2017年10月12日
浄水器のメンテナンスで
富里市のT社様は去年、逆浸透膜浄水器2台を導入して頂きまして、1年めのフィルター交換/メンテナンスです。
1台の浄水器は1階の事務所、もう一台は2階の給湯室へ設置されています、地下水をご利用になっていましすので、1年経過後のプレフィルターの汚れ具合などからある程度、水質の傾向が判断出来ます。
1階の浄水器のフィルターハウジングを開けてみると、白い5ミクロンフィルターがこげ茶色に染まっています、水道水に比較すると汚れている方ですが、フィルターハウジング内に澱も無く、それほど酷い汚れではありません、何しろ1年間使用しての汚れですから、多少、濃く色がついていてもそれについて警戒する必要はありません。
除去率も95%以上、造水速度も200ml/分と目詰まりもなく逆浸透膜フィルターは良好な状態が保たれていました、プレフィルター3本の交換、タンクの空気圧調整/消毒、逆浸透膜のフラッシュ洗浄等のメンテナンスを終え、次は2階の給湯室の浄水器です。
ここで予想外の事態が、1階に比較して明らかに使用量が少ないはずの2階の浄水器、除去率、造水速度とも数値がよくありません。
使用量が少ないと浄水器内の水の回転頻度が下がり、それが数パーセントの除去率低下を招くケースはありますが、造水速度が低いのは逆に使用量が多くて逆浸透膜の目詰まりを示す現象、辻褄が合いません。
念のため、排水量を計測してみるとこちらも想定より少なく、この場合に考えられるのは排水量を調節するフローコントロールが目詰まりを起こして逆浸透膜への負荷が大きくなり、逆浸透膜も目詰まりを起こしている、又は電動増圧ポンプの出力が下がり、逆浸透膜への水圧が不足しているなど、複数の原因が考えられるのが逆浸透膜式の浄水器の面倒なところです。
結果には必ず原因があるものですが、逆浸透膜浄水器の場合、その原因が1年とか2年とか長い時間を掛けて結果を引き起こす為、推測を立てて検討せざるを得ない場合があるのが悩ましいところです。年に1回のメンテナンスを重ねながら、各々の現場状況に応じて浄水器の調整が必要な場合があり、その調整の目的は逆浸透膜フィルターをいかに長期間、良好な状態でお客様が使用できる様にするかです。
色々と考えながら一連のメンテナンスの流れで原水圧の水圧を計測しようとしたところ、原因が判明しました。
2階の給湯室へ井戸ポンプからの水が上がってきていません。
スタッフの方に状況説明して事情をお聞きすると、下の工場で大量の水を使用しているために給水不足になり、日中は2階の給湯室へ水が上がらない事も多く、実際に既存蛇口を捻ってみると殆ど水が出てきません。
2階の浄水器の不調の原因は給水量不足でした、これなら納得ですが、
.........さて、対策はどうしましょうか。
確かな性能を持った浄水器なら井戸水、水道水を区別する必要はありません、例えヒ素が検出された地下水でも逆浸透膜式の浄水器なら95%の除去率で安全な美味しい水を造れます。
2016年07月11日
逆浸透膜の交換時期は?
逆浸透膜式浄水器は文字通り、メインフィルターに逆浸透膜を使用しています、この逆浸透膜の働きによって完全に水に溶けた有害物質も95%以上の高率で分離除去する事が可能になります。
浄水器のフィルター交換/メンテナンスは年に1回をお勧めしていますが、毎年、逆浸透膜を交換する訳ではありません。
毎年、逆浸透膜の除去率、目詰まり具合を確認しながら、交換の必要が有るかどうかを判断して行きます。
50GPD(24時間稼働させたと仮定した時の造水量が50ガロン=189㍑)の逆浸透膜フィルターが新品の状態で除去率95%以上、造水速度180ml/分前後がアクアカルテック浄水器の出荷検査のスペックですので、95%と180mlの二つの数字がベンチマークとなります。
除去率での交換指標は90%、90%を割り込んでいれば即交換をお勧めします、90%を超えていてもお客様の使用頻度、原水水質などの個別傾向から、今回のメンテナンスから先、1年間で90%を割り込む事が予想される場合は、早めの逆浸透膜交換をお勧めする場合もあります。
目詰まりでの交換は1分間に110mlを割り込んだ場合、但し、逆浸透膜式の浄水器は多くの部品から構成されている為、造水速度の低下は逆浸透膜の目詰まりでは無く、電動増圧ポンプの不良による圧不足や途中経路の通水不良など点検すべき項目が多くなります。
目詰まりでの交換は使用量が多い方や原水が井戸水の方に多い症状となります。
毎年、浄水器の定期メンテナンスを受けているお客様で逆浸透膜の交換頻度は5~6年位に1回の方が多いですね。
逆浸透膜の性能は浄水器の性能を決めるフィルターで、逆浸透膜が劣化した場合は他の、前処理、後処理フィルターを交換しても浄水器の性能は改善しません、前処理フィルターは逆浸透膜を保護してフィルター寿命を延命させるのが目的ですから、年に1回の定期的な交換が重要となります。
2016年06月03日
浄水器の移設工事
新宿区にお住まいのO様は平成20年からアクアカルテックの浄水器をお使い頂いています。月日の経つのは早いもので、もう8年目となります。
浄水器の機種はACRT-550MPSの旧タイプ、現行のACRT-550MPSより5cm程、厚みが大きくなっています。
O様のお宅ではリフォームでキッチンの入れ替え工事をされました、この場合、浄水器の取り外し、と再設置で2回お伺いする場合もあるのですが、ご訪問回数が増えると費用も増えてしまいます。
通常、浄水器の取り外し工事は¥5,400-、取り付け工事は¥21,600-頂いています、今回は浄水器の取り外しの部分はリフォーム業者の方にお願いしてしまいました。取り外しでしたら、工事業者さんも問題なく出来ますし、業者さんに依っては浄水器の再設置も行って頂ける場合もあります。
元、設置されていた状況を良く確認して、再設置に当たって頂ければ、設備工事業者の方であれば、問題なく行える工事だと思います。
ただ、逆浸透膜式の浄水器ですので、見たこともない装置を触る事に抵抗のある方も多く、取り付け工事は弊社スタッフで行うケースの方が多くなります。
8年経つ浄水器ですが、とても綺麗にお使い頂いていて、全体的な動作状況も非常に良好です、お客様のご希望で新しくなったキッチンに合わせて、浄水蛇口を新しいものに換えさせて頂きました。
アクアカルテック・ホームページ
2016年04月20日
子供の舌は敏感
アクアカルテックの浄水器を、もう5年使っていただいている埼玉県のS様、年に一度の浄水器メンテナンスは毎年5月にお伺いしていましたが、浄水器の水の味がおかしいとお子さんが言うので、早めにメンテナンスに来て欲しいとご依頼を頂きました。
メンテナンスにお伺いして、先ず浄水器の除去率をチェックすると「水道水101ppm/浄水11ppm」と除去率89.10%と少し除去率が下がっています。
逆浸透膜フィルターの使い始めは95%以上の除去率ですから5%程、低下しています。除去率90%を割り込んだ場合は逆浸透膜フィルター交換となりますが、この5%の違いを味覚や臭気から判断出来る方は非常に少数だと思います。
お子さん以外は奥様を始め全員、違いがお判りにならず、半信半疑でメンテナンス要請を頂いたのですが、TDSメーターには5%の差ですが、しっかりと除去率の低下を確認する事が出来ました。
小さなお子さんは苦い食べ物が苦手なのは味覚が鋭敏である事、自然界には毒性を持つものは苦味を含む物が多い事など、人間が進化の過程の中で獲得してきた危険回避能力の一つでしょう。
成長するにつれ、山菜などの苦味を美味しいと感じる様になり、味覚も変わってゆきます、大人なると失われる能力が子供にはあると考えられますが、それでも水の僅かな違いを感じ取れる、S様のお子さんは人より優れた味覚をお持ちなのだと思います。
今までの経験の中では、飲食店の料理人の方、お二方に同じようなご指摘を頂いて浄水器のフィルター交換をした経験がありますが、ほんとにレアケースです。
2016年03月23日
床下に浄水器
以前からアクアカルテックの浄水器をご利用になっていたM様はご自宅の台所をリフォームされました。逆浸透膜浄水器の移設はリフォーム業者の方がおこなったのですが、フィルター交換にお伺いすると、なんと床下に浄水器本体と貯水タンクが設置されていました。
一般的な木造住宅の場合、床下は外と同様の温度環境と考えなければならないので、一番心配なのは冬場の凍結です。アクアカルテックの所在する千葉市でも倉庫に水抜きをしないで保管していた浄水器が凍結でフィルターハウジングの底が抜けてしまった事があります。
実際には直接、風が吹き付ける事はありませんから床下の温度は外気より若干高くなるでしょうし、浄水器の使用頻度が高ければ凍結の可能性も低くはなりますが、やはり設置場所としてはお勧め出来ません、また浄水器の製品保証も難しくなります。
最近のシステムキッチンは引き出し収納が主流ですし、スペースの有る床下に目が向くのは解るのですが、逆浸透膜浄水器は室内での使用をお願いしています。
2016年02月09日
浄水器のカルテ
アクアカルテックの浄水器のフィルター交換/メンテナンスは基本的に年に1回の頻度でお伺いしています。一部機種はフィルター耐用期間が6ヶ月であったり、使用頻度の高い工場や飲食店、汚れの酷い井戸水など使用負荷の高い浄水器についてはメンテナンスサイクルを適宜、調整してお伺いする事になります。
アクアカルテックでは浄水器、一台一台について納品時に個別ファイルを作成しています、画像のメンテナンスチェックシートには交換したフィルターの種類、原水と浄水のppm不純物濃度、異音や水漏れの有無など浄水器の動作状況、交換したパッキンや細かな消耗部品などメンテナンス作業について記入して行きます。
浄水器の使用頻度や原水の水質はお客様毎に異なりますし、原水が井戸水であればフィルターの目詰まり具合などの傾向も大きく異なってきます。
浄水器のフィルターは、特にメインフィルターの逆浸透膜は2~5年と長い期間を経て劣化して行きますし、使用状況によって耐用期間も多く変わります、定期メンテナンスでのメンテナンスチェックシートを積み上げて行く事によって、ある程度その傾向を掴む事が出来き、それに依って良好な状態で浄水器をお使い頂く為にメンテナンスですべき事が見えてくるのです。
浄水器のメンテナンスは単にフィルター交換のみを行うのではありません、水漏れなどのトラブルを起こさない様、必要な時期が来たら、ゴムパッキンなどの細かな部品の交換も必要となりますし、動作不良の兆候が出ている部品は早めに交換する必要があります。
適切なメンテナンスを行う事により、長く良い状態でアクアカルテックの浄水器をお使い下さい。
2014年06月06日
2年間メンテナンスしませんでした。
今日、浄水器のメンテナンスにお伺いしたS様はACRA-545P浄水器を導入されてから、本日のメンテナンスまで2年間フィルター交換をされていませんでした。
アクアカルテックからは浄水器設置1年後の月初めにお葉書でメンテナンスの時期をご案内しているのですが、S様の場合はお忙しくて少し先延ばしにしようとお考えになっているうちにお忘れになってしまった様です。
逆浸透膜を保護するプレフィルターの耐用期間は非常に長く、原水が水道水の場合に重要な遊離残留塩素処理能力は毎日10㍑の浄水を使用したと仮定しても4年位は持つ計算です。但し、これは超純粋に塩素を溶かして試験した結果に基いていますから、色々な種類の不純物が含まれる水道水では当然に耐用期間が短くなる事を想定しなければなりません。
