浄水器の仕事は水から不純物を取り除く事

浄水器について、様々なご質問を頂きます、美味しい水、安全な水、水のミネラルの必要性、農薬の除去、放射性物質の除去、井戸水でご利用の方からはヒ素の除去、マンガンの除去、宅配水の水は逆浸透膜浄水器と同じ?

浄水器に期待する事は、人それぞれ違うかもしれませんが、浄水器がする仕事は水から水分子以外の不純物を取り除いて、水の純度を高める事にほかなりません。

水中の不純物は様々な物質があり、厳密に調べてゆけばその種類は数百とも数千とも言われています。人間に害を為す物質、無害な物質、それぞれあるでしょう、解りやすくする為に、その様々な不純物をそのサイズの大小で考えてみます。

大きなモノはドロ、砂、カビ、錆など目にも見えるサイズもあります、小さい不純物では細菌類、ここまでは精密濾過膜の浄水器で分離除去出来る大きさです。精密濾過膜は日本で流通している高性能と言われる浄水器に使用されているフィルターで中空糸膜タイプの精密濾過膜が主となります。

それより小さいトリハロメタン等の塩素副生成物は精密ろ過膜を通り抜けてしまいますが、この様な高分子化合物はフレッシュな活性炭であれば、ある程度吸着出来る物質です。

更に小さな、金属を中心とした溶解性不純物=イオンは原子1個と同様の大きさですから、自然界で一番小さな状態で存在する水中不純物となります、イオン化した不純物は精密ろ過膜の浄水器では100%通過して浄水の中に残ってしまいます。いわゆるミネラルとなりますが、ミネラルには鉛、水銀、カドミウムなど重金属と呼ばれる有害ミネラルも沢山あります、ほぼ同等の大きさで存在している様々なミネラルから有害なミネラルだけ選んで分離除去する浄水技術はありません、全部残すか、全部除去するかの選択となります。

汚染井戸水に存在する、ヒ素やマンガンなども水に溶けたイオンの状態で存在します、水道水で問題となった放射性物質も大きな塊(塊といっても塵の様な状態)であれば浄水場で除去されますから、水道水に残って問題となるのは溶けてイオンかした極小状態の放射性物質となります。

この段階の小さな物質になると精密ろ過膜の浄水器では全く対応出来ません、そこで精密ろ過膜以上の浄水方式が必要となります。

精密ろ過膜より細かい限外濾過膜(工業シーンや人工透析などに使用されています)、更に細かい逆浸透膜ならイオン化した不純物も95%以上分離除去して出来る浄水は不純物が殆ど無い純水となります。

分離膜のグレードによって、浄水器の出来る仕事は決まります、精密ろ過膜を採用した一般的な浄水器では水に溶けてイオンとなった基本的に有害物質は除去できません、以前判り易い画像がありましたが、精密ろ過膜でオレンジジュースを濾すと大きな粒子は分離出来るので透明な液体になりますが、溶けて小さくなっているオレンジジュースの味、臭いはそのまま残ってしまいます。

浄水器での不純物除去を考える時、水に溶けて小さくなった不純物を除去出来なければ浄水器で安全な水。放射性物質が問題になった時に、ある浄水器メーカーは「放射性物質が除去できる」と宣伝していましたが、カッコ書きで(放射性降下物)と書かれていました、この意味する処は原発から降ってきた放射性降下物=塵なら除去できるという意味となります。

 言い換えれば水に溶解して小さくなる前の大きな塵なら除去出来るよ、と書いて有る訳です。

そもそも塵状の大きな不純物なら浄水場でも殆ど取り除かれますから水道水に残留する事はありません、問題となるのは小さく溶けてイオン化して水道水に残留する放射性物質のはずなのに、この様に消費者の方を混乱させる様な情報で自社浄水器優位に見せかけているだけです。

逆浸透膜浄水器は確実な除去性能で安全で美味しい純水を造ります、またクロスフロー浄水方式の分離膜は長期間その高性能を維持します、アクアカルテックユーザー様の逆浸透膜交換年数は平均的に4~5年間と非常に長い間、95%以上の高除去率を維持しています。

浄水器のアクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック