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2016年04月12日
水素と酸素の算数のお話
相変わらず水素水は大人気の様で、逆浸透膜浄水器の純水で水素水を造りたい、浄水器と水素水器を接続したい、などのご要望、ご質問をよく頂戴します。
いつまでも若く、健康でありたいと考えるのは人類共通の願いでしょうし、壮年期の方々にとっては大きな関心事です、そんな時に、なにやら画期的な健康商品があると耳にすれば、いてもたってもいられない、そんなお気持ちも理解出来るのですが。
本ブログでは何回も繰り返しお話している様に、もし薬の様な明確な効果効能を持つ、健康食品、飲料水、健康器具などが本当に存在したら、その効果と引き替えに副作用、反作用を考慮して慎重に取り扱う必要が有るはずです、だから薬は医師の管理下で処方されるのです。
副作用、反作用が全くなく、幾ら飲んでも大丈夫な商品は基本的に毒にも薬にもならないから、何の規制もなく販売出来るのだと考えた方が宜しいでしょう。信じれば、その気持ちが健康に寄与する事はありますから、信じることが出来て、負担にならない費用なら取り組まれるのも良し、です。
もし大きな費用を必要とするなら、少し慎重に考えてみましょう。
今回は水素と酸素を算数の量的なお話で紐解いてみたいと思います。
酸素は大気中に21%含まれています、残り約80%の殆どは窒素となり、二酸化炭素や水素などは僅かに含まれています。大気中の水素濃度は0.000055%、21%の酸素に比較するとあまりに微量ですから呼吸で空気から水素を体内に取り込むのは期待できません。
(気体の場合の%は容積比となります)
人間は1日に600㍑の酸素を必要とし、その重量は857g程になります。この酸素857gを覚えておいて下さいね。
一方で水素が1気圧の場合、水に溶ける飽和水素量は1.57ppm、高濃度水素水を売りにしているメーカーの水素水で7ppm位の数値が表示されています。液体のppmは一般的に重量比となりますから7ppmは1㍑の水に7mgの水素分子が含まれている事になります。
ここで少し理科が入ります、重量で考えると水素は酸素より軽い気体なので同じ重量でも分子の数は多くなります。水素分子量=2 酸素分子量16ですから、同じ重量だと水素分子は酸素分子の8倍あるということです。
重さの差を考慮して7mgの水素は7mg×8倍=56mg分の酸素と同じ分子の数が有る事になります。
56mgの水素はgに直すと0.056gとなります、水素水を1日2㍑飲むと考えると倍の0.112gです。先ほど覚えておいて下さいねと言いました、1日の酸素消費量857gの7651分の1の量となります。(またこれは水素水中の水素が100%体内に入ると仮定してこの量です、実際には飲むときに空気中に放散したり、体内で吸収されずに排泄される量もあるでしょう。)
一日に取り込む酸素857gに対して0.56gの水素で対応するのは多勢に無勢が過ぎる量的格差ですし、水素水の目的とされる活性酸素に辿り着くのは至難であります。
まあ、人体から活性酸素が消去されてしまったら免疫細胞が武器を取り上げられた状態ですから、ウイルス、細菌、ガン細胞に無防備になってしまいます。
算数による考察が全てとは言いませんが、皆さんが物事を判断する材料の一つとなれば幸いです、
投稿者 aqua : 2016年04月12日 10:02