じゃあ、どの位の耐用期間で考えれば良いかとなると、これは明確な答えがありませんから、安全側で考えて1年に1回のフィルター交換をお客様にお勧めしています。
S様の浄水器は、原水74ppmに対して浄水2ppm、除去率97.29%ですから除去率は非常に良好な結果でした。
ただ貯水タンク内部のダイアフラムの空気圧はかなり低下していましたので、蛇口からの吐水速度は大分下がっています。
アクアスタッフの側から見ると、単にフィルターの汚れの問題ではなく、電動ポンプやスイッチなど浄水装置全体として不具合が無いかどうかがメンテナンスに於いて需要なポイントなのです、メンテナンスを長期間怠る事によって不具合の兆候を軽微な内に発見出来ず、水漏れ等の深刻なトラブルを招く場合があります。
そのような観点から年に1回は浄水器メンテナンスをご利用頂きたいのです。
アクアカルテック
2014年05月30日
浄水器の除去率から判ること
浄水器のフィルター交換にお伺いすると、まず行う事はTDSメーターによる除去率の計測です。最初に水道水または井戸水の出る蛇口から水を汲んでTDSメーターで不純物(蒸発残留物)濃度を計測します、その後浄水器の蛇口から水を汲んで不純物濃度を計測すると原水のppmと浄水のppmから浄水器の除去性能が割り出せる訳です。
原水100ppmで浄水5ppmなら除去率95%、非常に良好な状態ですが、浄水で10ppmを超える様ですと逆浸透膜フィルターの交換が必要と判断出来ます。
ご自分でTDSメーターを持っていらっしゃるお客様は、当然、浄水蛇口から採水して計測を行いますが、私共アクアスタッフは浄水器の中の何箇所かで数値計測を行います。
最初はやはり浄水蛇口から、ここで浄水の出し始めから数値が原水の5%以内(除去率95%以上を表します)になっていると、「浄水器をよくお使い頂いているのだな」と安心します。
最初の数値がやや高くとも、少し流すと数値が落ちてくる場合は、「浄水器の停止時間が少し長かったのかな」と考えます、これは逆浸透膜通過後の後処理フィルターであるポストカーボンフィルター内での浄水の滞留時間が長くなった為、カーボンが多少浄水に溶けている事を表しているからです。
その後に貯水タンクを浄水器から外して、タンクに貯まっている浄水を直接、TDSメーターで計測します、タンク内の浄水の数値が低ければ、逆浸透膜フィルター自体は除去率が低下していない事が確認出来ます。
タンク内の浄水の不純物濃度が多少高くなっていても、逆浸透膜が劣化していると考えるのは、まだ早計です、日々の使用量が少ない方は除去率が多少低下する傾向となるからです。
逆浸透膜浄水器は造水運転をしている状態では電動ポンプで膜に水圧を掛けて逆浸透現象を強制的に起こして水を浄水しています、これが運転停止状態となると膜への水圧が弱くなりますので、逆浸透現象から浸透現象へ除々に移行し、膜周囲の浄水は原水に近づいてしまいます。
膜周囲の水は僅かな量ですが、長期間に渡るとその影響により浄水の不純物濃度を上昇させてしまいます。
逆浸透膜のフラッシュ洗浄を行った後に、逆浸透膜通過直後で浄水を採水して除去率を計測します、最初は数値が高めに出る事がありますので、浄水を流しながら複数回計測して、数値が落ち着いた処で、その数値をメンテナンスシートへ記入します。
最初に浄水蛇口から採水した時には10ppm以上を計測していた浄水器が最終的に2ppmまで下がる様な事例はよく有ること事です。
浄水器の色々な場所で数値計測をする事でお客様が日々どの様に浄水器をお使いになっていらっしゃるのか、ある程度判るのです。
アクアカルテック
2014年05月10日
業務用浄水器のフィルター交換
東京都のN社様ではビルの地下に井戸水を汲み上げる施設が整備されています、東京の中心地であるこの場所で井戸を持っているビルというのは非常に珍しいのですが、N社様ではこの井戸水を飲用にするのが目標で、せめて非常時だけでも飲用に使える様にされたいというのがご希望です。
いままで様々な方式の浄水設備を入れて試してきたのですが、とても飲用に使えるレベルならなかったとご担当者様のお話です。
写真は1年後の定期交換で浄水器から取り外したプレフィルターです。
上から1番目の5ミクロンフィルター、2番目の活性炭フィルター、3番目の1ミクロンフィルター、5ミクロンのフィルターはもう真っ黒という表現しかありません、元は白いフィルターですから。
1ミクロンのフィルターはあまり汚れていませんから汚れの成分としては粒子の大きなものなのでしょう。業務用浄水器のLC600HP/SEですから、家庭用浄水器の倍の長さ(約50cm)のプレフィルターを使用しています。
現地下見にお伺いしたときに井戸水の汚れ具合を見ると一見してコーヒーの様な、しっかりと色が付いた水です、逆浸透膜浄水器でもここまで汚れた水を通すのは厳しいし、短期間ならともかく、フィルターなどがどの位持つか予測がつかないと正直にお話したのですが、とにかく浄水器を導入して試してみたいとのご希望でした。
浄水器の定期メンテナンスは通常、年に1回で行いますが「もし途中で浄水器に異常をお感じになったら直ぐに声を掛けて下さい。」とお伝えして1年が経った訳です。
主に非常時用としてお考えなので、現在の使用量は50~60リットル/日程度だと思いますが、この汚れ具合、本当に厳しい条件です。災害時の短期間なら200~300リットル/日の使用量でも耐えられると思いますが。
それでもお客様は「今までどんなことをしても飲めるような状態にならなかった井戸水が透明に、飲めるようになっただけでも大変な事ですよ。」と逆浸透膜浄水器の出した結果には大変ご満足頂けている様です。
アクアカルテック
2014年05月01日
浄水器のフィルター交換周期について
アクアカルテックの殆どの浄水器では年に1回のプレフィルターの交換をお勧めしています。
アンダーシンクタイプ浄水器のACRT-550MPSやACRA-545Pなどは容量の大きなプレフィルターが装備されていますので、1年間使用し続けてもプレフィルターの劣化から逆浸透膜フィルターへ悪影響を与える事はまず有りません。
アクアカルテック13年の経験の中で、相当に汚れの酷い井戸水で使用した場合でも汚れでプレフィルターが目詰まりを起こして浄水器が水を造れなくなる様な事は、本当に1~2件のレアケースです。
水道水で使用した場合なら、例えば3年間位、5ミクロン/1ミクロンのプレフィルターを使い続けたとしても目詰まりを起こす事はないでしょう。但し、水道水には消毒用の塩素が含まれていますので、プレフィルターの中の活性炭フィルターが塩素を処理出来なくなると逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂を溶かして膜を劣化させ浄水器の除去率を低下させてしまいます。
水道水で逆浸透膜浄水器を使用する場合は塩素処理がプレフィルターの重要な役目となります。アクアカルテックのアンダーシンクタイプ浄水器には繊維状活性炭フィルターを使用していまして、机上の計算では毎日20リットルの浄水を使用したとしても3年以上塩素処理が出来る容量をもっています。ただ、水道水には様々な不純物が含まれていて、不純物に依って活性炭が汚れれば、その分、活性炭の能力が損なわれる事を考えると、1年に一度、早めにプレフィルターを交換してゆく事をお勧めしています。
以上から考えると1年に一度のプレフィルター交換では逆に早すぎるとお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。逆浸透膜式の浄水器は一般的な浄水器と異なり浄水装置の体裁ですので部品点数も非常に多くなっています。
単にフィルターを交換するだけでは無く、年に一度、浄水システム全体を点検し調整して行く事が逆浸透膜浄水器を長くお使い頂くために重要な事だと考えています。
アクアカルテック
2013年12月02日
逆浸透膜フィルターの交換
逆浸透膜式の浄水器は一般的な浄水器と異なり、除去率を確認する事が出来ます、年に1回の浄水器メンテナンスで逆浸透膜フィルターを保護するプレフィルターを交換しながら、浄水器の除去率を確認します。
プレフィルターを交換しても、除去率が改善する事はありません。浄水器の除去率は逆浸透膜フィルターで全て決まってしまいます、これは除去率の指標となる水の電気抵抗を変化させる為にはイオン化した極小物質を取り除かなければなりません。
プレフィルターの5ミクロン、1ミクロンや活性炭フィルターではイオンサイズの不純物は殆ど素通りの状態です。それでもプレフィルターの役割は非常に重要です、大きなサイズの不純物がそのまま逆浸透膜へ到達すれば膜表面を覆い目詰まりの原因となります。
プレフィルターの活性炭が劣化して水道水の塩素を除去出来なくなれば、逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂を溶かし除去率が下がってしまいます。
毎年、浄水器のプレフィルターを交換して逆浸透膜の劣化を防ぐ様にメンテナンスを重ねて行くのですが、それでも膜の目詰まりや溶解は少しずつ進んで行きます。浄水器の使用開始時の除去率95%からスタートして90%に近づいてきたら交換時期と考えています。
通常は4~5年で逆浸透膜の交換となりますが、原水の水質、使用量などお客様によって浄水器の運転状況が異なりますので一概には交換時期を設定する事が出来ません、浄水器の除去率/造水速度から逆浸透膜交換の要不要を決める事になります。
井戸水はやはり交換時期を予想しづらくなります、地域、井戸の深さによって、不純物量や含まれる物質が異なり、逆浸透膜の交換時期がお客様に依って大きく異なります。
逆浸透膜を目詰まりさせにくい水質の場合は5年以上使える場合もありますし、10件に1件位の割合で2年持たない場合もあります。
写真のお客様は井戸水で8年間、逆浸透膜の交換をしていません、除去率は良好ですが、設置当初から比べると造水速度が30%以上落ちています、そのまま使えない事は無いのですが、8年使用している事もあり、今回は逆浸透膜の交換をさせて頂きました。
今回のお客様の様に井戸水で遊離残留塩素が無い=膜の溶解劣化が少ない、目詰まりをさせる種類の不純物が少ないなどの条件が整っていると逆浸透膜フィルターは非常に長持ちします。
アクアカルテック
2013年06月17日
TDSメーターの数値について
逆浸透膜式の浄水器は他の浄水方式と異なり、除去性能を測る事が可能です、これは一般的な浄水器が除去出来ない溶解性物質、イオンをも逆浸透膜は分離除去出来るからです。
水に溶解したイオンを除去出来ない浄水器は水に溶けた放射性物質を除去する事は出来ません、これについては以前ブログに書きました。
弊社ユーザー様でもTDSメーターをご購入されて、浄水器の性能を定期的にチェックしている方もいらっしゃいますが、ここでご注意頂きたいのは、3ppmとか5ppmとか、浄水の数値だけに目を向けてしまうのはあまり得策とは言えません。
「いままで3ppmだったのが、6ppmになってしまったので逆浸透膜フィルターを交換したい」の様なご相談を頂くことがあります。
まず第1にTDSメーターが計測器として、それほど厳密な計器ではありません、使用している内に計測値がずれてしまう事はもちろんあります、300ppm等、決まった数値にTDS濃度を調整した校正液などで数値調整を行えるのですが、基本的にTDSメーターの個体差、つまりメーター毎に数値のズレは有るモノと考えて下さい。
