農業用水を逆浸透膜浄水器で浄水する。


2011年の東北震災では津波によって沿岸地域の農地は海水が染み込んだ井戸水の塩分濃度が上がり、農業用水として使用出来なくなる被害が発生しました。農業用水はコストの面からも地下水(井戸水)を利用するケースが多くなります。
塩害の影響が解消されるまでには数年単位の長い時間を必要とします、地下水の塩分濃度を下げる為にアクアカルテックの逆浸透膜浄水器でのフィールドテストが財団法人農研機構農村工学研究所で行われました。

試験は実際のイチゴ農家様で行われ、試験期間も3年余りと長期に渡って観察されています、塩分濃度は逆浸透膜浄水器で90%位除去する事が出来てイチゴ栽培の水にも問題なく使用出来ました。この試験では逆浸透膜浄水器LC600HP/SEが使用されています、その後、浄水器の容量を1.5倍にした実験機LC900HP/SEを作成しました。

これらの実験に依る成果が農業新聞などにプレスリリースされて、農業用水についてお困りの方からも浄水器のお問い合わせを頂く様になりました、浄水器を納品させて頂いたユーザー様はイチゴ栽培の方、水耕栽培の方などデリケートな農作物を扱う方が多い様です。

農作物の生育には様々な要因があるでしょうから、水の要因がどのくらい有るのか想像も付きませんが、ハウスによる温度環境や土壌を改良しても好結果が得られないとすると毎日撒く水が要因として残るのかもしれません。塩害は明確に原因がありますが、地下水は地域、場所によって水質は異なり、鉄分が多かったりと様々な不純物があり、何が農作物の生育を妨げているかが解らなくても、逆浸透膜式の浄水器は原因かもしれない様々な物質を95%以上除去して不純物の殆ど存在しない純水を造る事により阻害要因を排除する事が出来ます。

2年ほど前に地下水の水質がイチゴ栽培の阻害要因ではないかと疑って逆浸透膜浄水器LC300HP/SEを導入されたユーザー様がいらっしゃいました。

農業用水用にLC300HP/SEでは容量的に不足してしまわないか心配しまして納品しましたが、2ヶ月程でプレフィルターが目詰まりを起こして、メンテナンスの為に弊社に送り返されてきました。
地下水からの泥上がりが酷く、5ミクロンのプレフィルタードロドロに目詰まりしていました、浄水器の手前に別途プレフィルターを配置してもらい、浄水器のプレフィルター構成を変更すると共にプレフィルターの交換頻度も上げてもらいました。

それから2年経ち、浄水器は非常に良好に稼働しているご様子で造水量を増やすためにLC300HP/SEを新たにもう1台、ご注文を頂きました。

アクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック