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2014年06月21日

ACRT-550MPSとACRA545Pの違い

アクアカルテックの主力商品は家庭用のアンダーシンクタイプ浄水器ですが、3機種をラインナップしています。その中のACRA-645UPはACRA-545Pに紫外線殺菌灯を装備しただけですので実質的にはACRT-550MPSACRA-545Pの2機種があります。

この2機種はお客様から見ると同じような形、内部構成も同様なので違いが良く判りません、実は浄水器の性能としては本当に殆ど差が無いのです。

なにが違うかと言えば生産している工場の所在地の違いです、ACRT-550MPSは台湾の工場で、ACRA-545Pは米国の工場でOEM生産をしています。

元々アクアカルテックでは米国の工場でのOEM生産から浄水器事業を開始しました、ただ米国工場から送られてくる浄水器の部品を見るとMade in China とかMade in Taiwanとか表示されています、それなら台湾の工場で生産した方が当然コストが下がりますので、これが両者浄水器の販売価格の差となっています。

メインフィルターの逆浸透膜はどちらも米国フィルムテック社のフィルターを使用していますから除去性能の差はありません、主要な部品となる電動増圧ポンプの耐久性については米国製ACRA-545Pの方が経験上、若干優る様に感じていますので、飲食店などで長時間稼働が前提となる場合はACRA-545Pをお勧めする場合もありますが、ご家庭での浄水器使用であれば気にされる部分ではないでしょう。

ただ、元々逆浸透膜浄水器は米国で開発された浄水器ですから、米国製をとご希望されるお客様もいらっしゃいます。

ACRT-550MPSの優位な点を考えれば奥行きが5cm薄く、コンパクトに作られている事、この5cmが大きいのです。近年はオール引き出し収納のシステムキッチンが殆どですから逆浸透膜式の浄水器の設置スペースの確保が難しく、浄水器本体を引き出し奥の配管スペースに置くことが出来れば、せっかくの収納を大きく損なわずに済みます。

今のところ給水、給湯配管などが邪魔にならなければ、殆どのケースで引き出し奥に浄水器本体を設置出来ています。

また浄水器の部品を配置するブラケットが樹脂製で軽く扱いやすくできています、10インチのプレフィルターハウジングがブラケットと一体構造になっている為、コネクターでチューブ接続する部分も減りますから、その分、水漏れのリスクも小さくなります。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 10:55 | コメント (0)

2014年06月18日

浄水器で砒素を除去したい

逆浸透膜浄水器でも除去できない物質もあります、殆どの物質は95%位の高率で除去する事が出来るのですが、例えばホウ素、ものもらいになった時に目を洗ったりする薬剤ですが、除去率は50%位まで下がってしまします。

フッ素及びその化合物、これは原水のpHにより除去率が変動しますが概ね90%前後となります。

そして砒素及びその化合物、砒素については逆浸透膜式の浄水器で95%以上除去する事が出来ます、また地下水で検出される砒素は殆どの場合問題なく浄水出来るのですが、稀に亜ヒ酸という砒素の化合物が検出される井戸があります。

この亜ヒ酸はホウ素同様、逆浸透膜浄水器でも除去が非常に難しい物質となります。地下水で「砒素及びその化合物」が検出された場合は、それが砒素だけなのか、亜ヒ酸が含まれているのかを見極める必要があります。

検査機関でも判別する事が出来るのだと思いますが、逆浸透膜浄水器で除去できるのかどうか、を実際に試してしまうのが確実です。アクアカルテックでは浄水器のデモ機をお貸し出ししておりますので、除去性能について不安がある場合は事前にフィールドテストを行って確認される事をお勧めしています。

一般的な砒素は五価の砒素、亜ヒ酸は三価の砒素とも呼ばれます、亜ヒ酸は砒素よりも毒性が強く危険な物質です、逆浸透膜通過後に残留した亜ヒ酸に対してイオン交換樹脂フィルターを通して除去する事は可能ですが、イオン交換樹脂は逆浸透膜と異なり樹脂表面への吸着除去となりますので、浄水の安全性を維持するためには、こま目なフィルター交換を必要とします。