弊社スタッフもTDSメーターが示す数値の利用方法は、原水(水道水・地下水)と浄水器を通過した浄水との比較です。原水のppm濃度に対して浄水のppm濃度が5%内外に納まっているかどうかで除去性能の善し悪しを判断しています。
これならば感度の異なるTDSメーターでも概ね一定した除去率となります、浄水の数値の低さだけを求めるのは意味がありません。
より正確な浄水器の除去性能を把握するため、弊社メンテナンスの時には浄水蛇口以外の場所から浄水を抜いてTDS濃度の計測を行っています。逆浸透膜通過後には後処理フィルターとして活性炭を通過しますから、活性炭からの溶解物質がTDS数値を上昇させる場合がありますので、まずその要因を排除する為に、逆浸透膜直後の浄水を計測します。
具体的には写真の様に浄水器から貯水タンクへ行く経路の黄色チューブを外して、この黄色チューブから出る浄水を計測します、この時も3~4分流しながら何回も計測します、最初、少し高めに出ていた数値が計測する毎に少し筒ずつ下がって行きます。
数値が下がらなくなったら、それを最終的な浄水器の除去性能として記録します。
逆浸透膜浄水器は運転時には電動増圧ポンプで水圧を掛けて逆浸透膜分離を行っていますが、停止時は膜に対する水圧が緩んでくるため、逆浸透から浸透現象へ移行してしまいます。逆浸透膜周囲の水のTDS濃度が原水に近くなってしまう訳です。
それが影響して浄水器運転開始時のTDS濃度は少し高めに出る傾向があります、ですので浄水器の運転開始から数分は待たないと正確な除去率を計測する事が出来ないのです。
毎日、回転よく浄水器を使っているお客様は浄水蛇口から採った水を計測しても低い数値が出ますが、使用量の少ないお客様だと浄水器停止時の浸透現象の影響や、後処理フィルター内での滞留時間の長さからくる溶出物の増加などで、あれっと思ってしまう数値が出ることがあります。
TDSメーターの数値が悪いからとあわてずに、良く水を流してから計測されたり、使用量で思い当たる事がある場合は浄水器の水を一度全部捨てて、新たに貯まった浄水を良く流しながら計測されると良いでしょう。
アクアカルテック
2012年10月08日
プレフィルターの寿命について②
逆浸透膜式の浄水器のプレフィルターには5ミクロン・1ミクロンの繊維フィルターの他に活性炭フィルターが必ず装備されています。
この活性炭フィルターも逆浸透膜保護について重要な役割があります、その役割は水道水の場合にその重要度を増すことになります。ご存知のように日本の水道水は塩素を投入する事によって消毒を行なっています。塩素消毒を行う事によって殺菌し、細菌由来の疾病を抑制するという衛生的に非常に重要な役割があるのです。
水道水に残留する遊離残留塩素はいわゆる塩素臭を発生し、その臭気から水の味を損なう要因となってしまい、肌の弱い方や皮膚疾患を持つ方には時に耐え難い刺激となります。
実は逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂も塩素に弱い性質を持ちます、時間のスケールとしては数千時間の単位ですが長期間遊離残留塩素に曝されると、次第にポリアミド樹脂が溶けて膜が薄くなってしまいます。
これが逆浸透膜式の浄水器に於ける溶解型の膜劣化です、この場合は目詰り型の膜劣化と異なり、浄水器の蛇口からは通常以上の造水速度で浄水が出てきますが、TDSメーターで計ると除去率は低下しています。
このような溶解型膜劣化を抑制する為、逆浸透膜フィルターの手前には活性炭フィルターを配置する必要があります。
では浄水器のプレフィルターとして配置された活性炭フィルターの交換時期はどのように判断するのでしょうか? 実はこれも明確ではないのです。正確に数値で判断しようと思えば逆浸透膜フィルターの手前で浄水器の水を採水して遊離残留塩素濃度を計れば良いのですが、毎月あるいは毎週、塩素濃度を測定するのはかなり面倒です。
活性炭フィルター製造元のデータ、一般的な家庭での使用量から計算すると3~4年位は優に持つと推定できます。一般的な浄水器と比較すると通水速度が遅い事も逆浸透膜浄水器の場合有利に働きます。
但し、ここで製造元のデータを鵜呑みに出来ない部分もあります、このデータは他の不純物が存在しない超純粋へ塩素を規定量投入して除去性能試験をしています、河川水や地下水を水源とした水道水には実に様々な不純物が含まれています。
活性炭の塩素処理は遊離残留塩素を炭素に触れさせる事による化学反応で刺激性の無い塩素イオンに変えるというのが塩素処理の仕組みで、一般に言われいる様に活性炭へ吸着している訳ではありません。
この処理方法から考えると、遊離残留塩素が「炭素に触れなくなる=除去率が下がる」ということになります。水中の不純物が活性炭の表面へ付着し、遊離残留塩素が炭素へ触れる確立が減れば、除去率は下がってしまいます。
不純物が多い実際の水道水では除去性能試験通りの結果は期待出来ませんから割り引いて考える必要があります。では実際の水道水に近い条件で実験を行えばとお考えになるかも知れませんが、水道水の蒸発残留物濃度1項目をとってみても関東地区内で20ppm~200ppm超と幅がありすぎますのでそれを再現する事も意味を持たないでしょう。
また日本で遊離残留塩素濃度が蛇口のところで1リットル当たり0.1mg以上残留している事と規定されていますが横浜市水道局のデータをみても浄水場では0.7~0.8mgと大量に投入されていて使用している各家庭での濃度も基準値以上となるでしょう。
メーカーのデータでは1ppmや2ppmといった遊離残留塩素濃度で行われていて、これは簡易換算で1リットル当たり0.1mg、0.2mgに相当しますから不純物、遊離残留塩素濃度の面からデータをそのまま現実の浄水処理量に当てはめてしまうのは危険があります。
このような点を踏まえると、データ上では3~4年使えそうな活性炭フィルターですが、アクアカルテックでは実用の耐用期間として50%位で考えているので、1年に1回のプレフィルターの交換をお勧めしている訳です。
もう一つ有利な要因として、逆浸透膜浄水器のプレフィルターとして活性炭を使用する場合は遊離残留塩素のみ処理できれば必要十分で活性炭の働きとして重視されるトリハロメタンなどの塩素副生成物や鉛除去などは全く必要としない事です、これらの物質は逆浸透膜を通過出来ませんからここで除去する必要がありません。
何故、これが有利な要因かというと、通常活性炭は塩素の反応処理に比べてトリハロメタン等は吸着となるため、除去効果が持続する期間が塩素の半分以下となります。つまり塩素処理だけで考えれば活性炭の寿命は非常に長く想定出来る訳ですが、一般的な浄水器の様に活性炭へトリハロメタンなどの吸着を担わせる場合は、トリハロメタンなどの除去でフィルターの耐用期間を設定しなければなりません。
アクアカルテック
2012年10月06日
プレフィルターの寿命について①
逆浸透膜浄水器は毎年のメンテナンスでプレフィルターを交換しながら、逆浸透膜フィルターの除去率を計測して逆浸透膜以降のフィルターの交換が必要かどうかを見極めます。
プレフィルターの汚れ具合は浄水器の除去率には殆ど関係ありません。逆浸透膜式の浄水器の場合、除去率に影響するのは逆浸透膜フィルターだけで、プレフィルターの役割は逆浸透膜や浄水器全体を保護し、その除去率をより長く維持させる事です。
良くお客様からご質問を頂くのですが、「プレフィルターの交換時期はどの様に知るのですか?」と。
これは正確には判断できないのです、使用されている場所によって同じ水道水でも蒸発残留物濃度は50ppm~200ppm位と大きく異なりますし、ましてや井戸水が加わると場合によっては700ppmを超えるような場所もあります。
一番目のフィルターハウジングを透明にすることでフィルターの汚れ具合を判断材料にするのも一つですが、実際には相当汚れている様に見えても通水抵抗が大きくなっていなければ浄水器への悪影響は小さいので、汚れを余り過度に気にする必要はありません。
フィルターが汚れてくると心配になってしまうお客様もいらっしゃいますので、「フィルターが汚れているという事は、そこで汚れを止めて、フィルターが仕事をしているということですよ」とお話しします。
アンダーシンクタイプの場合は特に容量の大きな5ミクロン/1ミクロンのフィルターを装備していますので原水が水道水の場合は特に、1年位ではフィルターの汚れで逆浸透膜フィルターへ悪影響が出ることは少ないと思います。
1年に1度の交換は少し早めかもしれませんが、交換時期を明確に決める事が出来ないので、早めに交換する事によって浄水器全体を良好な状態で動作させる事が、浄水器の長期保全にとって意味があると考えています。
プレフィルターの内、5ミクロン/1ミクロンフィルターについてはエアコンのフィルターと同じようにお考え頂ければと思います。手前で大きな浮遊物を止める事によって逆浸透膜を始め、その奥の電動ポンプやオートシャットオフバルブ、フローコントロールなど様々な機器を保護する役目があります。
プレフィルターが汚れて目詰まりした状態で浄水器を運転するとフィルターに水が通過する面積が小さくなり、通過する場所の流速が早くなるので、今までならそこでせき止められた浮遊物が、フィルターを抜けて押し込まれ、内部へ汚れが流出してしまい、逆浸透膜はもちろん内部機器、配管を汚してしまう訳です。
プレフィルターの通水抵抗についての判定方法としては貯水タンクのバルブを閉じた状態で浄水器の蛇口を開放して運転を行います、その時、電動ポンプの動作によって蛇口から出る浄水が波打っている場合はプレフィルターに視覚的な汚れ具合に依らず、目詰まり気味であると判断出来ます。
アクアカルテック
2012年09月27日
逆浸透膜浄水器には何本ものフィルターが③
逆浸透膜式の浄水器で逆浸透膜フィルターの後処理フィルターとして活性炭フィルターが装備されています、これをポストカーボンフィルターを呼んでいます。
逆浸透膜通過後の水は純水となっていますから、そのままでも良いのではと考えてしまいます、純水に活性炭を通せばせっかくの純水へ微量ですが不純物を溶かす事になります。
工業用などで浄水器を使用する場合は最後の活性炭フィルターを使用せずに逆浸透膜後のそのままの純水を使用する場合が多いのですが、ドリンク用の場合は必ずポストカーボンフィルターを装備します。
純水を活性炭へ通すと確かにまろやかで飲みやすくなりますし、純水の特徴である、甘み(実際に甘い訳ではなく、水道水の様に塩気を感じさせる成分が全く無くなる為、甘く感じる)がより、強く感じることが出来ます。
実際に逆浸透膜直後とポストカーボンフィルター通過後の浄水で電気抵抗を比較しても、通水初期はともかく、1週間も使用した後ではppm数値に差は出ませんからカーボンが溶出しているいう感じでもありません。
逆浸透膜を通過する二酸化炭素などの気体成分に対して中和作用(酸性から中性へ)などにより水が美味しくなると考えられています。
後処理フィルターのポストカーボンフィルターは逆浸透膜が劣化して交換するときに同時に交換します、これは逆浸透膜の除去率が下がっているときはポストカーボンフィルターも不純物によりダメージを受けていると考えられるからです。
また逆浸透膜の除去率低下が無い状態で、浄水器を導入した当初より味覚的に悪くなった様に感じるときはポストカーボンフィルターを交換する事で初期状態の味覚に戻ります。
アクアカルテック
2012年09月26日
逆浸透膜浄水器には何本ものフィルターが②
逆浸透膜式の浄水器はメインフィルターとなる逆浸透膜フィルターを中心にして、必ず前後を挟む前処理フィルターと後処理フィルターが存在します。
