逆浸透膜とは?

一般的な浄水器に使用されているフィルターは精密濾過膜と言いますが、それより細かな人工透析などに使用される限外濾過膜というフィルターがあります、それより更に細かい逆浸透膜を採用した浄水器が逆浸透膜式浄水器です。

逆浸透膜の分離メカニズムは浸透作用を利用しています、動植物の細胞膜(水の分子や栄養素を通過させる)に近い人工の浸透膜で濃度差のある水溶液を仕切ると、通常でしたら濃度の高い水溶液を薄める様に溶媒である水分子が移動します、これが通常の浸透作用です。

逆浸透と通常の浸透圧の作用とは逆に濃度の高い水溶液に圧力をかけ溶媒である水分子をしみ出させ、純水を作ります。ROとも呼ばれるのは Reverse(逆)Osmosis(浸透)の略です。

膜の孔の大きさによって分離出来る物質が変わりますが、基本的には液体の大部分を占める溶媒(=水)だけを通過させ液体に溶けている物質、溶質(=イオン、分子、高分子)等は通過させない膜です、この原理を浄水器のフィルターに応用しているのです。

浄水器に使用される逆浸透膜は溶媒の水分子だけ分離して通過させ、分子/原子レベルの大きさで存在する不純物イオンが残った濃縮水を浄水器の外へ排水します。不純物の種類にもよりますが概ね95%以上と非常に高率で不純物を分離して純水を造る浄水器です。不純物をフィルター内に溜め込まずに濃縮水として排水する仕組みも高い除去率を長期間維持できる逆浸透膜浄水器の特徴です。イオンレベル(=ミネラル)の有害物質を除去出来ない方式の浄水器は、砒素等、マンガンなど水に溶けた有害ミネラルイオンを除去出来ません。

逆浸透膜浄水器は米国で海水を淡水化する為に開発されました、そして現在では安全を確保出来る浄水器として米国、欧州、東南アジアの国々で使用され、スーパーマーケット店頭の大型浄水器、宅配水、安全面からの粉ミルク用のボトルウォター、製品品質向上の為に食品工場での使用と逆浸透膜浄水器が利用されています。清涼飲料水のラベルに見られる「純水使用」は原水に逆浸透膜浄水器を使用していると言うことです。

逆浸透膜は水分子と余り変わらない、あるいは水分子より小さい不純物をも除去する事が可能です、逆浸透膜浄水器は安全で美味しい、純水を造る浄水器です。

詳しくは 逆浸透膜浄水器って何? をご覧下さい。

浄水器/アクアカルテック