逆浸透膜浄水器は電気の力を利用して浄水しています。
逆浸透膜浄水器は電気の力を利用して浄水しています、と言っても浄水器に電動増圧ポンプが装備されている事を指し手いる訳ではありません。
電気の力とは水分子と水に溶けているイオンの間で働いている力です、水中の一番小さな不純物はイオンです、これは金属など様々な物質が水に溶けると原子1個の状態までばらけて水中に溶けて行きます。この時イオンは原子から電子を手放したり、受け取ったりしてプラス又はマイナスに帯電します。
一方、水分子は酸素原子一つと水素原子2つで構成された化合物です、画像では青い酸素原子と赤い2つの水素原子で表現しています、この水分子の中で青い酸素原子部分はマイナスに赤い水素原子部分はプラスにと電気的に偏った状態になっています。
電気のプラスとマイナスは引き合ってくっつき安定した状態になろうとします、水分子とイオンの関係ではプラスのイオンは水分子の酸素原子部分と引き合い、マイナスのイオンは水分子の水素原子部分と引き合います。
水中ではイオンより水分子の方が圧倒的に量が多いですからイオンが水分子に取り囲まれる様なイメージです、1価のイオン(1+又は1-)なら一つの水分子が取り付き、2価のイオン(2+又は2-)なら2つの水分子が、3価のイオンなら3つの水分子が取り付き、イオン+水分子(1~複数個)の構成半径はイオンの価数が高い程、大きくなります。
この様に水中のイオンに対して水分子が取り付いて構成半径を大きくする為、逆浸透膜浄水器は水分子より小さなイオンも95%以上除去してしまいます。浄水器の中の逆浸透膜フィルターで実際に水分子と不純物イオンがどの様な動き、振る舞いをしているのかは余りにミクロな世界過ぎて実際に見ることはかないません。
1価のイオンに比較して複数価のイオンの方が除去率が上昇する事実から逆浸透膜フィルターの中で水分子とイオンの間に電磁気力が働いた結果である事は間違い有りません。
フィルターの孔がこれ以上大きければ不純物イオンは通過してしまいます、これ以上小さければ摩擦抵抗が大きすぎて水分子も通過出来なくなります、「水分子」単体は通過させて、「水分子+イオン」の大きさでは通過させない孔の大きさでバランスさせたフィルターが逆浸透膜浄水器に使用されているメンブレンフィルターです。
逆浸透膜式の浄水器は渇水地域で海水から飲料水を確保する目的で開発された半透膜、逆浸透膜フィルターを搭載した浄水器です、水に完全に溶けた溶解性物質(イオン)さえ95%以上除去して出来る浄水は安全で美味しい純水です。