フィルター容量にもよりますが、逆浸透膜通過後の蒸発残留物濃度が5ppmなら1000㍑(1日に10㍑使用すると仮定すれば約3ヶ月)、10ppmなら500㍑(1日に10㍑使用すると仮定すれば約1ヶ月半)とフィルターの交換周期を実際の数値から設定する方法、または電気伝導度をTDSメーターでこま目に測定して数値が上がってきたら交換をする必要があります。

砒素、亜ヒ酸は毒性の高い物質ですから浄水器の対応についても慎重に行う必要があります。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 17:06 | コメント (0)

2014年06月13日

高額な逆浸透膜浄水器について②

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前回の他社製逆浸透膜浄水器からアクアカルテックの浄水器へ入れ替えのお客様、毎年のメンテナンス費用が非常に高額な事に悩んでいらっしゃいました。

前回のメンテナンスの時には「部品交換も必要で総額で10万円以上掛かるので新しい浄水器に買い替えた方が良い」と言われて温厚なお客様も堪忍袋の緒が切れて、「もうこの浄水器は使わないから」と追い返してしまったそうです。「普段は人を追い返すような事はしないのだけど...」と。

それからインターネットでアクアカルテックを探して頂き、今日の浄水器取付工事となりました。

先ず、既存浄水器の取り外しから始めるのですが、浄水蛇口からはもう水が出ないのに貯水タンクがガチガチに重いのです、浄水器のメンテナンスをする時にタンク内ダイアフラムへ空気圧の補充を恐らくしていない様です。

逆浸透膜浄水器を1年間使用すればタンクの空気圧は20%位減少しますので、毎年の浄水器メンテナンスでタンクの空気圧調整を行うのは必須事項です。タンクの空気圧調整が出来る事を知らない業者がいるとは考え難いのですが、知らないのかも知れません。

空気圧が下がってくると蛇口からの吐水速度が下がり、極端な場合にはタンク内の浄水を押し出す力がなくなり、使える浄水の量も少なくなってしまいます。他のお客様ですが浄水器が古くなったので新しい浄水器と入れ替えをしなければならないと言われた方がいらっしゃいましたが、何の事はない、ただ空気が抜けていただけでした。

空気が抜けたまま使用しているとダイアフラムに孔が空き、本当にタンクが使用できなくなる可能性が高くなります。

信じ難いですが、悪意にとればわざと空気圧調整を行わずに、買い替えの理由付けに利用したのかもしれません。

話は戻りますが既存のタンクを取り外して、上部に設置されているタンクボールバルブを触って、ギクッとしました。

手で触れただけで簡単に回転してしまうのです、本来シールテープを巻いてしっかりと取り付けられるべき部品です、これではお客様がシンク下のタンクを移動された際に水漏れを起こしてしまいそうです。

何故、こんなに緩く設置してあるのか、事務所に戻って、他のスタッフと意見交換をしていると、締め付け過ぎてタンクボールバルブを破損してしまうのが怖いからではないか、との結論に至りました。

写真左側が他社で使用されていたタンクボールバルブ、右側がアクアカルテック使用しているタンクボールバルブです。鉄製のタンク雄ねじへプラ製のタンクボールバルブをねじ込み過ぎれば、確かに破損の可能性はあります。タンクボールバルブの雌ネジには内から外へ力が掛かり続けますから5年、6年経つうちには亀裂が入って破損、水漏れとなる事もありえます。

実際、アクアカルテックでもタンクボールバルブに亀裂が入って水漏れを起こした事例があり、その後は右側のタンクボールバルブの様に金属環で補強された部品以外は使用していません。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 17:39 | コメント (0)

