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2016年07月13日
電動増圧ポンプの寿命(逆浸透膜浄水器)
逆浸透膜式の浄水器で逆浸透膜フィルターと共に非常に重要なパーツの一つである電動増圧ポンプ。
逆浸透膜フィルターは通常の浄水器の精密濾過膜フィルターと異なり、非常に小さな孔が空いているフィルターです、精密濾過膜より小さい、限外濾過膜、更にそれより孔の小さい逆浸透膜ですから普通に水を当ててもフィルターを通過する事が出来ません。
そこで逆浸透膜に対して水圧を高めて水分子を押し込む役割をするのが電動増圧ポンプです。電動増圧ポンプはモーターの回転力で水圧を高めますが、浄水器の中では動的な部分でやはり寿命がある事を考慮して浄水器のメンテナンスをする必要があります。
アクアカルテックの浄水器を使い始めて11年のM様、メンテナンスにお伺いすると浄水の除去率が低下しています、ここで通常は逆浸透膜フィルターの劣化を疑うところですが、2年前に逆浸透膜フィルターを交換した記録が残っています。
造水速度を計測すると1分間に100cc程、2年経過でここまで目詰まりが起こる可能性が低いため、外部に別の電動増圧ポンプを接続して浄水器を運転してみました。
すると、造水速度は1分間に180ccとなり、除去率も改善してきました、結論として電動増圧ポンプの圧不足(又は送水不良)による、造水速度の低下、除去率の低下でした。
M様の場合、11年目での電動ポンプ交換となりましたが、7~8年経過した浄水器での造水速度、除去率の低下は逆浸透膜フィルターだけではなく、電動増圧ポンプも原因として疑う必要があります。
投稿者 aqua : 2016年07月13日 16:38