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2012年10月06日

プレフィルターの寿命について①

逆浸透膜浄水器は毎年のメンテナンスでプレフィルターを交換しながら、逆浸透膜フィルターの除去率を計測して逆浸透膜以降のフィルターの交換が必要かどうかを見極めます。

プレフィルターの汚れ具合は浄水器の除去率には殆ど関係ありません。逆浸透膜式の浄水器の場合、除去率に影響するのは逆浸透膜フィルターだけで、プレフィルターの役割は逆浸透膜や浄水器全体を保護し、その除去率をより長く維持させる事です。

良くお客様からご質問を頂くのですが、「プレフィルターの交換時期はどの様に知るのですか?」と。

これは正確には判断できないのです、使用されている場所によって同じ水道水でも蒸発残留物濃度は50ppm~200ppm位と大きく異なりますし、ましてや井戸水が加わると場合によっては700ppmを超えるような場所もあります。

一番目のフィルターハウジングを透明にすることでフィルターの汚れ具合を判断材料にするのも一つですが、実際には相当汚れている様に見えても通水抵抗が大きくなっていなければ浄水器への悪影響は小さいので、汚れを余り過度に気にする必要はありません。

フィルターが汚れてくると心配になってしまうお客様もいらっしゃいますので、「フィルターが汚れているという事は、そこで汚れを止めて、フィルターが仕事をしているということですよ」とお話しします。

アンダーシンクタイプの場合は特に容量の大きな5ミクロン/1ミクロンのフィルターを装備していますので原水が水道水の場合は特に、1年位ではフィルターの汚れで逆浸透膜フィルターへ悪影響が出ることは少ないと思います。

1年に1度の交換は少し早めかもしれませんが、交換時期を明確に決める事が出来ないので、早めに交換する事によって浄水器全体を良好な状態で動作させる事が、浄水器の長期保全にとって意味があると考えています。

プレフィルターの内、5ミクロン/1ミクロンフィルターについてはエアコンのフィルターと同じようにお考え頂ければと思います。手前で大きな浮遊物を止める事によって逆浸透膜を始め、その奥の電動ポンプやオートシャットオフバルブ、フローコントロールなど様々な機器を保護する役目があります。

プレフィルターが汚れて目詰まりした状態で浄水器を運転するとフィルターに水が通過する面積が小さくなり、通過する場所の流速が早くなるので、今までならそこでせき止められた浮遊物が、フィルターを抜けて押し込まれ、内部へ汚れが流出してしまい、逆浸透膜はもちろん内部機器、配管を汚してしまう訳です。

プレフィルターの通水抵抗についての判定方法としては貯水タンクのバルブを閉じた状態で浄水器の蛇口を開放して運転を行います、その時、電動ポンプの動作によって蛇口から出る浄水が波打っている場合はプレフィルターに視覚的な汚れ具合に依らず、目詰まり気味であると判断出来ます。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2012年10月06日 10:22