逆浸透膜フィルターは水中では最小物質と言えるイオン化した元素まで95%以上の除去率で対応できますが、その微細な膜へ大きなゴミがゴツゴツと当たったり表面を塞いで目詰まりを起こせば逆浸透膜の除去能力や造水能力を低下させてしまいます。
それを抑制するため前処理フィルターには5~1ミクロン程度の大きな浮遊物をキャッチする繊維フィルターが装備されなければなりません。アンダーシンクタイプでは5ミクロンフィルターと1ミクロンフィルターの2本で段階的に大きな不純物をキャッチして逆浸透膜を保護します、一方でカウンタートップタイプではスペースの制約もあり、繊維フィルターは5ミクロン1本のみの構成が多くなります。
水道水であれば繊維フィルターは5ミクロン1本で充分ですが、地下水の場合は水質に依って5ミクロン、1ミクロンの2本構成が有効に働き、逆浸透膜を保護します。
もう1本の前処理フィルターである活性炭の役割は水道水の遊離残留塩素除去となります、遊離残留塩素は逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂を少しずつ溶かしてしまいますので、活性炭で遊離残留塩素を除去してあげないと2~3ヶ月で逆浸透膜は使えなくなってしまいます。
浄水器の種類によっては繊維フィルターと活性炭フィルターを1本のフィルターに集約した複合フィルターで構成されている機種もあります、COWAY-ネオス浄水器などのネオセンスフィルターが複合フィルターとなっています。
逆浸透膜浄水器の中で逆浸透膜フィルターについては原水と浄水の電気抵抗を測る事で除去率が判りますので交換時期が明確なのですが、前処理フィルターについては使用頻度や水質により寿命が変わりますし、明確に何ヶ月とかの交換時期は判りません。
一般家庭で1年に1回の交換は少し早めかもしれませんが、前処理フィルターの交換をしながら逆浸透膜フィルターの除去率、浄水器全体の動作状況を確認するのが逆浸透膜浄水器のメンテナンスです。
アクアカルテック
2012年09月25日
逆浸透膜浄水器には何本ものフィルターが
逆浸透膜式の浄水器は基本的に4~5本のフィルターで浄水します、これらのフィルターにはそれぞれ役割がありまして、メンテナンスにお伺いした時の除去性能を確認して、どのフィルターを交換する必要があるかを判断します。
逆に言うとお伺いして除去率の計測を行わないと交換すべきフィルターが正確には決まらないのですが、フィルターの性能も1~2ヶ月で急激に劣化する事はありませんので、毎年のメンテナンス時に除去性能の計測をして、翌年のメンテナンス時期まで充分な除去性能を維持できるかどうか経験値から予測をたてます。
逆浸透膜が新品の状態で概ね95%の除去率ですから、これをベンチマークとして考えます。
この除去率が90%に近い数値まで落ちている様だと1年後のメンテナンスまでには80%近くまで除去率が落ちてしまう可能性があります。ここで造水速度が遅い場合は除去率の低下と逆浸透膜の目詰まりが考えられます、逆に造水速度が速い場合は水道水中に含まれる遊離残留塩素の影響で逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂が溶けて薄くなっている事が考えられる訳です。
この目詰まりと遊離残留塩素の影響を抑制する為に2~3本のプレフィルターが逆浸透膜浄水器には必ず配置されています。
除去率は逆浸透膜単体で決まってしまいますので、浄水器の除去率が低下してきたときにプレフィルターを交換しても除去率が改善する事はありませんが、プレフィルターは逆浸透膜を保護し、除去性能を維持させる為に重要な役割をもっているのです。
アクアカルテック
2012年09月15日
フィルター交換だけではありません。
一般的な浄水器のメンテナンス内容はフィルター交換だけ、の場合が殆どですが、逆浸透膜浄水器の場合はフィルター交換だけではなく、貯水タンクに内蔵されたダイアフラムの空気圧調整や電動増圧ポンプを中心として浄水器全体の動作状況のチェックなどが必要です。
逆浸透膜式の浄水器の場合は一般の浄水器に比べると部品点数も大変多くなりますから、多くの部品で構成されたシステムの状態をチェックする為に定期メンテナンスが必要になります、自動車の車検みたいなものとお考え下さい。
チューブ接続に使用されている写真のクイックコネクターも年数が経過すると内部のゴムパッキンが硬化してくる場合があります。特に高い水圧が掛かる部分は長期間の圧力でゴムパッキンが変形し配管チューブの動きに追従できなくなって僅かずつですが水漏れを発生する事があります。
メンテナンス時に劣化等、不具合発生が予想される箇所は早めに交換する事が肝要です、次のメンテナンスの時までトラブル無く浄水器をお使い頂く事がお客様と弊社にとって一番大切な優先事項です。
アクアカルテック
2011年02月03日
原因不明です
グループホームでCOWAY-メトロ浄水器をご利用頂いているS様、プレフィルターが目詰まりを起こして給水が止まり、浄水器が停止してしまいます。
原水は水道水なので極端な浮遊物が存在することは考えにくいのですが、論より証拠、プレフィルターを切断して内部の状況を確認しました。
するとゼリー状の物質がフィルター表面を覆っています、その厚さ3mmほど、これで目詰まりして水が入らなくなる理由はよく判りましたが、この物質が何なのか判りません、油では無いようです。
お客様にお願いして、まず水道局で調べてもらう事、水道の問題ではなければ敷地内配管の問題となります。まだ新築から1年ほどしか経過していませんので施工時に混入したのでしょうか?
アクアカルテック
2010年11月06日
浄水器メンテナンスのご案内
浄水器の納品取付工事が終了して、お客様に使用説明をしているとよく聞かれるのが、メンテナンスの連絡はどうしたらよいのか?何時ごろ連絡すれば良いのか?と浄水器のフィルター交換時期がご心配になる様です。
アクアカルテックでは通常年に1回の浄水器のフィルター交換メンテナンスをお勧めしています。メンテナンス時期のご案内はアクアカルテックからお葉書でご案内します。11月に浄水器を設置されたお客様やメンテナンスを受けて頂いたお客様にはまとめて11月初旬に届くようお葉書でメンテナンス時期が来た事をお知らせしています。
お葉書をご覧になったお客様からご予約のお電話を頂き、浄水器メンテナンスへお伺いします。
アクアカルテック
2010年11月04日
浄水器のメンテナンスシート
逆浸透膜浄水器をお使い頂いているお客様には年に1回のメンテナンスをお勧めしています、通常の浄水器と異なりフィルターだけでも4~5本の構成、たくさんの部品で組み上げられている浄水装置である逆浸透膜浄水器は機械モノですから定期的なメンテナンスが長くお使いになるために必要です。
毎年の除去率、原水/浄水の不純物濃度、交換したフィルターや交換した部品等を記載しておきます、浄水器のカルテみたいなものです。井戸水の場合は水質が場所に依って大きく違いますので、この様に毎年のメンテナンスの記録を付ける事でフィルター消耗度合いなどの傾向が見えてきます。
アクアカルテック
2010年11月03日
他社逆浸透膜浄水器の修理①
横浜市にお住いのY様、とあるメーカーの逆浸透膜浄水器を販売業者から購入されましたが今年の春先に行ったフィルター交換以降、業者と連絡がとれなくなりました。30万円以上と大変お高い浄水器だったそうです。
浄水器からの排水が止まらない状況になっており、水道局の漏水検査でそれが判ったとの事、お話をお伺いすると3年ほど前のご購入時から度重なる浄水からの漏水等、トラブルに悩まされてきたそうです。
お伺いして浄水器を拝見すると相当奇天烈な処置がされていました。電動ポンプの動作不良が有ったのか給水経路からポンプを外しているのですがポンプの電源はそのまま、ポンプが空回りしています。原水圧が高いので原水圧だけで造水させようと言う判断は判りますが、ポンプの電源も短絡させないは!?
漏水が止まらない原因は給水を止める電磁弁が故障している為でした。ポンプを制御するスイッチも故障、断水スイッチからは水漏れの跡、酷い状態です。トラブル箇所が多肢に渡っている為、事務所に持ち帰り修理整備を行う事にしました。給水止水は電磁弁から機械式のオートシャットオフバルブへ変更、電動ポンプは正常でしたので通常経路へ戻し、スイッチは交換、浄水器は正常稼働に修理出来ました。
修理の過程で驚いたのは配管接続部の締め込みが緩い事、これでは水が漏れそうです、トラブル多発は設置時に高水圧の減圧処理をしなかった事が大きいな原因だと思います。
2010年10月27日
砒素検出井戸を逆浸透膜浄水器で
砒素が検出されている井戸水をご利用T社様、合計3台の逆浸透膜浄水器をご利用頂いています、TDSの数値は90ppm程度と蒸発残留物濃度はそれほど高くないのですが、このプレフィルターの汚れは尋常ではありません。
普通にコップに汲んでも少し濁っている水ですから一年間5ミクロン以上の浮遊物を受け止め続けたプレフィルターは元の白い色を伺うことは出来ません。浄水器のプレフィルターは逆浸透膜保護の為に装備されていますがプレフィルターが酷く汚れるのは井戸水特有の症状です。
水道水で浄水器を使用されている場合はプレフィルターが汚れても老朽した配管の錆色、茶色くなる程度です、水道水は河川水から作られていますからプレフィルターが極端に汚れる事はありません。
アクアカルテック
2010年09月24日
浄水器のメンテナンス、減圧弁
浄水器のメンテナンスにお伺いした時にフィルター交換等と一緒に必ず行う事、原水圧の計測です。最近は水道行政の方で給水圧力を上昇させる傾向にあります、これはマンションの高架水槽内の滞留している水の水質劣化を防ぐためです。
アクアカルテックのある千葉県内でも2kg前後での給水が殆どでしたが、現在では5kgを超えるところも多くなってきました。
電動ポンプ付逆浸透膜浄水器の想定内圧は3.5kg位ですから5kgで外部から押されてしまうのは明らかに強すぎます、給水圧が高いと浄水器が停止しても給水を止めづらかったり、タンク内のダイアフラムを傷めたり、深刻な場合は漏水の原因になってしまう事も考えられます。
水圧は行政側の対応に依って変わりますから、毎年メンテナンス時に水圧測定をして高水圧であれば必ず減圧調整弁を設置しています。
アクアカルテック
2010年09月21日
浄水器のフィルター交換 凄い井戸水です①
旭市蛇園にお住いのK様、生活水は井戸水をご利用で水道水はまだ近所まで来ていません。鉄分が非常に多い水質らしく、プレフィルターが赤茶色に染まっています。白い便器も半年も経たないうちに赤茶色に染まってしまい生活するのにはかなりしんどい水質です。
浄水器を導入されてから僅か1年半で逆浸透膜フィルターが目詰まりを起こして交換しました、逆浸透膜フィルターの寿命を少しでも延ばすために、プレフィルターの活性炭フィルターをフォスフェイトフィルターに変更し、セルフフラッシュバルブを装備して3日に一度くらい、逆浸透膜のフラッシングをK様にお願いしたのですが。
今度は逆浸透膜交換後8ヶ月で造水量が下がってしまったとお電話を頂いてしまいました。K様はフィルターを送ってもらえば自分で交換するから、とおっしゃって頂きましたが私も原因を把握したかったので急遽お伺いする事にしました。逆浸透膜浄水器は部品点数も非常に多いので逆浸透膜フィルターの目詰まりも何通りか原因が分かれます。
アクアカルテック
2010年09月15日
浄水器のフィルター、汚れすぎです!
