逆浸透膜浄水器の構造
一般的な浄水器の構造イメージは1~2本のフィルターがケースに収まっていて、その中を水道水が通り抜けて美味しい浄水が出来る、こんなイメージではないでしょうか?
フィルターの孔がある程度大きくて大量の水が楽に通水出来るフィルターならこの様な簡単な構造で浄水器が作れます。
逆浸透膜浄水器では使用するフィルターだけで5本ありまして、それぞれ役割があります。
逆浸透膜浄水器の名称由来となっている逆浸透膜フィルターは4番めに配置されていて、逆浸透膜フィルターの手前には3本のプレフィルター(前処理フィルター)が配置されています、写真だと下3本の白いフィルターケースの部分です。
逆浸透膜フィルターは非常に細かいフィルターですので、不純物の含まれた水道水をいきなり通水すると不具合が発生しています、一つは逆浸透膜フィルター目詰まりです、1番めに配置された5ミクロンフィルターと3番めに配置された1ミクロンフィルターが水中の大きな不純物を除去して逆浸透膜フィルターの目詰まりを防ぎます。
2番めに配置されたプレカーボンフィルターは水道水中の遊離残留塩素を除去する事が目的です、逆浸透膜フィルターを構成しているポリアミド樹脂は遊離残留塩素に長時間触れていると少しづつ溶解してしまいます、溶解してポリアミド樹脂膜が薄くなると除去率の低下を招きます。
プレカーボンフィルターは遊離残留塩素の影響から逆浸透膜フィルターを保護する重要な役割を持ちます、また3番めの1ミクロンフィルターはプレカーボンフィルターから出るカーボンの粉を受け止め、カーボンの粉による逆浸透膜フィルターの目詰まりを防ぐ役割もあります。
アクアカルテック逆浸透膜浄水器のシステム経路図を是非御覧ください。
浄水器経路図の様にプレフィルター3本を通過してから逆浸透膜フィルターへ水が届きます、逆浸透膜フィルターで弊社仕様の場合、35%程の水分子を抜き取り貯水タンクへ貯めてゆきます、この浄水は純水です、残り65%の不純物が残った濃縮水は廃棄水として浄水器外へ排出され、既存の排水管へ放流されます。
この様に不純物を逆浸透膜フィルターへ溜め込まずに廃棄水として捨ててゆきく構造なので、逆浸透膜フィルター3年、4年、5年と非常に長期間、95%以上の除去率を維持できるのです。
一旦、貯水タンクへ貯められた浄水は蛇口を開けると貯水タンク内部のダイアフラムの膨張力で押し出され、最後にポストカーボンフィルターを通過して浄水蛇口から吐水されます。