逆浸透膜浄水器のフィルター①


逆浸透膜浄水器のフィルターといえば逆浸透膜フィルターなのですが、当然のことながら一般的な浄水器のフィルターとはかなり様相が異なります。逆浸透膜とは英語のReverce Osmosis=R.O.の日本語訳です、一般的な浸透現象は半透膜で隔てられた2つの液体の不純物濃度が時間経過と共に同じになる現象ですが、逆・浸透は不純物の含まれた液体に圧力を掛けて溶媒である、水分子を半透膜を通して染み出させてゆく事です。

小難しい話となりましたが、要は浸透現象(不純物はそのままに溶媒である水分子だけが移動する)を起こすほど、微小なな孔が空いたフィルターを使った浄水器が逆浸透膜浄水器となります。

フィルターは孔の大きさによってグレードが分かれていて、日本製の高性能といわれる大手企業の浄水器は精密ろ過膜というグレードのフィルターを使用しています。これは0.01ミクロンの孔が合いていて細菌類はほぼ通さない大きさのフィルターです。

精密ろ過膜より孔の小さいものは限外濾過膜というグレードになりまして、有名なところでは人工透析などに使用されるフィルターです。限外濾過膜の孔の大きさは少し幅がありまして、工業分野などでも通過させたい物質、させたくない物質などを選り分けるフィルターとして孔の大きさを選択しながら、場面に依って使い分けています。

その限外濾過膜よりさらに孔の小さなフィルターのグレードが逆浸透膜となります。逆浸透膜は元々海水から飲料水を造る為に開発されたフィルターなので、逆浸透膜式の浄水器は水の中の不純物で一番小さな溶解性物質=イオンも95%以上分離除去する事が出来ます。

写真は上は弊社で使用しているフィルムテック社の逆浸透膜フィルター、下はそれを分解して開いたものを膜の途中で切断切断した写真です。細長い封筒状の両面がポリアミド樹脂の逆浸透膜となっていますので、かなりの面積がありますが、電動増圧ポンプで水圧を掛けても1分間に出来る純水は200ml程しかありません、それだけ逆浸透膜の一つひとつの孔は小さい訳です。

逆浸透膜が巻かれた中心にストロー部分がありそこに純水が集まって浄水となります。

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浄水器/アクアカルテック