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2013年12月02日

逆浸透膜フィルターの交換

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逆浸透膜式の浄水器は一般的な浄水器と異なり、除去率を確認する事が出来ます、年に1回の浄水器メンテナンスで逆浸透膜フィルターを保護するプレフィルターを交換しながら、浄水器の除去率を確認します。

プレフィルターを交換しても、除去率が改善する事はありません。浄水器の除去率は逆浸透膜フィルターで全て決まってしまいます、これは除去率の指標となる水の電気抵抗を変化させる為にはイオン化した極小物質を取り除かなければなりません。

プレフィルターの5ミクロン、1ミクロンや活性炭フィルターではイオンサイズの不純物は殆ど素通りの状態です。それでもプレフィルターの役割は非常に重要です、大きなサイズの不純物がそのまま逆浸透膜へ到達すれば膜表面を覆い目詰まりの原因となります。

プレフィルターの活性炭が劣化して水道水の塩素を除去出来なくなれば、逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂を溶かし除去率が下がってしまいます。

毎年、浄水器のプレフィルターを交換して逆浸透膜の劣化を防ぐ様にメンテナンスを重ねて行くのですが、それでも膜の目詰まりや溶解は少しずつ進んで行きます。浄水器の使用開始時の除去率95%からスタートして90%に近づいてきたら交換時期と考えています。

通常は4~5年で逆浸透膜の交換となりますが、原水の水質、使用量などお客様によって浄水器の運転状況が異なりますので一概には交換時期を設定する事が出来ません、浄水器の除去率/造水速度から逆浸透膜交換の要不要を決める事になります。

井戸水はやはり交換時期を予想しづらくなります、地域、井戸の深さによって、不純物量や含まれる物質が異なり、逆浸透膜の交換時期がお客様に依って大きく異なります。

逆浸透膜を目詰まりさせにくい水質の場合は5年以上使える場合もありますし、10件に1件位の割合で2年持たない場合もあります。

写真のお客様は井戸水で8年間、逆浸透膜の交換をしていません、除去率は良好ですが、設置当初から比べると造水速度が30%以上落ちています、そのまま使えない事は無いのですが、8年使用している事もあり、今回は逆浸透膜の交換をさせて頂きました。

今回のお客様の様に井戸水で遊離残留塩素が無い=膜の溶解劣化が少ない、目詰まりをさせる種類の不純物が少ないなどの条件が整っていると逆浸透膜フィルターは非常に長持ちします。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2013年12月02日 17:06