浄水器のフィルター交換、黒く汚れたプレフィルター


浄水器で1年間使用したプレフィルターです、逆浸透膜フィルターの手前に配置されたプレフィルターは1番目が5ミクロン繊維フィルター、2番めが活性炭フィルター、3番めが1ミクロン繊維フィルターで、この3本のプレフィルターで大きな不純物や活性炭で出来る仕事はしてもらって、逆浸透膜フィルターの仕事量の軽減と保護を担っています。

写真の右側が5ミクロン繊維フィルターですが、墨に浸けた様に真っ黒です。

元は白いポリプロピレン製の繊維フィルターでした、浄水器のフィルターが汚れるという事は、そこで汚れを留めて除去している事ですから何ら悪い事ではありませんが、ここまで真っ黒に汚れるのはレアケースとなります。

原水が水道水ならこの様な汚れ方はしませんが、こちらのお客様は井戸水で浄水器を使用しています、でも井戸水で使用するとプレフィルターの汚れが必ずしも酷くなる訳ではありません、場所に依っては水道水よりも汚れの少ない井戸水もあります。

フィルターを黒く汚した物質の特定は出来ませんが、弊社の経験上ではマンガンが検出されている井戸水のお客様で、よく出会うケースとなります。マンガンは量が多くなると有害物質ですが人体にとっては必須ミネラルでもありまして、ボトル入の麦茶などには「マンガン◯◯mg含有」など、セールスポイントとして表記している商品もあります。

逆浸透膜浄水器の仕事をしていますと、マンガンと聞けばヒ素程では無いけど神経に異常をきたす毒性の有る有害物質との認識がありましたので、麦茶にマンガン含有と表記されていると少し複雑な気持ちがあります。また河川水にもマンガンは豊富に存在する為、普通に生活していて不足する事は先ず無いそうなので、敢えて摂取する必要は無さそうです。

プレフィルターもここまで顕著に汚れてしまうと浄水器を使っているお客様も心配されてしまうのですが、逆浸透膜浄水器のメインフィルターである逆浸透膜フィルターはしっかりと除去性能95%以上をキープしていますし、目詰まりにより造水速度の低下もありません。浄水器は安全で美味しい純水を造り続けていますのでどうぞ安心して下さい。

逆浸透膜浄水器にもし、プレフィルターが無かったら、これだけの汚れが直接、逆浸透膜フィルターへぶつかってしまうのですから、クロスフロー方式で汚れを外部に捨てる構造の逆浸透膜フィルターと言えど数ヶ月も持たずに目詰まりを起こしてしまうでしょう。

それだけ逆浸透膜式の浄水器にとってプレフィルターは重要な役割を持つパーツですし、プレフィルターの定期的な交換が逆浸透膜フィルターを長持ちさせる秘訣となります。

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浄水器/アクアカルテック