井戸水で逆浸透膜浄水器をもう7年お使い頂いている千葉県のA牧場様、プレフィルターの汚れ具合がとにかく尋常ではありません。浄水器を通す前の井戸水は硫黄臭もあり、ちょっと口の中には入れられない感じです。
TDSメーターで蒸発残留物濃度を測ると、なんと648ppm、これは!?相当です、アクアカルテックのお客様の中でもトップ3に入る不純物量の多い水質です。千葉県内の一般的な井戸水は150~200ppm位ですから、軽く3倍の不純物が入っている事になります。
通常5ミクロンから始まる浄水機のプレフィルターですが、さらに外部に20ミクロンのフィルターをオプションで設置していますがご覧の通り、1年でドロドロの状態です、よく1年持ちました。
でも浄水のTDS濃度はしっかり15ppmまで下がっていますのでA牧場の方も安心して浄水を飲むことが出来ます。
アクアカルテック
2010年09月01日
逆浸透膜浄水器のプレフィルター
草加市のK社様、こちらには水道水がきていませんので、事務所で使用する水は井戸水のみとなります。逆浸透膜浄水器を導入される前は宅配ウォーターサーバーをご利用になっていました。
写真は逆浸透膜フィルターの手前の5ミクロンと1ミクロンのプレフィルターです、元は真っ白なフィルターです、この汚れ具合はアクアカルテックのお客様の中でもトップ10に入る酷さです。表面にびっしりと泥のよりも少し粘性のある物質がこびりついています。
原水のTDS濃度も452ppmと東京の水道水100ppm程度と比較しても非常に高い不純物濃度です、プレフィルターはこんな状態ですが浄水器の逆浸透膜フィルターの除去率は良好、浄水は452ppmから8ppmまで下がっていました。
アクアカルテック
2010年08月30日
浄水器のフィルター交換:水道水
習志野市でアクアカルテックの逆浸透膜浄水器をお使いのO様、1年毎キッチリと浄水器のメンテナンスをご用命頂いています。5年経過後の逆浸透膜フィルターの除去率も依然良好なのですが、O様は毎年交換するプレフィルターの汚れ具合が気になるご様子です。
確かに白いフィルターが茶色になって汚れているのですが、フィルターが汚れていると言うことは、そこで汚れを捕まえてフィルターが仕事をしていると言うことです。1年使用してこの程度の汚れなら全く心配する事はありません。水道水でお使いですので茶色は配管の錆が原因だと思います。フィルターハウジング内に澱が貯まってドロドロになるようなら、フィルター交換サイクルを短くする必要があるでしょう。
アクアカルテック
2010年06月19日
レンタル浄水器の定期メンテナンス
レンタルで逆浸透膜浄水器COWAY-メトロをご利用頂いているR社様、1年に1回、定期メンテナンスにお伺いしています。この浄水器はウォーターサーバータイプで、R社様も以前は宅配ウォーターサーバーをご利用になっていました。
毎年必ず交換するのは逆浸透膜フィルターを保護しているセディメントフィルターとプレカーボンフィルター、それと出口に近く水の味に影響を与えるポストカーボンフィルターの3本を交換します。
逆浸透膜フィルターは除去率を計測して90%以下なら交換となります、浄水器の貯水タンクの清掃消毒、システムチェックが浄水器メンテナンス概要です。
アクアカルテック
2010年06月16日
浄水器のチューブが目詰まり?
井戸水でアクアカルテック逆浸透膜浄水器をもう7年ご利用になっているO様、DIY等なんでも器用にこなすお客さまですので、フィルター交換等の浄水器メンテナンスもご自分でされていました。
いつものようにフィルター交換をされた後、「浄水器から全く水が出なくなってしまった」、とお電話を頂きました、チューブの繋ぎ間違えや部品の不良など2,3通り考えられましたが、長いことお会いしていませんでしたのでお伺いしてみました、すると2番目のフィルターから3番目に行く経路のチューブが泥の様なモノで完全に塞がっています。
5ミクロンと活性炭フィルターを通過した後ですのでここまで泥が上がるのは珍しいと思いますが7年の歳月が経っていますから、浄水器の配管チューブを全体的に交換しました。
アクアカルテック
2010年06月15日
茨城県神栖市 S様 浄水器メンテナンス
神栖市のS様は毎年きっちりとメンテナンスに呼んで頂いています、神栖市は地下水の砒素汚染で健康被害があった場所でもあり、S様も地下水については大変気を遣っていらっしゃいます。最初逆浸透膜浄水器購入を決めたのはS様のお父様、当時S様は浄水器の能力について疑問を持っていたご様子ですが、近所のスーパーから汲んできた、やはり逆浸透膜浄水機の水と家の逆浸透膜浄水器の水の不純物濃度を測って納得、今ではアクアカルテックの浄水器に全幅の信頼を頂いています。
でもさすがにフィルターは酷い汚れ方です、真っ白なプレフィルターがご覧の通りです、でも、逆浸透膜フィルターの除去率は95%以上、しっかり純水を造り続けています。
アクアカルテック
2010年05月31日
他社逆浸透膜浄水器 八街市 H様宅
H様は10年近く前に他社製の逆浸透膜浄水器をご購入されました、金額は工事費等入れると40万円近かったとか。H様はアクアカルテックの新しい浄水器を使用されていますが、ご新居を構えたお嬢様宅で写真の他社製逆浸透膜浄水器を使用されたいとの事でした。
しばらく使用せずに保管されていましたからフィルターは全て交換が必要ですがポンプ音がやや大きい他は問題なさそうです。購入した業者だとフィルター価格がアクアカルテックの4~5倍とか、本体価格が3倍以上ですからしょうがないですね。
アクアカルテック
2010年05月07日
逆浸透膜浄水器の造水速度の計測①
逆浸透膜浄水器のメンテナンス項目で重要な項目の一つに造水速度の計測があります。逆浸透膜フィルターの造水速度はフィルターの種類によって規格があり50GPDのフィルターであれば3.78㍑×50=189㍑/日、189㍑/24時間/60分=130ml/分の造水速度となる訳です。
これは水温20℃の時の造水速度なので冬場は30%位、速度が下がりますので100ml/分を基準として考えます、極端に造水速度が低い場合は水質が良好でも逆浸透膜フィルターの目詰まりが始まっている場合もあります。
アクアカルテック
2010年05月06日
除去率が計測出来る浄水器②
逆浸透膜浄水器の除去率が計測出来るのはイオンとなって溶けている水中の不純物を除去できるからです。これはミネラルと言っても良いモノですが、鉛、水銀、ヒ素なども有害ミネラルと呼ばれる同じミネラルです。
逆浸透膜式以外の浄水器ではイオンとなって存在しているような小さな物質は除去出来ませんから水の電気抵抗を変化させる事はありません(イオン交換樹脂を採用している場合は逆浸透膜式ではなくともイオンを除去する事が出来ますがその持続期間は非常に短いものです)。
除去率が正確に測れる浄水器、これは逆浸透膜浄水器の大きな特徴です。
アクアカルテック
2010年05月04日
除去率が計測出来る浄水器
一般的な浄水器はフィルターの耐用期間が定まっていて、3ヶ月とか6ヶ月とかあるいはフィルター交換不要!?ですとか定まっています。
浄水器に通される水は例えば水道水であっても地域によって不純物濃度は7~8倍の差があります、使用量も各家庭によって異なるでしょう、でも浄水器の除去性能を測る事が出来なければフィルター交換の必要性は判断できません。
逆浸透膜浄水器は純水にまで浄水する高性能浄水器なので除去率を計測する事が出来るのです。
アクアカルテック
2010年03月14日
浄水器の貯水タンクを交換②
浄水器の貯水タンクには側面に空気圧を調整する為の空気補充口があるのですが、この部分を下にして補充口を押すと、灰色に汚れた水がコップ1杯分ほど、吹き出しました。
タンク内で純水の部屋から空気の部屋へ水が漏れてしまっています。空気圧はまだ使用可能なレベルを保っていましたので漏水量はほんの僅かな量だと思われますが、今回のメンテナンスから、次のメンテナンスまでの1年の間に状態が悪化する事が充分考えられますので、お客様に状況を説明して、タンクの交換をさせて頂きました。
原水圧が高めの場合タンクの寿命が短くなる傾向がありますので万全を期して、水圧を2.0kgまで減圧調整を行いました。
アクアカルテック
浄水器の貯水タンクを交換①
横浜市のE様はACRA-545Pを7年間ご利用頂いています。定期メンテナンスにお伺いすると除去率は良好、浄水器本体にも異常なしでしたが、浄水器の貯水タンクの消毒に入ろうとしたとき異常に気がつきました。
タンクの中の浄水>を全部捨てたはずなのにチャポチャポと音がしています。タンク内の純水が貯まる部屋には水が残っていませんから、このチャポチャポ音はタンク内の空気が入っている部屋、ダイアフラム部分に水が貯まっている事を意味します。
アクアカルテック
2010年02月28日
他社逆浸透膜浄水器③
M様がお使いの他社製逆浸透膜浄水器、内部を拝見するとフィルターは一般的な流通品ですので、フィルター交換は問題がありません。電動ポンプもアクアテック社製のPU6800ですのでアクアカルテックにも在庫があります。
ですが、満減水フロートや電磁弁などはアクアカルテックでは在庫していませんので、この部分の故障時には対応出来ません。
フィルター交換等一通りのメンテナンスを終え、メンテナンス代金についてもM様はご満足されたご様子です、電動ポンプ部からほんの僅かですが水漏れが認められました、今回はガスケット廻りのネジを増し締めする事で、とりあえず止まりましたので、しばらくこのまま様子を見て頂く事にしました。
逆浸透膜浄水器の中で電動ポンプは一番高い部品の一つですから、使える内はそのまま使用しようという事になりました。
アクアカルテック
他社逆浸透膜浄水器②
今回お伺いした、茨城県のM様も現在の浄水器業者の高額なメンテナンス費用にご不満を感じ、アクアカルテックに連絡を頂きました。このタイプの逆浸透膜浄水器は以前にも見たことがあります、25~35万円位で購入している方が多いようです。
アクアカルテックだとCOWAY-190C(¥99,750-)が同等機種となります。同様の性能でも、と言いますか逆浸透膜式の浄水器であればどのメーカーの浄水器も出てくる浄水は同様の純水なんですが、本体の価格が2~3倍とすると交換フィルターの価格も2~3倍にしなければ価格バランスが取れなくなってしまいますよね。
アクアカルテック
他社逆浸透膜浄水器①
逆浸透膜浄水器を購入した業者が倒産等で無くなったので浄水器のメンテナンスがアクアカルテックで対応出来るかどうか、と言うご質問が本当に多くなってきました。それとは別に今メンテナンスをしている浄水器業者のフィルター等メンテナンス代金があまりに高いので、何とかならないかと言うお声も多いのです。
逆浸透膜浄水器なら基本的な仕組みは同様なのですが、メーカーに依ってフィルター形状等が異なる場合もありますので、アクアカルテックからお伺いできる場所にお住まいのお客様か、浄水器本体を取り外してアクアカルテックへ送って頂けるお客様に限らせて頂いて、他社逆浸透膜浄水器のメンテナンスにしています。
アクアカルテック
2010年02月26日
浄水器の宅配メンテナンスについて⑧
浄水器のフィルター交換とフラッシング洗浄が終わったら、浄水器の運転を開始します、タンク内に半分程、純水が貯まったら、タンク内へ消毒用塩素を投入してタンク内の消毒を行います。
この時にもう一度、逆浸透膜フィルター直後のチューブを外しTDSの数値を確認します、逆浸透膜フィルターをフラッシング洗浄した後ですから、しばらく運転した後に除去率を確認します。
この時点で95%以上の除去率なら良好、90%以上なら来年は逆浸透膜フィルター交換の可能性が高くなりますので出荷確認表へ記載します。
90%を割り込んでいたらお客様へご連絡して逆浸透膜フィルター交換をいたします。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて⑦
