井戸水でも使用出来る浄水器は?③


有害物質に汚染されて「飲用不可」の判定が出た井戸水で使用出来る浄水器に必要な条件は、

1.確実な除去性能を持つ浄水器で有ること。
水道水質基準には「ヒ素0.01mg以下/㍑」「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素10mg以下/㍑」の様に上限値が定められています。
この規定量を超えた有害物質を基準値以下にする浄水能力を備えていなければなりません。
逆浸透膜浄水器の場合、95%の除去率で検討すれば、基準値の20倍まで対応可能ですが、フィルターの経年劣化等の安全率を考慮して90%で検討した場合は基準値の10倍まで対応可能と判断出来ます。

除去率が明確に判らない浄水器では安全性が判断出来ない為、有害物質が検出された井戸水には使用出来ません。

2.除去性能が長期間持続する浄水器で有ること。
高い除去性能を持った浄水器でも、その除去性能が長期間、保持されなければ意味がありません、毎日の飲料水/調理水で20~30㍑使用しても半年、1年と同じ除去性能を保てなければ危なくて井戸水には使用出来ません。
逆浸透膜式の浄水器は前処理フィルター、逆浸透膜フィルター、後処理フィルターと多段式のフィルター構成となっています、前処理フィルターについては年に1回の交換を推奨しておりますが、有害物質の除去率を掌る逆浸透膜フィルターについては3年~5年と非常に長寿命です。

逆浸透膜フィルターの長寿命には理由があります、浄水器のフィルターというとスポンジ状のフィルターに有害物質をキャッチして行く様なイメージを持ちますが、逆浸透膜フィルターは分離膜として働き、原水から30~35%位の水分子を分離して浄水を造り、残りの不純物ば残留した65~70%の廃棄水は浄水器から排水管へ捨ててゆきます、通常の浄水器がフィルター内部に貯めてしまう汚れをフィルターに貯めずに排出する構造なので、逆浸透膜フィルターは目詰まりをする事なく、3~5年と長期間変わらずに高い除去性能を維持する事が出来るのです。

この様に、数値的に判断出来る確実な除去性能があり、その除去性能が長期間持続する浄水方式でなければ有害物質の検出された井戸水で安全を確保する事が出来ません。

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浄水器/アクアカルテック