マイクロプラスチックと浄水器


最近のご質問で「マクロプラスチック」に関するご心配が多いようです、浄水器でマクロプラスチックを除去したい等のご質問があります。プラスチック製ストローの使用禁止だとか毎日の様にニュースに流れますから心配されてしまうのでしょう。

結論から申し上げますと、水道水にマイクロプラスチックが有るかもしれない、とご心配されているなら、それは杞憂です。
マイクロといっても0.3mmとかミクロンで言い換えると300ミクロンとか目にも見える様な大きさですから、これは水道水を作る浄水場でも充分に除去できるはずですし、これほど大きな不純物なら逆浸透膜浄水器のプレフィルター5ミクロン/1ミクロンでも除去できますし、殆どの浄水器のフィルターはキャッチ出来ますので、飲料水については心配する必要はありません。

日本製浄水器の精密濾過膜でも0.1ミクロン以下ですから、マクロプラスチックプラスチックは全く通過出来ません、マクロプラスチックの除去だけが目的なら精密濾過膜の浄水器で充分対応出来ます。

心配されるのは魚など海洋生物がマイクロプラスチックを食べて、生体濃縮されて、それを食べる人間への影響、海鳥への影響などでしょう。

マクロプラスチックはその名の通りプラスチックゴミが砕けて小さくなったものです、プラスチックゴミは基本的にゴミ収集で回収されますが、一部は各家庭、店舗などから排水へ流出するでしょう、それらが河川を流れいずれ海へ流れてゆきます、流れる間の衝撃や紫外線での劣化でプラスチックは小さく砕けてマイクロプラスチックとなり、腐る事がありませんので海を漂い続けます。

海の水は蒸発して雲となりますが、マイクロプラスチックはそのまま海に置き去りにされ増え続けてしまいます、プラスチックのストローがやり玉に挙げられています、プラスチックストローが砕けてマクロプラスチックの原因になるのは非常にわかり易い話ですが、プラスチックストローがやたらめったら川や海に投棄されている訳ではありませんので、少し違和感があります。

調べてみるとストローよりも洗濯の排水に流されている、化繊の洋服から出る繊維くず(部屋に溜まるホコリの殆どは布から飛んだ繊維くずです)の方が量的に多いと言われれいます。

化繊洋服の繊維くずの方が多いとしたら、これは対応が出来ない話です、綿、ウール、シルク、麻など自然素材の服以外は販売禁止など無理な話で、下水処理にお金を掛けるしかありません。
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浄水器/アクアカルテック