有機ミネラル、無機ミネラル、浄水器

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弊社逆浸透膜浄水器をもう10年以上ご利用頂いているお客様のところへ浄水器のメンテナンスへお伺いしました。

「逆浸透膜浄水器は水のミネラルも全部除去してしまうのでしょ、なので最近は健康の為にボトルのミネラルウォーターも飲んでいるんだ。」
と少しガッカリしてしまうお言葉です。

水にミネラルが含まれていれば、それによって水の味は変わりますので、味覚的な好みはあるでしょうが、水のミネラルが無くなる事によって、人の健康に影響が出ることはあり得ないと考えています。

水に含まれているミネラルは無機ミネラルで人体への吸収効率は悪く、その多くは体外へ排出されて行きます。人間の体は有機ミネラルを選択的に取り込むように出来ています。にがり(マグネシウム)を水に溶かして飲む事が健康療法として流行したことがありましたが、これは大量の無機ミネラルを体に入れる行為です。

結果、人体は無機ミネラルを吸収するのでは無く、早く体外へ排出しようとして多くの人はお腹がゆるくなります、それが便秘症の方にとってはお通じがつく事となります。女性の間で流行ったボトルウォーターのコントレックスも非常に高濃度に無機ミネラルが溶けた水です。

人体への吸収効率が悪く、また、一般的には水に含まれる無機ミネラルは非常に微量です、普通の食事を摂っていればその何倍もの有機ミネラルを摂取する事ができるので、その僅かな無機ミネラルが無くなる事で健康に害を及ぼすなど有り得ない事です。

陸地や海水から蒸発した水が雲になった時には、ほぼ純水の状態です、雨や雪もまだまだ非常に純度の高い純水のままですから、河川の上流域で生活する方はミネラルの少ない純度の高い水で生活されている訳です。

その様な地域で生活されている方がミネラル不足を補う為に、とかの話は当然無い訳でして、

もう一つ、今ではどこでも売っているミネラルの錠剤、これも単純に鉄や石灰を錠剤化している訳ではありません、人体に無害なイースト菌などに食べさせて有機ミネラル化したものを使用しています、これは人体への吸収効率を考えての事です。

更にミネラルと言えば健康と連想されますが、人体へ毒性を持つヒ素、鉛、カドミウムなどもまたミネラルです、無機ミネラルで吸収効率が悪くとも、重金属ミネラルは一旦体に入り込むと排出しづらい物質でもあります、ほぼ同様の大きさで存在しているミネラル群を人体への有害性によって浄水技術で選別する事は基本的に不可能ですから、ミネラルについては有害ミネラルも含めて、全て残すから全て排除するかしか有りません。

ミネラルを残す浄水器は水に溶けてイオン化した極小物質を除去できない浄水器です。ちなみに写真のボトルウォーターは全部、逆浸透膜浄水器で造られた純水を利用しています。

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浄水器/アクアカルテック