浄水器で雨水を飲めるようにしたい。

雨水を浄水したいが、逆浸透膜浄水器で対応出来るか、と言うご質問を頂きました。水道が来ていない場所に住宅を建設予定で飲料水の確保について、井戸水、湧き水、雨水など色々とご検討されているご様子です。

雨水の浄水については、実はそれほど難しい事ではありません、実際雨水は水としての純度が高く不純物の非常に少ない水です。地表や水面の水が太陽からのエネルギーによって蒸発して水蒸気となって大気中へ飛び立ちます、その一部は上空で雲となり、また地表へ降り注ぐ訳ですが、雲を作る水蒸気はほぼ純水ですので雨は非常に純度が高くなった水です。

水質的には逆浸透膜浄水器の純水に近い水です、地表に落ちるまでに大気中の塵などを巻き込み不純物が混ざる事になりますが、それでも雨水は非常に純度の高い水です。

ですから、雨水は逆浸透膜浄水器が浄水過程でのフィルター負荷は通常の水よりも低いはずです、もっと言ってしまうと逆浸透膜ではなく、精密濾過膜程度のフィルターでも充分引用可能な水を作れるように思います。とはいえ、放射性物質による大気汚染を心配される方もいらっしゃる昨今ですから、念には念を入れて逆浸透膜浄水器を使いたいとお考えになる方もいらっしゃるでしょう。

逆浸透膜浄水器の場合は半分以上の水を排水として捨ててしまいますので、逆浸透膜浄水器から出る排水を飲料水/調理水以外へ使い回すなど節水の工夫が必要かもしれません。

大きな貯水槽へ貯水した雨水を逆浸透膜浄水器で浄化して飲料水を確保するのは良いのですが、シャワー、洗濯等の水まで逆浸透膜浄水器でまかなおうとすると工場プラントのような浄水システムを必要としますので現実的ではありません。やはり使用する水の全体量から体に入る飲料水/調理水に限定して逆浸透膜浄水器を使用する事になるでしょう。

シャワー等にそのままの雨水を使用した場合、気になるのが貯水タンクで時間経過とともに増えるであろうバクテリアの問題です。この場合はやはり、貯水タンクから配水するポンプに併設して滅菌器を導入して塩素消毒をしてシャワー、洗濯、洗い物に使用し、飲料水、調理水は逆浸透膜浄水器で確保するのが宜しいでしょう。

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