浄水器の貯水タンク内の汚れを拭き取ったら、フィルター交換を行います、COWAY-190Cの1番目のセディメントフィルター、2番目のプレカーボンフィルター、4番目のポストカーボンフィルターを交換します。プレカーボンフィルターとポストカーボンフィルターは活性炭の黒い粉が出ますので、交換前に純水でフラッシュ洗浄しておきます。
逆浸透膜フィルターは浄水器から取り外して純水でフラッシング洗浄、一年間使用して逆浸透膜表面に付着した不純物を吹き飛ばし、除去率を改善します。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて⑥
次に<浄水器のタンクの清掃消毒を行います、1年間使用したタンク内は水垢がついている場合もあり、原水のTDS濃度が高く、わずかに残った不純物が汚れを付ける場合もありますし、逆浸透膜フィルターの除去率が低下して、浄水の不純物濃度が上昇すると、タンク内は汚れやすくなります。
タンク内の純水を一旦全てすて、タンク内の汚れをキッチンッペーパーで良く拭き取ります。この時洗剤が残っている恐れがある、布やスポンジ等は絶対に使用しません、バクテリア繁殖の元になる可能性が有るからです。
アクアカルテック
2010年02月25日
浄水器の宅配メンテナンスについて⑤
お客様の浄水器がアクアカルテックに到着すると、浄水器のメンテナンスが始まります。午前中に到着した浄水器は出来る限り当日中にご返送できる様、メンテナンスを行うのですが、混み具合等により2営業日掛かってしまう場合もあります。
浄水器のメンテナンスはまず給排水を接続して運転、20分経過後の除去率を計測します。この時採水場所はより正確な数値が測れるように、逆浸透膜フィルター直後の配管チューブを外して採水します。
この時の除去率が95%以上なら良好、90%以上なら可、90%より下なら要注意となり、次のメンテナンス行程に進みます。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて④
浄水器の宅配メンテナンスをご希望されるお客様には「納品された時の箱を取って置いて下さい」とお願いしています。浄水器の取り外しは簡単でも宅配便の梱包が大変では手間になってしまいます。
アクアカルテックでは年に一回お葉書で浄水器のメンテナンス時期が来た事をお客様へお知らせしています。お葉書をご覧になったお客様からお電話等でご連絡を頂くと、アクアカルテックから宅配便の着払い伝票をお送りします。
お送りした封書の中には浄水器の取り外し方法、お客様のお近くの宅配便営業所の電話番号を記載したプリントが入っています、荷造りが済んだら宅配業者へ集荷の電話をするとご自宅まで浄水器を取りに行きます。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて③
カウンタートップタイプ浄水器W2-1000、COWAY-190Cはお客様の70%位が簡単取付キットでお客様ご自身が浄水器を取付て利用されています。
取付と同じような要領で取り外して年に1回、アクアカルテックに送り返して貰うわけです。ご自分でフィルター交換をされる方も30%位いらっしゃいますが、この場合は浄水器の除去率を計測するTDSメーター(¥5,250-)が必要です。
浄水器に接続されている給排水チューブは工具無しで簡単に取り外せるクイックコネクターですから取り外しも簡単です。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて②
DIY等が得意なお客様にはご自分で浄水器のフィルター交換等される方もいらっしゃいます、その場合は浄水器の除去率を計測するためのTDSメーターをご用意頂かないと逆浸透膜フィルターの正確な状態を把握する事が出来ません。
アクアカルテックの宅配メンテナンスは主にカウンタートップタイプ浄水器のCOWAY-190C、W2-1000のユーザー様を中心に行っています。
アクアカルテック
浄水器の宅配メンテナンスについて①
アクアカルテックの浄水器メンテナンスには宅配メンテナンスという方法があります。アクアカルテックは千葉県にあります、千葉、東京、神奈川、埼玉、茨城でしたら直接メンテナンススタッフがお伺いしますが、遠い地域のお客様ではそうも行きません。
アクアカルテックの販売代理店がある地域なら、代理店から浄水器の取付工事/メンテナンスにお伺い出来ますが、代理店も近くにない場合は浄水器の取付工事やメンテナンスに不安が残ります。
アクアカルテック
2010年02月12日
浄水器の貯水タンク③
逆浸透膜浄水器の貯水タンクの空気圧調整でもう一点気を付けなければならない点があります。気温によって空気圧が変化してしまう事を考慮する必要があります。
冬の寒い日に倉庫から浄水器のタンクを持ってきて空気圧ゲージで測ると3PSIくらいしか表示しません、明らかに空気圧が足りませんから空気の補充が必要ですが、室内にしばらく置いておくと5PSIくらいまで空気圧が増えてきます。
ですから冬のメンテナンスの時はやや低めに、夏はやや高めに空気圧を設定しています。
アクアカルテック
浄水器の貯水タンク②
逆浸透膜浄水器の貯水タンクは内部の浄水を全て掃き出してから行います。蛇口から浄水が出なくなったのに、タンクがチャポチャポ言っているようでは明らかに空気圧が不足しています。
アクアカルテックではPSI表示の空気圧ゲージと自転車用の空気入れを使用して空気圧を調整します。空気の入れ口は自動車のタイヤの口と同じ大きさです。空気圧が少ないと浄水の出が悪くなりますし、多すぎると浄水の貯まる量が少なくなってしまいます。
日本製の自動車等の空気圧ゲージだと目盛りが大きすぎて正確に調整するのが難しいのですが、kgのゲージなら0.5~0.7kg/平方cmくらいです。
アクアカルテック
浄水器の貯水タンク①
1年ごとのメンテナンス、浄水器のフィルター交換と共に貯水タンクの空気圧調整もとても大事な作業の一つです。貯水タンクの中には空気が入ったボールの様なダイアフラムがタンク内部一杯に膨らんで貼り付いています。
この空気のボールを押し縮める様に浄水器のポンプが純水をタンクへ押し込んで行きます。このダイアフラムの中の空気は一年使用すると2割くらい減ってしまうので、メンテナンス時に空気を補充します。
空気圧は7~10PSI(ポンドスクエアーインチ)、1PSIは0.07kg/平方cmです。
アクアカルテック
2010年02月01日
逆浸透膜フィルターの交換時期④
逆浸透膜フィルターが目詰まりで劣化する場合はその初期に於いて除去率の低下が見られない場合がありますので注意が必要です。冬場は夏場に比べると30%程度、造水量が低下しますのでこのことも考慮に入れて造水速度を測る必要があります。
造水量は逆浸透膜フィルターの容量、電動ポンプの種類、排水量設定、原水圧によって変動しますから浄水器設置時に造水速度の初期値を計測記録しておく必要があります。
アクアカルテック
2010年01月31日
逆浸透膜フィルターの交換時期③
浄水器の除去率が低下しなければ5年でも10年でも逆浸透膜フィルターの交換をする必要は無い訳ですが(実際は私が家で使用しているACRA-545Pは8年近く逆浸透膜フィルターを交換していません)、除去率だけで判断出来ない場合があります。
浄水器の除去率が90%以上で良好な状態であっても造水速度が極端に落ちている場合があります。これは逆浸透膜フィルターの目詰まりにより有効な逆浸透膜の面積が縮小してしまっている事を意味します。
長い間、逆浸透膜を使用している内に膜表面に付着した不純物が多くなり、膜表面を塞いでしまうのです。
アクアカルテック
逆浸透膜フィルターの交換時期②
逆浸透膜フィルターの交換頻度は2~5年以上とお客様の使用量や原水の状況によって交換時期にかなり差が出ます、一般のご家庭での使用ですと水道水/井戸水の差はほとんど無く4~5年での交換が一番多くなっています。
除去率の計測はTDSメーターを使用して行います、TDSは蒸発残留物を表し、水分が全て蒸発した時に残る不純物を示していますが電気に反応する物質(有害無害ミネラル)が主となります。
原水のTDS数値と浄水のTDS数値を計測してその差をから除去率の%を割り出します。例えば原水100ppmに対して浄水5ppmなら95%の除去率で合格、浄水11ppmなら除去率が90%を割っていますので逆浸透膜フィルターの交換が必要です。
アクアカルテック
逆浸透膜フィルターの交換時期①
逆浸透膜フィルターは一般的な浄水器のフィルターの様に汚れをフィルター内にため込みません、水中の不純物は排水として浄水器の外へ捨てる構造になっています。
逆浸透膜はフィルターで汚れを漉し取るのではなく分離膜です、原水から30~35%位の水分子を分離し、浄水=純水を集めます。逆浸透膜フィルターの交換時期は使用期間ではなく除去率を計測して交換の要不要を判断する必要があります。
アクアカルテック
2009年10月14日
浄水器のメンテナンス手順⑯(最後にエア抜き)
メンテナンスが終了したら最後にもう一つ、プレフィルターを交換したので浄水器の中には空気が混入しています。この空気が小さな気泡となって水を白く濁らせて見せたり、配管経路にとどまって耳障りは音を出すことがあります。
写真は逆浸透膜浄水器から空気を抜いているところです。と言っても難しい事をするわけではなく浄水器を傾けているだけなんです。逆浸透膜フィルターハウジングの出口は浄水と排水の2つの出口があります。
この排水出口の部分が上になるように傾けるとシュゴゴーと言う音と共に浄水器の中の空気が抜けて行きます。
浄水器のメンテナンス手順⑮(浄水経路の消毒)
運転再開をして浄水器の蛇口からの吐水が確認出来たら、今度は貯水タンクのボールバルブを開放します。貯水タンクには塩素のある水道水が入っています。
この水道水をタンクから吐水するとタンク-ポストカーボンフィルター-浄水蛇口の経路を通過して蛇口から排水されます。塩素の入った水をこの経路に通す事によりこの部分の消毒効果を期待するわけです。
タンクの水が無くなったら、蛇口を閉じ30分位運転した後、逆浸透膜浄水器の蛇口から浄水を捨てます。これでタンク、浄水器の消毒、メンテナンスは完了です。
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浄水器のメンテナンス手順⑭(配管チューブの復旧)
逆浸透膜フィルターのフラッシングが終わりましたら、浄水器の各チューブ配管を元通りに戻します。基本的にはチューブ配管は色分けされています。赤色が給水、黒色が排水、青色が浄水器と蛇口を結び、黄色は浄水器と貯水タンクを結びます。
配管チューブが元通りになったら、給水バルブを開放して浄水器へ通水を開始します。ここで水漏れが無いか確認しましょう。
水漏れを確認してから電源を入れ電動ポンプの運転を開始します。逆浸透膜浄水器の蛇口から糸のように細く、浄水が出てきます。
アクアカルテック
2009年10月13日
浄水器のメンテナンス手順⑬(逆浸透膜の清掃)
このフローコントロールリストリクターによって逆浸透膜のフィルターハウジング内はゆっくりと水が流れているのですが、このフローコントロールを外してしまうとフィルターハウジング内の水は高速で流れ出します。
この水の勢いを利用して1年間、逆浸透膜表面に付着した汚れを吹き飛ばしてしまおうと言うのが逆浸透膜フィルターのフラッシングです。
前記事の写真をご覧頂くと給水チューブを逆浸透膜フィルターハウジングの入り口に直接繋いでいます。白い葉巻状のプラスチック部品、フローコントロールリストリクターを外してチューブを挿し、シンクへ垂らしておきます。この状態で給水バルブを開けて2~3分、逆浸透膜をフラッシング洗浄します。
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浄水器のメンテナンス手順⑫(逆浸透膜の清掃)
逆浸透膜フィルターの清掃と言ってもたいしたことをする訳ではありません。逆浸透膜浄水器の心臓部はこの逆浸透膜フィルターです。毎年のメンテナンスはこの逆浸透膜フィルターを長持ちさせるために行っているのです。
