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2009年05月22日

水素結合の力を利用して分離除去

 水分子の水素結合の力は逆浸透膜の分離除去メカニズムに大きく関わっています。先回ご説明したように水に溶けた物質はイオンとなり電子を取り込んだり、捨てたりして+又は-の電荷を持ちます。

 この+のイオンには水分子の酸素原子部分が、-のイオンには水分子の水素原子部分が吸い付きます。磁石が引き合うようなイメージですね。

 イオン+水分子の状態は水和とも言い、物質が水に溶けた状態です。イオン+水分子は水分子単体より当然大きくなる事が想像出来ると思います。水分子1つなら通れた穴がイオン+水分子、イオン+複数個の水分子となると通りにくくなる。

 水分子1つがとりつく1価のイオンより水分子2つがとりつく2価のイオンの方が除去率が数%高まる事より、分離メカニズムの結果からも整合性の高い理論ですがこれも数ある仮説の一つです。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2009年05月22日 19:09