浄水器のセラミックフィルターとは?


浄水器に使われているセラミックフィルターは単なるフィルターです。

セラミックから波動が出る!とか、地球の持つ浄化作用と同じ力で水を蘇らせる!とか、無い、無い、ありえないですね、水って蘇るの?水って死んでるの?

オカルトがお好きな方は心惹かれるものがあるのかもしれませんが、そんな科学常識をひっくり返す様なな事は巷溢れる健康食品と同様、先ずありません、効果があったら危険な副作用も考慮しなければなりませんから、ダイエット食品が出ては消え、定着しないのと同様です。

セラミックは焼き物ですから、窯業が盛んな地域での新商品が浄水器のフィルターと言うことなのでしょう。セラミックを浄水器として丁度良い穴が開くように焼成してフィルターとしたのがセラミックフィルターです。菌類を99.99%除去などの表示を見ると中空糸膜(精密濾過膜)と同等の性能と考えて良いようです。

浄水器のセラミックフィルターによくある宣伝文句「ミネラルを残して有害物質を除去する」、何度も言いますが鉛や水銀、ヒ素などもミネラルです。ミネラルを残すと言うことは有益/有害を問わずミネラル=水に溶けてイオン化した不純物は浄水器のフィルターを素通りしますよ、と言う意味です。

一方でミネラルは水の味に影響する事は確かなので、安全性の確認されている美味しい湧き水をセラミックを通して除菌すると言う利用方法はありそうです。精度的にはトップメーカーの中空糸膜(精密濾過膜)の方が良さそうですが。

いずれにしても短時間のセラミックとの接触で「セラミックフィルターは大自然と同じ作用で水を浄化する!」なんて噴飯ものです。

同じ様な性能でもセラミックは高い、中空糸膜は安い、これはコストの話。セラミックの真贋の定かでない(嘘ではないけど、実はたいした内容でない針小棒大な話等)説明を考えなければ、セラミックも中空糸膜もほぼ同じ0.01ミクロンとすると、物理的なフィルターとしての性能は同じです。後は耐用期間の問題ですね。

セラミックフィルターの浄水器に特徴的な事は、一般的にセラミックを使用した浄水器は高価格となっています。セラミック自体が中空糸膜(精密濾過膜)よりコストが高いのかもしれませんが、訪問販売で使用されるような不当に高額浄水器を製作しているメーカーに対して中空糸膜(精密濾過膜)を製造している大手メーカーが中空糸膜を供給しないという裏事情があるようです。

同じ性能のものを高く売るにはその理由付けが必要です。リスクを負って訳のわからない誇大な理論をぶち上げてまで自社浄水器を優位に見せるのは、それなりの理由(大きな利幅)があると言うことでしょうね。

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