水(水分子)と不純物と浄水器
水=水分子+(不純物=水分子以外の物質)です、水分子のみ=純水=水、これも水ですが、(水分子+不純物)を浄水器で濾す事によって得られる浄水は不純物が減った水です。それを突き詰めて行けば水は純水に近くなる、これが浄水器の役割です。
不純物には多くの種類とその大きさがあり、どこまでの不純物を除去したいのかと、どの位のスピードで浄水処理を行いたいかでフィルターの孔の大きさ、フィルターの容量が選択されます。
例えば錆、泥、砂などは大きな不純物ですから5~1ミクロン位のフィルターで多くは除去する事が出来ます、それ以上細かい、カビ、細菌などを除去しようとすると0.1ミクロン単位の精密濾過膜が必要になりますが、孔が小さくなる為、だんだん水の通りが悪くなり浄水処理に時間がかかる様になります、精密濾過膜が日本製の高性能浄水器に使用されているフィルターです。
この0.1ミクロン単位の精密濾過膜でも水に溶けてイオン化した不純物は全く除去する事は出来ません、塩を溶かした水を通しても浄水はしょっぱいままです。
重金属や放射性物質などの有害物質は水に溶けてイオンとなる為、余程の高濃度にならない限り色もつきませんから、目でその存在を感知する事は出来ません、この様な透明で綺麗に見える水に潜んだ有害物質を分離除去する為には逆浸透膜フィルターが必要になりますが、逆浸透膜は精密濾過膜より水が通りにくく、逆浸透膜に対して高水圧をかけて微少な孔へ水分子を押し込む必要があります。
その為、逆浸透膜式の浄水器には電動増圧ポンプや貯水タンク、多段階フィルターシステムなど複雑な機構が必要となりますから、家中丸ごとや入浴など大量の水を必要とする場面には不向きですが、人体に入る安全で美味しい水を確保する為には最良の浄水システムです。
大量の水が必要な場合は浄水器のフィルターの孔は大きくルーズになり、安全に重きを置けば浄水器のフィルターの孔は小さくタイトになります。