新築住宅と井戸水と逆浸透膜浄水器②
先回の続きとなります、給水が井戸水である住宅の売買をされる際、不動産業者の方や住宅メーカーの方は、その井戸水が飲用可能なのかどうか確認して買い主に伝える必要が有ることをお話しました、水がなくては生きて行けませんので、もし井戸水が飲めないなら、何らかの対策をしなければなりません、それが水の購入、浄水器の購入、あるいは井戸を深く掘り直すなど、いずれの選択肢も費用が掛かる話です、場合に依っては住宅の購入を取り止めるという選択肢を選ばれるかもしれません、井戸水が飲用可能なのか不可なのか、これは不動産売買契約の重要事項に含まれるべきだと思います。
汚染井戸水について現実的な対策は2つです。
1.大腸菌、一般細菌が検出、基準値を超えた場合は滅菌器を設置して家全体の水を消毒する、滅菌器のイニシャルコストは12~15万円位、消毒剤の定期的な補充が必要です。
2.砒素、硝酸、マンガンなど有害物質が検出された場合は逆浸透膜式の浄水器で95%位除去出来ますので、浄水器で飲料水/調理水を確保する。
砒素などの有害物質が入浴の際、経皮浸透しないのか?とご心配される方もいらっしゃいますが、経皮から体内に入るとしても極微量である事、そもそもの井戸水に含まれる有害物質濃度が急激に体に影響する程、高い訳ではない事から入浴、洗顔、食器の付着等までを心配されるのは杞憂でしょう。その杞憂を払拭する為に逆浸透膜浄水器で家全体の水処理をしようとしたら工業プラントの様な設備が必要となり一般的には費用が過大となりますし、それよりも引っ越しを考えた方がいいです。
ご提案した汚染井戸水への2つの対策ですが、これではカヴァー出来ない水質があります、水に色がついていたり、嫌な臭気がある場合、これは生活する上で非常に深刻な水質となります。
洗濯物が黄色くなったり黒くなったり、変色してします水質、鉄分やマンガンの多い水質でよく起こる現象です、また硬度が高すぎて給湯器が直ぐに駄目になってします井戸水、家全体の浄水を行う逆浸透膜浄水器は高額すぎて現実的では無いので、対応策がありません、家中まるごと浄水器、セントラル浄水器といった家の入り口に設置する浄水器は商品として世にありますが、この様な場合、全く役をなしません。
除鉄機、除マンガン機と言った商品もありますが、50~60万円と高額な割に明確な効果が得られなかったりと販売業者さんも腰が引けてします性能です。
アクアカルテック浄水器のお客様でリタイア後の終の棲家と、海に近い場所へ土地を求めて家を建てられたのですが、井戸水の水質が悪く、白いタオルは数回の洗濯で茶色に染まり、白い便器も真っ茶色、当然、飲むわけにゆかず逆浸透膜浄水器で飲料水/調理水を確保されていましたが、通常年に1回で充分なフィルター交換が半年も持たない状況で、お客様も参っていらっしゃいました。
有害物質が検出されて落ち込んでいるお客様によくお話するのですが、透明で臭いも無く、白い衣類が色付きせず綺麗に仕上がる、そんな水質なら井戸水としては幸運な部類だと思います、あとは例え砒素が出ようが、マンガンが出ようが、逆浸透膜浄水器で安全で美味しい純水が造れるのですから。