2014年06月10日

高額な逆浸透膜浄水器について

現在他社様の逆浸透膜浄水器をご利用中の方からよく頂くご質問です、浄水器のフィルター交換やメンテナンス等にコストが掛かりすぎて困惑しているというお話。

アクアカルテックのホームページを見て今お支払いになっている費用のあまりの違いに、最初は探る様な感じでお電話を頂きます、「自分が使っている浄水器とアクアカルテックの浄水器は同じ逆浸透膜式の浄水器なのか?」「ホームページに書かれているメンテナンス費用は本当にそれだけで済むのか」と。

先日もお問い合わせ頂いた方が7~8年前に30万円位で逆浸透膜浄水器を購入し、毎年のメンテナンスが3万円以上(プレフィルター1本の値付けが1万円以上らしいです)、去年業者が来た時には「消耗部品の交換も必要だから10万円以上掛かる、新しい浄水器に買い替えた方が良い」と強く勧められ、付き合いきれなくと思って業者を追い返したとおっしゃっていました。

インターネットでアクアカルテックを見つけると、価格があまりに違うのに驚いて、でもまた同じような事になるのではと恐る恐る電話でお問い合わせになったご様子です。

御見積の為の現地下見にお伺いしてみると、逆浸透膜浄水器が有りました、他社様からの乗り換えでご購入されるお客様のお宅で何度も見た事のあるタイプです。

除去率をTDSメーターで計測すると83%、逆浸透膜は少し劣化が進んでいます、浄水器の内容や費用について、現地でご説明をさせて頂き、お客様も安心された様です。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 09:35 | コメント (0)

2014年06月07日

井戸水用の浄水器という訳ではないのですが...

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「井戸水用の浄水器を探しているのですが......」、これはよく頂戴するお問い合わせ内容です。でも逆浸透膜浄水器は井戸水用に限定した浄水器という訳ではないのですが.....

井戸水と水道水は何が違うのでしょう、どちらも透明な水である事に違いはありません、井戸水は地下水、水道水の原水は主に河川水(表層水)と区別する事は出来ますが、大きな違いは国が定めた安全基準、水道水質基準について有害物質などが基準値以下であることが確認された水(=水道水)とそうではない水(井戸水)となります。

水道水質基準の中には一見して有害性の高そうな「水銀」「ヒ素」「六価クロム化合物」「カドミウム」などが並んでいます。水道水ならこの様な有害物質は当然基準値以下の水が浄水場から各家庭へ配水されていますが、井戸水の場合は有害物質が基準値を超えて検出されてしまうケースもあります。

水に溶けた有害物質は基準値を超えて人体に有害なレベルに達していたとしても、水に色がついたり臭気を感じたりする様な量ではありませんから、通常、人が感覚的に感知出来るものではありません。

水に溶けた有害物質はイオン化して、その大きさは原子1個と同様の大きさとなる物質もありますので、安全な水道水使用を前提とした精密ろ過膜程度の浄水器では、フィルターの孔があまりに大きすぎてイオン化した有害物質は全て通り抜けてしまいます。

逆浸透膜式の浄水器はイオン化した有害物質も95%位除去する事が出来ますから、水道水だけではなく、井戸水でも条件が合えば使用出来る訳です、条件が合えばというのは95%除去だと5%残りますから、基準値の20倍を超える様な高濃度汚染には対応出来ません。

水道水で浄水器をお使いの方は美味しい水が飲みたいというよりは、安全な水を求めての方が殆どだと思います、つまり水道水=安全な水とはお考えになっていないはずですが、何故、水道水にしか使用出来ない浄水器をご利用になるのでしょうか。

日本の水道水質基準は50項目ですが、米国では240項目以上です。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 12:45 | コメント (0)

2014年06月06日

2年間メンテナンスしませんでした。

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今日、浄水器のメンテナンスにお伺いしたS様はACRA-545P浄水器を導入されてから、本日のメンテナンスまで2年間フィルター交換をされていませんでした。

