状の内部に水分子がしみこんで行きます。袋の終点は中心部のプラスチックのストローに繋がれていて水分子はそこに集まり浄水となります。
袋表面にはポリアミド樹脂が膜が形成され、ここに非常に小さな極細孔が開いているのです、ひとつの孔からは一日かけても一滴の水が通過するかどうかと言われています。それを巻物状にする事に依って大きな面積で浄水処理をする訳ですが、それでも1分間に造れる純水は約130ccと非常にゆっくりです。これだけ時間をかけて浄水するから通常の浄水と異なる純水=ピュアウォーターを造れるのですが、そのため通常は貯水タンクがシステムに付属します。浄水器と言うよりは浄水機、浄水装置ですね。
投稿者 aqua : 2008年09月03日 16:11