水道水も場所に依って水質が違います。
逆浸透膜浄水器を取り扱っていると取付工事や浄水器のメンテナンスで弊社スタッフが一番留意するポイントが除去率、原水の不純物量です。
除去率はTDSメーターの計測数値から割り出しますが、原水と浄水の不純物濃度ppmを計測して、その差から除去率を割り出します、具体的には水道水が100ppmで浄水が5ppmなら除去率は95%となります。
逆浸透膜式の浄水器の場合、メインフィルターである逆浸透膜の交換を判断するのは、この除去率と目詰まり具合を計る造水速度です。
この様にお客様の元へお伺いすると必ず原水をTDSメーターで計測するのですが、同じ水道水でも地域に依って不純物濃度が大きく異なります。
極端な例では東京の水道水で平均が100ppmだとすると、福島県の水道水では30ppmと1/3以下の不純物濃度だったりします。
関東圏内でも神奈川県は全般的に60~70ppm位と東京に比較するとかなり綺麗な水と言えます、この差を作る原因が何かというと、より上流で流された下水の量に他なりません。
水道は付近の河川(地下水の場合もあります)から採水して浄水場で作られた水です、原水となる河川水の不純物が少なければ水道水も不純物の少ない水に仕上がります。でも、浄水場で綺麗にしているのでは、とお考えになると思いますが、TDSメーターに反応する様な細かい物質(溶解性物質=イオン=ミネラル?)は浄水場では除去できませんし、逆浸透膜式以外の殆どの浄水器は除去する事が出来ない物質ですので、水道水は河川水の水質状況にダイレクトに影響を受ける事になります。
水道水の原水を採水している河川の場所より上流域に沢山の街が有るほど使用済みの水道水である、下水がたくさん流れて来るので、基本的には河川の下流域=都市部ほど、汚れた水から水道水を作らなくてはなりません。神奈川県が全般的に不純物濃度が低いのは河川上流域に街が少ない事が原因だと思います、一方、東京都の利根川水系で考えると、上流域の群馬栃木から下水を流されている長い河川ですから、それだけ不純物量も増えてしますのです。