アクアカルテックからは浄水器設置1年後の月初めにお葉書でメンテナンスの時期をご案内しているのですが、S様の場合はお忙しくて少し先延ばしにしようとお考えになっているうちにお忘れになってしまった様です。

逆浸透膜を保護するプレフィルターの耐用期間は非常に長く、原水が水道水の場合に重要な遊離残留塩素処理能力は毎日10㍑の浄水を使用したと仮定しても4年位は持つ計算です。但し、これは超純粋に塩素を溶かして試験した結果に基いていますから、色々な種類の不純物が含まれる水道水では当然に耐用期間が短くなる事を想定しなければなりません。

じゃあ、どの位の耐用期間で考えれば良いかとなると、これは明確な答えがありませんから、安全側で考えて1年に1回のフィルター交換をお客様にお勧めしています。

S様の浄水器は、原水74ppmに対して浄水2ppm、除去率97.29%ですから除去率は非常に良好な結果でした。

ただ貯水タンク内部のダイアフラムの空気圧はかなり低下していましたので、蛇口からの吐水速度は大分下がっています。

アクアスタッフの側から見ると、単にフィルターの汚れの問題ではなく、電動ポンプやスイッチなど浄水装置全体として不具合が無いかどうかがメンテナンスに於いて需要なポイントなのです、メンテナンスを長期間怠る事によって不具合の兆候を軽微な内に発見出来ず、水漏れ等の深刻なトラブルを招く場合があります。

そのような観点から年に1回は浄水器メンテナンスをご利用頂きたいのです。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 17:32 | コメント (0)

2014年06月04日

浄水器 設置事例:ACRT-550MPS さいたま市 S様

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暑い日が続いています、もうすぐ梅雨入りですが梅雨の晴れ間は真夏と同様ですから、こま目な水分補給と適度な塩分補給で熱中症にならない様、気をつけたいと思います。

S様のステムキッチンは今では一般的な仕様となっているオール引き出し収納です、建築途中から急遽、浄水器の導入をお決めになったので逆浸透膜浄水器の収納スペースが設定されていません。

一般的な浄水器なら引き出し奥のスペースに納まりますが、逆浸透膜浄水器は浄水器本体と貯水タンクの設置スペースを確保しなければなりません。

ACRT-550MPS浄水器の本体は引き出し奥に配置する事が出来ましたが、これもシンク下配管等の施工位置に依っては置くことが出来ない場合もあります。

通常、貯水タンクについては引き出し収納部へ横置きにして配置するのですが、引き出し収納の高さが足りずに置くことが出来ませんでした、シンク下隣の引き出しはシンクが無い分、高さがありますので何とかタンクを置くことが出来ました。

タンクは横置きにして小さなゴム製のドアストッパーで転がらない様にしておきます。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 10:39 | コメント (0)

2014年06月02日

浄水器 設置事例:イグアスミニ 松戸市 E様

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カウンタートップタイプ浄水器はアクアカルテックのお客様では少数派となります、一般のご家庭では多くの方が使い勝手の面からアンダーシンクタイプ浄水器をお選びになります。

長年、カウンタートップタイプをお使いになっているお客様からお考えになると、シンク下の収納を浄水器で塞いでしまう方がお嫌なのでしょう。

E様も他社様の逆浸透膜浄水器を13年以上ご利用になっていらっしゃいましたが、この度、アクアカルテックへ買い替えでお声かけ頂きました。

アンダーシンクタイプの浄水器もご覧頂いたのですが、やはり同様のカウンタートップタイプをお選びになりました。

イグアスミニは本体の上部約1/3が貯水タンクになっています、総貯水量は4.5㍑と少し小さめですが、タンクが空の状態から30分位で満水になりますので、容量的な使い勝手については殆どのユーザー様がご満足頂けている様です。

第一段階の5ミクロンセディメントフィルター(ゴミ取りフィルター)の容量が小さいので、濁度/色度などが高く大きなサイズの汚れが多い井戸水にはやや不向きな浄水器となります。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 18:25 | コメント (0)