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2015年02月20日
亜硝酸態窒素の除去について
水道水質基準項目の中に「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」という項目が以前ありました。これは特に乳幼児に対しては気を付けなければならない物質です。
硝酸性窒素に比べると亜硝酸性窒素は毒性が高く、血液内を巡ると赤血球の酸素運搬能力を奪ってしまいます。未だ胃液が分泌されない乳幼児の胃内の細菌によって硝酸も亜硝酸に還元されてしまうので乳幼児には特に要注意となります、硝酸性窒素が含まれた水で粉ミルクを作る事は厳禁です。
水道水質基準でも毒性の高い亜硝酸を独立させて「亜硝酸態窒素」の項目が増えました。
「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」の時は基準値が10mg/㍑以下でしたが、「亜硝酸態窒素」は
0.05mg/㍑以下ですから人体への毒性が非常に高い物質である事が判ります。
アクアカルテックでは今年2月、「亜硝酸態窒素」について浄水器の除去性能試験を行いました、結果は原水0.25mg/㍑に対し浄水0.004mg以下(検出限界値以下)、除去率98.4%と、非常に良好な結果を得ました。
硝酸はNO3、亜硝酸はNO2で電荷が一つ少ない分、除去率が硝酸に比較して低くなる予想をしていましたが、試験結果は全く問題の無い、高い除去性能を示しました。
今回の試験も(財)千葉県薬剤師会検査センターへ浄水器を持ち込み、超純水に亜硝酸態窒素を溶かした水を原水として、浄水過程の全てを第三者の監視下において行っています。