逆浸透膜のフィルターハウジング内部は4kg/平方cm位の高圧になっています。これはフローコントロールリストリクターと言う小さな部品で排水量を細く絞る事に依って逆浸透膜フィルターに水圧を掛け水分子を押し込んでいます。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順⑪(フィルター交換)
フィルター交換時にダブルオーリング(ゴムパッキンが2重にセットされている)の機種はオーリングの断面が変形している場合にはオーリングを交換します。
ダブルオーリングの機種は止水性には優れていますがフィルターハウジングの開け閉めが堅く、またオーリングも締め付けによる変形が激しいのでフィルター交換の都度、オーリングも交換してしまう方が良いでしょう。
フィルターハウジングは内部の汚れを手でよく落とします。この時、洗剤やスポンジは決して使用しないで下さい。逆浸透膜の手前ですからそれほど神経質になる事もないのですが、洗剤はバクテリアの餌となりスポンジにはバクテリアが付いています。
清掃してもまた直ぐ代来れる場所ですから大きな汚れが取れれば十分な場所です。
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浄水器のメンテナンス手順⑩(フィルター交換)
浄水器のフィルターハウジングへレンチを差し込むときに一部機種ではレンチとハウジング裏の部品が接触しがちになりますので、無理に押し込んで裏の部品を破損したりしない様に注意が必要です。
横に寝かせた浄水器にセットしたレンチを両手で手前にゆっくりと力を入れて引きます。3本のハウジングが少し緩んだら浄水器を立てて、シンクに水が落ちる位置でフィルターハウジングを外します。
裏面の電線等に水が掛かった場合はタオル等で早めに拭き取りましょう。
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浄水器のメンテナンス手順⑨(フィルター交換)
逆浸透膜浄水器のプレフィルターハウジングを開けるのは結構、力が要ります。専用のレンチを使用してますが浄水器を立てた状態では力が入りにくいので、配管チューブを全部外してキッチンのシンクトップの上に置いてしまうと作業が楽になります。
浄水器背面にはネジなどの突起が有り、シンクトップを傷つけてしまう事が有りますからタオル等を敷いた上に浄水器を載せましょう。
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浄水器のメンテナンス手順⑥-2(貯水タンク)
水道水の場合の貯水タンク消毒方法です。浄水器の給水入り口のバルブを外して貯水タンクの黄色いチューブを直接繋いでいます。これで水道水が直接タンクの中に送り込まれますので、この状態にしたまま、フィルター交換作業を行います。
フィルター交換が終わる頃には水道水の中の塩素に依ってタンク内が殺菌されます。水道水の場合は簡単にタンク消毒が出来ますね。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順④-1(貯水タンク)
浄水器の貯水タンクへ空気を補充しているところです。貯水タンク側面のキャップを外すと空気の補充口がありますので、自転車の空気入れで補充をします。
7PSI~10PSIは日本のタイヤゲージのkgに換算すると0.5~0.7kg位ですから目盛りを読むのが少し面倒です。空気を入れすぎるとタンクに貯まる純水の量が少なくなってしまいます。
浄水器のアクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順⑧(フィルター交換)
浄水器のタンクに水道水を満たして消毒している間にプレフィルターの交換をします。電源コンセントを抜き、給水バルブ、タンクバルブと閉じて、蛇口を開放、浄水器内の圧力が抜けてからハウジングレンチを使用してフィルターハウジングを開けます。
フィルターハウジングを開けるのはかなり力が必要ですので、男性の仕事になろうかと思います。
水が内部から噴き出すこともありますので大きなタオルや水を受けるピッチャー等を用意しておきます。
アクアカルテック
2009年10月12日
浄水器のメンテナンス手順⑦(貯水タンク)
貯水タンク内部のダイアフラムからは年数が経つほど、空気の抜ける量が増えてきます。水道水で高水圧で供給されている地域は逆浸透膜浄水器が想定している以上の圧力でタンク内へ水を押し込んでしまうため、貯水タンクの傷みが早くなる事があります。
空気を補充しても3~4ヶ月で浄水器の蛇口から水が出なくなったり、蛇口を開けたときにガポッガポッと空気が排出されるようになるとダイアフラムから浄水の部屋へ空気が漏れてしまっています。
7~8年目からタンクのタンクの消耗度合いを確認する必要があります。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順⑥(貯水タンク)
タンクに漂白剤を入れた後は臭いが残りますので消毒後、浄水器の運転を開始してタンクに満水に貯まった浄水を一度捨てます。
原水が水道水の場合は水道水に消毒用塩素が含まれていますので、漂白剤を使う必要はありません。給水チューブを直接貯水タンクへ接続し、水道水でタンク内を満たせば、これで消毒が出来ます。
タンクに水道水を満たした後、配管チューブを定位置に戻し、タンク内の水道水を浄水器の蛇口から捨てればタンクから浄水蛇口までの経路の消毒効果も期待出来ます。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順⑥(貯水タンク)
貯水タンクの空気圧の調整は必ず行わなければならない項目です、もう一つ出来れば行いたい項目に貯水タンク内の消毒があります。
消毒には次亜塩素酸を使用します、具体的には洗濯用の漂白剤です。キッチン用の漂白剤は界面活性剤が含まれていますので使用できません、界面活性剤はバクテリアの餌になるからです。
洗濯用の漂白剤を1cc程度タンクに入れ、給水チューブを直接タンクに繋いで原水でタンク内を満たします。このまま20~30分放置して内部の水を捨てます。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順⑤(貯水タンク)
他社の逆浸透膜浄水器を使用していて、購入した業者が来なくなった(無くなった)という方で「浄水器の水が出なくなった」とご相談をよくいただきますが、殆どはフィルターの問題ではなく、タンクの空気圧不足が原因となっています。
中にはメンテナンスには毎年来ていたのにタンクの空気の補充がされていない事例もありました。タンクの空気圧は正常な状態でも必ず減りますから毎年の空気補充は必ず必要な項目です。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順④(貯水タンク)
貯水タンクの空気圧は7~10PSI(ポンド スクエア インチ)に調整します1PSIは0.07kg/平方cmです。一般的な自動車のタイヤゲージだと目盛りが大きすぎますので専用の空気圧ゲージを使用します。
空気圧は気温によっても変動してしまいますので夏は高めに8.5~9PSI、冬は低めに7~8PSI位に調整しておきます。
空気圧調整は必ずタンク内が空の状態で行わなければなりません。空気圧ゲージがない場合は貯水タンク内の純水が全て無くなる位まで空気を補充します。あまり空気を入れすぎると貯水量が減ってしますので加減をしながら空気入れで補充して下さい。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順④(貯水タンク)
浄水器の蛇口からの浄水が止まると、正常なら貯水タンクの中は空になります、ところが貯水タンクの空気圧が落ちていると蛇口からの純水が止まっているのにタンクを揺するとチャポチャポ、水が残っていることがあります。
これは明らかに空気圧が不足しています。タンクの側面にキャップが付いていてこのねじ式のキャップを外すと自動車のタイヤと同じ空気の補充口があります。
アクアスタッフは専用の空気圧ゲージを使用して空気圧を調整します。空気の補充は自転車用の空気入れを使います。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順③(貯水タンク)
断面図と見ると貯水タンクの中には浄水が貯まる部屋と空気の部屋があります。貯水タンクが空の時はこの空気の部屋がタンク内一杯に膨らんでいます。
逆浸透膜浄水器はこの貯水タンクの上から空気の部屋を押しつぶすように純水を貯めて行きます。浄水器の蛇口が開くと、今度は空気の部屋が元のように膨らむ力で純水を押しだし、蛇口から吐水するのです。
この空気の部屋の空気は1年間>浄水器を使用すると20~30%位減ってしまいますのでメンテナンスの時に空気の補充が必要になります。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順②(貯水タンク)
メンテナンスに入るとまず手を付けるのは浄水器の貯水タンクの部分です。貯水タンクには必ずしなくてはならない項目とした方が良い項目があります。
必ずしなければならない項目、「貯水タンクの空気圧調整」です。
その前に下準備を、電源を抜く、給水バルブを閉じる。
それから浄水蛇口を開放すると貯水タンクの水が蛇口から出てきます。蛇口から浄水が出なくなるまで吐水します。
アクアカルテック
浄水器のメンテナンス手順①
フィルター交換はもちろんですが、逆浸透膜浄水器のメンテナンスはそれだけではありません。他にも必ずしなければならない事、出来ればした方が良いことがあります。
フィルターがケースに入っているだけの浄水器ならフィルターを交換する以外にすることはなさそうですが逆浸透膜浄水器は浄水装置と言っても良い体裁ですので、長く良好な状態で使用する為には毎年のメンテナンスでチェックして行く項目がいくつかあります。
これらのメンテナンス項目を手順に従ってご説明して行きます。
2009年10月05日
ヒ素が検出された井戸③
こんなにフィルターた汚れているとお客様も心配になるようで、浄水器の水を水質検査に掛けた様です。結果は良好、当然ながら飲用可でした。
実際に除去率を計測すると原水101ppm、浄水2ppm、除去率98.01%ですから非常に良好です。
フィルターが汚れているのはそれだけフィルターが働いている証拠ですから、そんなに神経質になる必要はありませんよ、とお話しました。
逆浸透膜は汚れを分離して排水に流しますから膜自体には汚れを溜めない仕組みです、一方で逆浸透膜を守るプレフィルターは汚れを溜めてしまうフィルターですから、定期的な交換が大事なのです。
ヒ素が検出された井戸②
浄水器のフィルターの汚れの原因は何なのか?水質検査は依頼した項目について検査するだけですので、検査項目以外の有害物質が存在したとしても、それを知ることは出来ません。
水道水質基準は現在、51項目、この51項目全ての水質検査を受けるとすれば、検査機関にもよりますが20万円程度となり、個人が毎年行うには負担が大きすぎます。アクアカルテックの逆浸透膜浄水器を購入してもお釣りが出てしまう金額ですよね。
それなら、その全てに対応出来る逆浸透膜浄水器を購入した方が安全ですよね。
アクアカルテック
ヒ素が検出された井戸
行田市のお客様は井戸水の水質検査をしたところ、ヒ素が水道基準値をオーバーしていたため逆浸透膜浄水器を導入されました。
このフィルターの汚れは!?、すごいです、なかなかここまで汚れているのは無いですね。1番目の5ミクロンのフィルターが酷く汚れても、3番目の1ミクロンのフィルターまで同様の汚れ方です。
さわってみると少し粘性のある焦げ茶色の汚れがフィルター全面に付着しています。ヒ素は基準値の2倍程度ですから、この汚れが=ヒ素ではないと思います。
アクアカルテック
2009年10月01日
バイオフィルム!?
