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2011年03月18日

放射性物質と浄水器

福島原発問題の不安から「逆浸透膜浄水器で放射性物質は除去できるのか?」とのご質問を多く頂いています。

放射性物質は放射線を発生しながら自己崩壊して安定した状態になろうとします、放射性物質が体内に入ると身体の内部から長時間被爆し続ける事になります。

さてこの放射性物質ですが基本的には金属が水に溶解している状態なので他の金属類と同様95%位の除去率が期待出来るのかと思えそうですが、米国カリフォルニア州で行われた逆浸透膜浄水器のデータシートには放射性物質ラジウム226/228の除去性能試験結果があります。

この試験結果によれば逆浸透膜浄水器でのラジウム226/228の除去率は80%となっています。他の金属類から比較すると15%程低い値です。

逆浸透膜の除去メカニズムは不純物に対して水分子が取り付き、取り囲む事によって不純物+水分子(1~数個)で不純物の構成半径を大きくする事で水分子との大きさを変えて分離していますが、放射性物質は他のイオン性物質と異なり、水中でも安定状態では無いため水分子の取り付き状態にバラツキがでる分、除去率が下がるのではないかと思われます。

ヨウ素、セシウムについてはより水に溶解しやすい物質なので逆浸透膜の分離除去メカニズムからは相性の良い、除去しやすい物質と言えます。

普通のヨウ素、セシウムについては98%以上の除去率とのデータがありますが放射性ヨウ素、放射性セシウムについての試験データは見つかりません。水道水に放射性物質が混入することを想定していないので検査方法についても確立していない様です。

放射性ヨウ素、放射性セシウムについては通常のヨウ素イオン、セシウムイオンに化学関連の方のご意見を総合すると放射性による除去率の低下を踏まえても95%程度の高率除去が推定されます。

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投稿者 aqua : 2011年03月18日 08:59