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2012年06月07日

農業施設学会シンポジウム

津波の塩害で使えなくなった地下水をアクアカルテックのLC600HP/SE浄水器を使用して浄水する試験運用が宮城県で行われています。

先日、試験運用に取り組んでいらっしゃる農村工学研究所の方のお誘いで農業・園芸施設学会のシンポジウムへ参加してきました。私自身の日程に余裕がなかったので宮城県名取市のシンポジウム会場まで車で日帰りの強行軍となりました。

逆浸透膜浄水器の農業利用はどちらかというと特殊事例ですが、非常に勉強になりました。他にも以前、自分が建築設計に長く携わっていた事もあり、温室のパッシブソーラーや風害に対する強度設計など興味深い内容がありました。

津波で海水が土壌に混入すると、時間経過と共に塩の構成イオンである塩素イオンは雨や散水により濃度が下がって行きますが、ナトリウムイオンは土中のコロイドと結合し、なかなか濃度が下がらず、カルシウム散布によるイオン交換で排出させるなど難しい作業となるそうです。

逆浸透膜の浄水器では苺栽培の散水に使用する水の確保が目的です。塩分濃度の高くなった地下水を浄水器に通して散水に問題の無いレベルまで塩分濃度を下げる訳です、農村工学研究所様のデータを見るとナトリウムの除去率としては90%を少し超える位の結果となっています。
農業・園芸総合研究所HPより
シンポジウムの最中、少し強い地震の揺れを感じましたが、何事も無かったようにシンポジウムは進行していました、皆さん慣れてしまっているのですね。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2012年06月07日 14:42