前回の続きですが消毒用塩素が投入された水道水で細菌が繁殖するのでしょうか?答えはYESの様です。アクアカルテックの浄水器性能試験でお世話になった検査機関の方の話ですが、水道水中にも細菌は存在します、とのお話です。
細菌はそのままでは塩素に依って殺菌されてしまいますが、ゼリー状のバイオフィルムと呼ばれる物質を生成し、それをシェルターにして身を守りながら繁殖するのだそうです。
水質状態が良くても定期的な交換は大事だと考えさせられる事例です。
水道水でも白い浮遊物が..②
白い浮遊物が何なのかは私の知識では判りませんが、ノロの様な浮遊物はバクテリアの巣で有ることが殆どです。
水道水は消毒用に塩素が投入されていますから基本的に細菌は繁殖しないはずです。浄水器のプレカーボンフィルター以降なら塩素が除去されてしまいますから、その部分にノロのようなゼリー状の物質が存在しているならまだ判るのですが、最初のフィルターハウジング内は水道水がそのまま流れてきますので消毒用塩素が充分存在しているはずです。
アクアカルテック
水道水でも白い浮遊物が..①
ショッピングモールの中の飲食店を営むお客様、使用量が一般家庭の4~5倍となりますので浄水器のメンテナンスも3~4ヶ月に一度お伺いしています。
5ミクロンプレフィルターを交換するためフィルターハウジングをこじ開けると3ヶ月しか使ってないのに良く汚れています。
ハウジングに残った水をよく見ると、写真では判りづらいかもしれませんが、白い豆腐の様な浮遊物が一杯です。何なのでしょう?、これ。
アクアカルテック
2009年09月30日
マンガンとリン酸カルシウム
マンガンや鉄分が高濃度で含まれている地下水に逆浸透膜浄水器を使用する場合はプレフィルターに少し工夫が必要です。
マンガンは特に逆浸透膜表面に固着しやすいので通常の逆浸透膜浄水器の仕様で使っていると逆浸透膜の目詰まりが早くなってしまいます。
プレフィルターにリン酸カルシウムを少しずつ溶出させるフォスフェイトフィルターを装備すると、マンガンとリン酸カルシウムが結びついて膜表面に付着しないで排水と共に排出されます。除去率がハッキリ判る浄水器ですから、その数値を維持するために必要な手当をしなければなりません。
マンガン検出地下水 ②
除マンガン機で水質を改善させることは程度問題により必ずしも好結果を出せないようです。逆浸透膜浄水器の場合はマンガンについても95%位の除去率となりますから基準値の20倍近くの高濃度で汚染された地下水にも対応出来る勘定です。
但し、浄水器で造れるピュアウォーターの量は飲料水、調理水程度ですから洗濯物や給湯器にダメージが出るような深刻なケースでは対応出来なくなります。
また長期的にマンガンは逆浸透膜表面に固着しやすくフィルター寿命を縮めますので高濃度の場合はプレフィルターに固着防止の為、リン酸カルシウムのフィルターを使用します。
アクアカルテック
マンガン検出地下水
マンガンが検出された井戸です、1年でここまで浄水器のフィルターハウジングが汚れてしまうのは珍しいです。色素がフィルターハウジングに染みこんでしまって、擦ってもとれません。
マンガンが含まれている地下水で生活されると、便器が黒くなる、洗濯物に色が付くななどの現象が起こる場合があります。
井戸ポンプに併設して除マンガン機という装置がありますが30~40万円と高額の割に余り効果が見込めず、井戸ポンプを扱う業者さんもあまりお勧めしないのが現状の様です。
アクアカルテック
2009年09月03日
6ヶ月でこの汚れ
南越谷駅至近の日本料理店、M様の浄水器メンテナンスです。ACRA-545Pの逆浸透膜を50GPDから90GPDに容量UP、タンク貯水総量も44㍑とお冷やから炊飯まで調理全般に逆浸透膜浄水器のピュアウォーターをお使い頂いています。
一般家庭の優に5~6倍以上使っていると思います。メンテナンスは一般家庭の1年に一回から6ヶ月に1回に短縮してお伺いしていますが、この汚れ、水道水ですからやはり使用量が多いのですね。
プレフィルターは汚れていますが逆浸透膜の状態は除去率95%以上を保って絶好調です。プレフィルターは逆浸透膜を保護するためにセットされていますから、フィルターが汚れ=フィルターが仕事をしていると言うことです。
2009年08月26日
浄水器のメンテナンスでチューブカット
何回か浄水器のメンテナンスを重ねて行くと同じ場所の配管チューブを外したり、接続したりとなりますので、チューブ自体にキズがついてきます。
このキズがクイックコネクターのオーリングを渡ってしまうと水漏れの原因になります。クイックコネクターの差し口にはチューブを固定する金属の逆目部品がありまして、それがチューブ側面に食い込んでチューブが抜けるのを固定しているわけです。
チューブの抜き差しを重ねて行くとその部分のキズが増え、チューブの固定が弱くなったりすることもあります。逆浸透膜浄水器は内部で圧力を高めていますので、チューブが抜けたら大変です。
メンテナンス時には痛んだ部分は必ずカットしてクイックコネクターに戻します。
アクアカルテック
2009年04月09日
フィルターの汚れは..
写真の3本のフィルターは同じ5ミクロンセディメントフィルターです、手前の白いのは未使用品、奥の2本は1年使用したフィルターです。このフィルターは第一段階のフィルターで5ミクロン以上の大きさの不純物を取り除きます。
茶色に汚れる場合は老朽した給水管の錆や井戸水で泥が上がってきている場合によく見られます。黒く汚れる場合は井戸水でマンガンが多く含まれている場合が多いですね。
マンガンや鉄分が非常に多い場合は逆浸透膜の目詰まりが早くなりますので、マンガン等の逆浸透膜表面への付着を抑制するフォスフェイトフィルターをプレフィルターにセットすると効果があります。このフィルターはリン酸カルシウムを少しずつ溶出させマンガン、鉄分と結びついて、膜表面への付着を防ぎ、排水から器外へ排出します。
水道水の場合は地域差はあってもある程度水質が安定していますが、井戸水は場所により条件が大きく異なるので、プレフィルターの構成を変更して対応する必要があります。
浄水器なら逆浸透膜浄水器のアクアカルテック
2009年01月18日
浄水器のメンテナンスにお伺いします
どんな浄水器でも必ずフィルター交換やメンテナンスが必要になります。「フィルター交換不要」とはフィルターが仕事をしていないか、販売した後はお客様と関わり合いたいくない=売りっぱなしということでしょう。
アクアカルテックではお客様一人一人にお客様ファイルを作り、定期的にお客様へメンテナンスのご案内をしています。せっかくの逆浸透膜浄水器、お客様が導入された目的は良い品質の純水をご利用になる事。
除去率が数値で判る浄水器ですから、その品質の維持にも責任を持った対応をしたいと考えています。
通常の浄水器と異なり浄水装置となり逆浸透膜浄水器は適切なメンテナンスが必要です。
アクアカルテック
2008年12月15日
浄水器のフィルター交換ACRA-545P 千葉市 T様宅
導入から5年を経過したT様宅のACRA-545P、導入後初めての逆浸透膜フィルター交換となりました。除去率85%、逆浸透膜のフラッシング洗浄を行っても数値が改善しません。残念ですが交換です。
5年ですから、良く持った方だと思います。逆浸透膜の劣化は主にプレフィルターの活性炭が塩素を除去出来なくなる事により逆浸透膜のポリアミド樹脂が溶解劣化してしまうケースが一番多くなります。
塩素を使用していない井戸水の場合は目詰まり型で浄水が出来なくなってしまう事が多いですね、毎年のメンテンナンス時に弊社スタッフは必ず逆浸透膜のフラッシングをします。一年間に膜表面に積もった汚れを拭き飛ばして、除去率が改善されます。
2008年08月28日
浄水器のフィルターなぜを交換するのか?
弊社では、基本的に浄水器のフィルターを一年に一度(機種によっては6ヶ月に一度)交換することを
お勧めしています。それは以下の理由によるものです。
1、逆浸透膜浄水器のメインフィルターである逆浸透膜(メンブレンフィルターともいう)は水中にある
不純物を95パーセント除去するという機能を持ちながら、塩素に弱いという弱点があります。
通常、逆浸透膜浄水器は①セジメントフィルター(ゴミ取り)②活性炭フィルター③メンブレン
フィルター④ポストカーボンフィルターといったフィルター配置になっています。
ここで重要なのが②は道水中の塩素を除去する機能
をもっています。つまり、活性炭のフィルターが塩素を取れなくなったときからメンブレンフィルタ ーにダメージが与えられることとなり、いずれは不純物を除去する力を失うからです。
高価なメンブレンフィルターを長持ちさせる為にも、適正なメンテナンスは必要ですね。
2、セジメントフィルターの目詰まり
水道水中に含まれるゴミを除去(逆浸透膜に到達させない)する機能をもつのがセジメント
フィルターです。通常5ミクロンまでのゴミを取り除く(フィルター内に溜め込む)のですが
フィルターのキャパシティを超えると、次のフィルターのもそのゴミが到達するようになります。
そして、やがてはメンブレンフィルターにも到達し、目詰まりを起こし、浄水不能の状況に陥ります
水道水中の汚れは一定ではありません。地域や天候、通水経路(水道管の状況)にも左右されるもの
です。ある日、突然浄水器が動かない! なんてことが無い様に、フィルター交換は適正に行ない
ましょう。
アクア・カルテックでは原則としてご訪問によるメンテナンスを行なっております。フィルターの交換を
はじめ、浄水器、浄水タンク内の消毒、システムチェックをして、また一年間お客様に安心して浄水器をお使いいただくよう整備いたします。車の定期点検とおなじですね。
(写真説明) 千葉県南部のA市の水道水を一年間使用したフィルターの写真です。ここまでひどいケースも珍しいですが、ほっておくと必ず浄水器はストップします。このお客様は現在は10ヶ月に一度
フィルター交換を受けておられます。
アクアカルテック