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2017年10月12日
浄水器のメンテナンスで
富里市のT社様は去年、逆浸透膜浄水器2台を導入して頂きまして、1年めのフィルター交換/メンテナンスです。
1台の浄水器は1階の事務所、もう一台は2階の給湯室へ設置されています、地下水をご利用になっていましすので、1年経過後のプレフィルターの汚れ具合などからある程度、水質の傾向が判断出来ます。
1階の浄水器のフィルターハウジングを開けてみると、白い5ミクロンフィルターがこげ茶色に染まっています、水道水に比較すると汚れている方ですが、フィルターハウジング内に澱も無く、それほど酷い汚れではありません、何しろ1年間使用しての汚れですから、多少、濃く色がついていてもそれについて警戒する必要はありません。
除去率も95%以上、造水速度も200ml/分と目詰まりもなく逆浸透膜フィルターは良好な状態が保たれていました、プレフィルター3本の交換、タンクの空気圧調整/消毒、逆浸透膜のフラッシュ洗浄等のメンテナンスを終え、次は2階の給湯室の浄水器です。
ここで予想外の事態が、1階に比較して明らかに使用量が少ないはずの2階の浄水器、除去率、造水速度とも数値がよくありません。
使用量が少ないと浄水器内の水の回転頻度が下がり、それが数パーセントの除去率低下を招くケースはありますが、造水速度が低いのは逆に使用量が多くて逆浸透膜の目詰まりを示す現象、辻褄が合いません。
念のため、排水量を計測してみるとこちらも想定より少なく、この場合に考えられるのは排水量を調節するフローコントロールが目詰まりを起こして逆浸透膜への負荷が大きくなり、逆浸透膜も目詰まりを起こしている、又は電動増圧ポンプの出力が下がり、逆浸透膜への水圧が不足しているなど、複数の原因が考えられるのが逆浸透膜式の浄水器の面倒なところです。
結果には必ず原因があるものですが、逆浸透膜浄水器の場合、その原因が1年とか2年とか長い時間を掛けて結果を引き起こす為、推測を立てて検討せざるを得ない場合があるのが悩ましいところです。年に1回のメンテナンスを重ねながら、各々の現場状況に応じて浄水器の調整が必要な場合があり、その調整の目的は逆浸透膜フィルターをいかに長期間、良好な状態でお客様が使用できる様にするかです。
色々と考えながら一連のメンテナンスの流れで原水圧の水圧を計測しようとしたところ、原因が判明しました。
2階の給湯室へ井戸ポンプからの水が上がってきていません。
スタッフの方に状況説明して事情をお聞きすると、下の工場で大量の水を使用しているために給水不足になり、日中は2階の給湯室へ水が上がらない事も多く、実際に既存蛇口を捻ってみると殆ど水が出てきません。
2階の浄水器の不調の原因は給水量不足でした、これなら納得ですが、
.........さて、対策はどうしましょうか。
確かな性能を持った浄水器なら井戸水、水道水を区別する必要はありません、例えヒ素が検出された地下水でも逆浸透膜式の浄水器なら95%の除去率で安全な美味しい水を造れます。
投稿者 aqua : 2017年10月12日 17:23