スピーカーを自作してみました。


PCからアンプを経由してスピーカーに繋いで音楽を楽しんでいますが、スピーカーも30年以上前のものですので、音がぼやけている様な気がしてきました、車で聞いている方が音がいいのですよね。

最近は小型でも大変高性能なスピーカーがあり、クリアで臨場感のある音とその小ささに驚くこともしばしばです。

新しいスピーカーを購入しようかと物色していましたが、40年近く前の友人の言葉を思い出しました。

「小さなフルレンジスピーカー一つの自作スピーカーの方がメーカー製の数万円のスピーカーより絶対に良い音がする」と言っていたのです。

当時はそこまで興味がなくて聞き流していましたが、調べてみるとバックロードホーンスピーカーという、自作に向いたスピーカーを見つけました。
友人が言っていたのはバックロードホーンの事だったのでしょう、長岡鉄男先生の本を読んでいたのだと思います。

スピーカー自体はメーカー製のフルレンジスピーカーを購入して、それを設置する箱(エンクロージャーと言うそうです)を自作する訳です。
今回始めて知りましたが、スピーカーをむき出しのまま音を出すと、表から出る音と、裏から出る音が打ち消し合って、小さな音になってしいます。

そこで通常のスピーカーは裏面から出る音を箱で外に出ない様にして表面からの音だけで音楽を聴きます。

バックロードホーンスピーカーは裏面から出る音、主に低音を後ろから前の開口部へ誘導して利用するスピーカーです。
スピーカーの下部にある開口部が裏面の音が出る部分です。

バックロードは言葉の通り’スピーカーの裏側に音の通り道’を示します、この通り道は1.5m~3m位に設定するとされています、音は波です、波の位相がスーピーカー表と裏でちょうど波が打ち消し合う位置で発射されていますから、バックロードの距離で特に低音部の波の位置をズラすのが大きな目的の様です。
バックロードを長く取りすぎると低音が遅れて聞こえるデメリットがあるそうです。


スピーカーの断面はこの様にジグザグにして約1.5mのバックロードを確保しています、スタートから出口に向けて通り道を少しずつ広げてゆきます。
箱の材料はMDFです、ネットでは厚さ20mmのMDFを使っていましたが、20mmってすごく重くなりますので、12mmのMDFを使いました。

部品点数が多いので電動丸ノコで切り出しましたが、手ノコの方が正確に切れそうです、この点は少し失敗しました。
ネットではホームセンターでカットしてもらう様に書かれていましたが、こんなに大量の部品の切り出しとか、かなり気が引けます。
3✕6版のMDFを車に乗せるために半分にカットしてもらうだけでも、係の方が何回もカット位置をチェックされてからカットしていましたので….

カットする時は3回測って1度切る、私の場合、このくらい慎重にやらないと簡単に間違えます。

それで、肝心の音はと言いますと、非常に満足しています。
直径8cm足らずのフルレンジスピーカーユニットですが、とてもクリアで力感のある音色です。
そして、スピーカー下部開口から出る低音はどうかなと耳を近づけると、もう、ボーボーと低音出てます。
現在のスピーカーユニットの性能も向上しているのだと思いますが、こんな小さなスピーカー一つでと考えるとびっくりしますね。

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