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2016年07月07日
渇水と水道水の水質
関東地方は水不足で利根川上流地域の貯水池もこの時期としては過去最低レベルの貯水量だそうです。ここ数年、関東では水不足を心配する事もなかったのですが、私が小学生の頃は給水制限で蛇口からチョロチョロと頼りなげにしか水が出てこなかった記憶があります。
現在、東京23区へ浄水器のメンテナンスにお伺いすると水道水の水質について渇水の影響と思われる現象があります。
逆浸透膜式の浄水器は通常の浄水器では除去できない微小な不純物(=水に溶けたイオン)を除去できるので、原水と浄水の電気抵抗(電気の流れにくさ)を計測する事で浄水器の除去率を明確に確認する事が出来るのですが、その際、先ず水道水の計測をします。
TDSメーターで水道水の不純物濃度を計測すると数年前から去年までは概ね80~90ppm位の不純物濃度を示していたのが、今年の5月、6月は120~130ppm超を23区内で計測します。
逆浸透膜浄水器を通過した浄水では95%以上除去されますのでいずれにしても一桁のppm濃度となり、3~4ppmが5~6ppm位に変動するだけなので大きな差違とはなりませんが、去年の今時期に比較すると30~40%位、水道水中の不純物濃度が高まった事を示しています。
水道水の微小不純物の多くは上流域にある都市から流れた下水を由来とする物質です、河川の水量が低下すると下水を薄める水が少ない状態では水道水に残留する不純物量が相対的に増えてしまうということなのでしょう。
水道水を取水する河川の流域で生活する人の数と降雨の量で水道水の水としての純度に影響する様です、原水の水としての純度が高ければ、塩素投入量も少なくなります、同じ水道水でも地域によって美味しい、不味いが有るわけです。
投稿者 aqua : 2016年07月07日 10:06