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2011年09月30日

放射性物質が99%除去できる浄水器?

他社のホームページをご覧になったお客様、「放射性物質が99%除去出来ると書いてあったんだけど?」と疑問を弊社へお寄せ頂きました。フィルムテック社などの膜メーカーの資料などから弊社では逆浸透膜浄水器の除去率を概ね95%と回答しています。

放射性物質は日本の法律でその管理を厳格に規定され、やたら移動すら出来ない物質ですから公式なルールに従った浄水器の除去性能試験を行う事は非常に難しい状況にあります、これが放射性物質に関する浄水器除去率の公式データが見あたらない理由です。

そうなると実際に放射性物質が検出されている場所で採水して、その原水と浄水器を通過した浄水を分析センターで計量試験を行う、いわゆるフィールドテストによって除去性能の確認を行う事を私どもを含め逆浸透膜浄水器の各メーカーは行っている訳です。

原水の放射性物質が100ベクレルで浄水の計量結果が「検出限界以下」で検出器の計量下限値が10ベクレルと仮定すれば、実際には10ベクレルは存在せずに3ベクレルかもしれませんが、除去率の表示としては(100-10)/100=90%以上となります。

ここで原水の放射性物質濃度が非常に高く、1000ベクレルを超えるような場合に浄水が「検出限界以下」となれば除去率の表示は(1000-10)/1000=99%以上となります。

家庭用逆浸透膜浄水器に使用される逆浸透膜は原水に淡水を使用することを前提としていますので不純物濃度が基本的に低い水を対象として浄水に5%程度不純物が残留します。これが有る程度高濃度になった場合でも浄水に残る不純物量があまり変動しない範囲があります。

不純物の種類にもよりますが、ある幅の範囲であれば原水の不純物量が多いほど、結果的に浄水器の除去率が上がる事になります。長期的には不純物量の多い水は膜表面に堆積物を造り目詰まりを起こしやすい傾向にあります。

つまり原水の不純物濃度が高い場合は除去率99%の結果もありうると言うことです。

但し除去率は水圧などに依っても変動しますので、原水圧に依らず安定した除去率を得たい場合は電動増圧ポンプが必要となります。

水道水に使用される一般的な河川水は不純物濃度100ppm前後の淡水です、弊社の経験値からは概ね95~98%が逆浸透膜浄水機の除去率となります。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2011年09月30日 09:28