浄水器で水が特別な力を持つ事はありません。

先日、教室を開いているお客様のところへ浄水器のフィルター交換メンテナンスにお伺いしたました。
その際に浄水器に興味のある生徒さんに逆浸透膜浄水器の説明をしてほしいとのご要請で、実際の浄水器を前にしながら、浄水器の仕組み構造、純水の性質などご説明させて頂きました。

「この水にはどの様な効果効能があるのですか?」

これはよく頂くご質問です。弊社の販売価格でもそれなりの金額の逆浸透膜浄水器です、大きな優位性がなければ導入しようとは思わないでしょう。
もちろん逆浸透膜浄水器が造る純水にどの様な健康増進効果、健康改善効果があるのか期待してのご質問ですから、私の回答はその期待を損なうものだったと思います。
「逆浸透膜浄水器でどんなに綺麗な水になっても、それが純水だとしても、水は水でしかありません、薬ではありませんから水に特別な効果効能もありません。
水は水分子と僅かな不純物(水分子以外の物質)が集まって出来ています、水分子は温度変化以外に何か特別な力を持つ事はありません。」

「浄水器の役割は水の中の不純物を除去する事です、水道水は河川水や地下水から作られています、河川水や地下水に含まれている不純物の中には人体に有害な物質も数多あるでしょう、その様な水の中の不純物が浄水器で除去される事で、それが健康に寄与する事は有るでしょうし、多くの方が浄水器に期待する役割でもあります。
 この不純物を除去する性能を追求すればフィルターはより細かいものを使用する事になります。
 細かいフィルターほど、より小さな種類の不純物を除去する事が出来ます。逆浸透膜浄水器まで細かいフィルターになると浄水は不純物を殆ど含まない純水となります。」

スーパーマーケット店頭の大型浄水器は殆どが逆浸透膜式の浄水器です、天然水以外の宅配水は全て逆浸透膜浄水器で造られた純水です。

「ミネラルも取ってしまうのですよね?」

「逆浸透膜まで細かいフィルターになると水に溶けているミネラルも除去してしまいます、そうお聞きになるとミネラルの無い水は良くないのでは?とお考えになるかもしれませんが、谷川岳や箱根山頂付近の水くみスポットで湧き出る水は不純物の少ない、ミネラルも少ない、当に逆浸透膜浄水器の純水に近い水です。
 もう一つミネラルにもカルシウムやマグネシウムなどの様に人体に必要なミネラルも有れば、鉛、カドミウム、水銀など人体に有害なミネラルも有ります。
 水に溶けたミネラルはどれもイオン化して原子1個と同様の非常に小さな物質ですから、良いミネラルだけを残して有害なミネラルだけを除去する事も出来ません。
 全部残すか全部除去するかの2択になります。」

ミネラルについてはもう一つ有機ミネラルと無機ミネラルの性質の違いがあります。

逆浸透膜浄水器という珍しい浄水器に対する期待値からすると私の説明・回答は物足りないものだったかもしれません。
でも、無いものは無いですから、一方で水を純水にまで浄水出来る逆浸透膜浄水器が水道水だけではなく、ヒ素や硝酸性窒素、マンガンなどの有害物質に汚染された井戸水でも対応している事は一般的な浄水器との明確な性能差です。普通の浄水器は「井戸水なんですが」と話すと「水道水専用の浄水器ですので、」と逃げますから。

物理学的には電磁気力、重力、大きい力、小さい力の4種類しかありません。
この中で人間が体感出来るのは電磁気力と重力、
人間が操れるのは電磁気力だけです。

水に電磁気力である熱を加えれば温度を上昇させて沸騰させ気体にする事も出来ますが、水分子自体は変化する事はありません。
水が特別なエネルギーを持つことはありません、波動?超ひも理論なら素粒子は振動するエネルギーのひもだから波動もありえる?
無いです、それこそ人為的に操作出来る領域では無いので。

水に何かを混ぜれば効果効能をもたせる事も可能ですが、そうなると、もう薬ですよね。
本当に効果効能があるような作用の強いものなら、それに伴う副反応や反作用も考慮しなければなりません、ドクターの管理も不要で、たくさん飲むほど良い、いくら食べても良いなどは、毒にも薬にもならないと判断すべきです。

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