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2015年05月27日

水素水は活性酸素を減らす!?

最近、浄水器購入をご検討の方やアクアカルテックのユーザー様から非常に多いご質問が「水素水」ですね。「逆浸透膜浄水器に水素水機能を装備出来ないか?」とか「水素水器と逆浸透膜式の浄水器との違いは?」など。

最近は大手水素水器メーカーがテレビCMまで流していますから皆さんの関心を集めるところなのでしょう。

水素水に関するご質問と必ずセットになっているのが「活性酸素」で、水素水の効用としては「水素が人体細胞の隅々まで行き届き、活性酸素と結びついて水分子に戻し、無害化する」、というのがご質問する皆さんの共通認識なのですが。

テレビCMでは一番のセールスポイントである、活性酸素のカの字も出てきません、そのメーカーのホームページにもその様な記載は有りません、何故でしょうか?

販売員の口頭や中小販売者の捨て身の宣伝文句、どっかの先生が書いたムック本には必ず水素水と活性酸素の件は出てきますけど。本は好きなように書けますし、特許は新規性を判断しているだけで、真贋の証明ではありません。

以前にも書きましたが水に含まれた水素を消化器官を通じて血管へ送り込み、人体の細胞へ届ける事は非常に難しい事です、良く引き合いに出されるマウスの実験、人為的に脳梗塞を起こしたマウスの脳梗塞周辺に発生した活性酸素を水素を吸入させる事で減少させられたという実験です。

この実験では2%の高濃度の水素を含む空気を、呼吸で肺から体内に入れているので、水素水を飲むのとは条件が全く異なるのです。

呼吸で吸い込めば肺から直接血管へ入りますから体内への取り込みは非常にスムースに進みます、
しかも呼吸は長時間繰り返し行う事が出来ます。

一方、水素水で考えると水に溶ける水素の量は最大で0.15ppm位、ppmは%の1万分の1の単位なので、その量がいかに微量であるかお判り頂けるのではないでしょうか。中には6~7ppmの水素含有量を謳う水素水もある様ですが、水に溶存する水素だけでは無く、気泡状態の水素もカウントしているのでしょう。

それにしてもマウス実験の2%から考えると剰りに微量ですよね。2%ならコップ1杯の水に対して角砂糖位の量を想像出来ますが、その1万分の1の単位となってしまうと点ですよね、砂糖一粒あるのかしら?

またこのマウスの実験も治療として水素を吸入させているのであって、健康な人が常態的に水素を吸入する事が良いと言っている訳ではないのです。

更に水は一日に2~3㍑で飲める量の限界です。これで消化器官をくぐり抜けて血管に入り込んで隅々の細胞まで届くと表現するのは非常に無理がある様に思いますが、瓶に入れた手紙を太平洋へ投げればアメリカの人に届く事も有るでしょうから、逆に、全く届かないとは言えないのでしょうね。

水素水を飲んで30分後、1時間後などに血中の水素濃度が上がるようなデータがあればまだしもですが、この量じゃ、いくら精密な測定器を用意しても計量出来る様な変化にはならないのでしょうし、血中濃度が変化しない程度の量が何故体の隅々に行き渡るのかと、いずれにしても水に包含した水素を血液中に運ぶだけでも相当に無理筋だと思います。

それなら水素を吸入する機械を作ればとお考えになる方もいらっしゃるかと思いますが、これは商品として有るみたいです。但し、水素濃度は1%前後と低い様です、水素が2%以上になると爆発する危険性がありますので、濃度を低くしているのでしょうが、水素は軽いので変なところに貯まって事故になったりしないか少し心配です。それにもし本当に活性酸素が減ってしまったら、それは免疫力の低下に繋がると思います。

人間が呼吸をすると一定の割合で活性酸素が発生します、この活性酸素が細胞を傷つけ老化や疾病の原因となると言われ、極端な論者は運動すら活性酸素を増やすからなるべくしない方が良いと主張される方もいました。

一方で細菌やウイルス、健康な人でも毎日、何千個も発生しているガン細胞と戦う免疫細胞の主な武器は活性酸素なのです。活性酸素が無くなってしまったら人間は健康でいられません。
1日1回、息が上がって体温が上昇する位、運動をすると免疫力が上がり健康維持に繋がると多くの医学者の方が推奨されていますが、運動で息が上がる状態とはすなわち、体内で活性酸素が増えて免疫細胞が活発に働いている状態です。活性酸素が一時的に増えても、健康であれば活性酸素を打ち消す機構が人体にはあるそうです。

活性酸素が疾病を起こすのか、疾病によって活性酸素を制御出来なくなる、結果、活性酸素が増えてしまうのか、  私は後者の方が辻褄が合うように思います。

アルカリイオン整水器から還元水器へ、そして水素水器と名前は変わっても基本的に同様の構造の商品に見えます。「体をアルカリ性にして健康になりましょう!」「還元水で体の錆びをとりましょう!」と宣伝してきましたが、多くの人に指摘されて、その嘘が公になる度に商品名を変えてきたのがアルカリイオン整水器=水素水器です。

皆さんがこの様な健康関連商品に出会った時、お考えになってほしい事があります、本当に効果効能を持つモノは副作用や反作用を考慮しなければならない事を、効果効能と言えば薬が思い浮かびますが、薬は副作用を抑える為に用法用量が決まっていて、種類に依っては医師の観察を必要とします。

この様な健康関連商品がいくら飲んでも、食べても副作用、副反応などの健康被害が出ないのは、基本的に毒にも薬にもならないからです。

じゃあ、逆浸透膜式の浄水器は何の為に?
私どもは逆浸透膜浄水器の純水が特別な効果効能を持ったり、疾病を治したりする事は無い、と考えていますし、お客様にも一貫してその様に説明してきました。ただ、水の中に含まれている何らかの不純物が健康を害す要因となっているなら、その原因物質を逆浸透膜浄水器は95%以上、確実に取り除く事が出来ます、それが結果的に健康に寄与する事はあると考えています。

アクアカルテック・ホームページ

投稿者 aqua : 2015年05月27日 10:11