プレフィルターの役割

プレフィルターの役割

浄水器の中で逆浸透膜フィルターの手前に配置された3本のプレフィルター、その役割は逆浸透膜フィルターの保護が目的です。逆浸透膜フィルターは砒素や水銀など有害物質をミネラル単位で除去して純水を造る事が出来る浄水器のメインフィルターですが、最初から原水を流して全ての仕事をさせてしまうと膜表面の目詰まり、水道水の遊離残留塩素による溶解などで劣化が早くなってしまいます。

繊維フィルターで大きなゴミを除去し、活性炭で遊離残留塩素を除去する事によりプレフィルターだけでも一般的な浄水器レベルの水に浄化されています。それから先の仕事、今までの浄水器には出来なかった有害ミネラル等、非常に微細な不純物を取り除く事が出来る逆浸透膜フィルター。逆浸透膜フィルターには逆浸透膜フィルターにしか出来ない仕事に絞って浄水器の除去性能を長期間維持させる事がプレフィルターの役割となります。

プレフィルターの交換をしないと
逆浸透膜フィルターは汚れを排水として浄水器の外へ捨てて行きますが、プレフィルターは汚れを貯めてしまうフィルターです。ですから年に1度の定期的な交換をお勧めします。

繊維フィルターは大きなサイズの不純物を除去する事が仕事ですが、汚れが貯まってくると通水抵抗が大きくなり、フィルター内部に留まっていた汚れが流出して逆浸透膜表面を汚してしまいます。活性炭フィルターが劣化すると逆浸透膜へ遊離残留塩素が触り始め膜表面を構成するポリアミド樹脂を溶かしてしまいます。

逆浸透膜の劣化は大きく分けて「目詰まりにより浄水が造れなくなる」「膜の溶解により除去率が低下する」の2通りです。プレフィルターの定期的な交換は逆浸透膜の劣化を防ぎ浄水器の性能を維持する為に必要なメンテナンスなのです。

浄水器/アクアカルテック