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2014年10月05日
浄水器で地下水のヒ素を除去
逆浸透膜式の浄水器は元々海水を淡水化する為に開発された分離膜を利用した浄水器です。海水を真水にすると言うことは、当然、水に溶けているナトリウムイオン、塩素イオンを分離出来る能力が必要です。
水に溶けた物質はイオンとなり、自然界では最小の形態となります、イオンサイズのミクロの目で見ればそれぞれのイオンに大きさの違いはありますが、膜分離技術の世界でイオンとその他の物質(高分子化合物等)と考えると、異種イオン間の大きさの差は問題となりません。
回りくどい説明かもしれませんが、水に溶けた塩を分離出来ない、浄水器にはヒ素や水銀、放射性物質などを安全レベルに浄水出来る能力は持ち得ないという事となります。
地域の集会場などの公共施設で使用している地下水から水道水質基準値を超えるヒ素が検出されました。ヒ素の基準値は0.01mg/リットル以下となっています。お客様からの導入条件は浄水器設置後に水質検査を行い、ヒ素が基準値以下に下がった事を確認後に代金支払いをされたいとの事でした。
弊社の通常スキームでは浄水器設置前に逆浸透膜浄水器のデモ機を無料でお貸し出しして除去性能を確認してからご購入して頂く様にしておりますが、今回は弊社本社より直接お伺いして納品出来る地域である事や、非常にお急ぎになっている御様子からお客様の条件で浄水器を納品させて頂きました。
その後の水質検査結果は0.001mg/リットル以下と非常に良好な結果となりましたが、地下水で検出されるヒ素の中には希に亜ヒ酸が主体になっている場合があり、この場合は逆浸透膜浄水器でも充分な成果が出ない場合がありますので注意が必要なのです。
アクアカルテック
投稿者 aqua : 2014年10月05日 13:23