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2013年11月06日
COWAYの浄水器
「COWAY製浄水器はネットでの評判が悪いので...」と敬遠されるお客様がいらっしゃいます、COWAY浄水器の悪い評判については私も目にしています。結論から言ってしまいますと製品自体は良くできた浄水器でありますが、販売しているメーカーのスタンスに問題が有ったと言うことでしょう。
COWAYは韓国のメーカーですが、韓国では浄水器など衛生製品のトップメーカーであり、600万台以上の浄水器レンタルを韓国内で行っていると聞いています。弊社ではCOWAYが日本へ進出する以前から韓国COWAYと取引があり、浄水器を仕入れていました。
韓国内ではCOWAYだけでは無く、ヒュンダイやチョンホナイスなど逆浸透膜浄水器を製造しているメーカーが多く有り、逆浸透膜式の浄水器が一般性の高い商品としてユーザーに浸透しています。ところが韓国のユーザーは日本のユーザーとは異なり、逆浸透膜浄水器を当たり前の商品、良い浄水器と捉えているだけで、除去率や深刻な有害物質除去を求めて逆浸透膜浄水器を使用している訳では無いのです。
その様な中、日本で原発からの放射性物質が問題となりました、放射性物質の除去性能試験をCOWAY社が現地で行ったのですが、その時に使用した浄水器には電動増圧ポンプが付いていて、理想的な水圧を逆浸透膜に対して掛ける事が出来る浄水器でした。そのデータを持ってCOWAY社の浄水器は放射性物質を除去出来る根拠としたのですが、商品の中のCOWAY-ネオスは電動増圧ポンプが付属しておらず、水道水圧の低い地域では除去率が下がってしまう事を消費者の方に指摘され悪評が立ってしまいました。
逆浸透膜へは3.5~4.0kg平方cm位の水圧で浄水器の運転を行うのか家庭用浄水器の設定の場合は一番除去率が高く安定します。そのレンジを外れると、例えば2kg位になると5~10%位、除去率が低下します、95%除去率だったものが90~85%位にダウンしてしまうのです。
COWAY-ネオスを低水圧環境下で使用しても大きく性能を損なう訳ではないのですが、メーカーとしては消費者に対して説明すべき重要事項でした。
その前も逆浸透膜が放射性物質を除去出来る根拠として分画分子量の話を持ち出して説明するなど、混沌としていました、それについては弊社からも指摘をしましたが、メーカーサイドに逆浸透膜浄水器の原理についての知識を持つ方が少なく、何を言われてるのか判らない様子でした。
韓国内では日本の消費者の方の様なな切実な質問や膜分離メカニズムについての細かな質問に対応する事が恐らく無かったでしょうから、対応を誤ってしまった、と言うことなのではないでしょうか。
いずれにしても外国産の浄水器ですから、COWAY浄水器に限らず、除去性能等を含めた品質の問題について出荷時に一台一台、試運転をして浄水器の状態をチェックする事が絶対に必要となります。
アクアカルテック
投稿者 aqua : 2013年11月06日 09:03