逆浸透膜浄水器の仕組みは少し複雑です①
逆浸透膜浄水器の仕組み構造は少し複雑です、普通の浄水器ならプラスチックや金属のケースにフィルターが1~2本入っていて、その中を水道水が通り抜けて浄水を作るだけですから、浄水器を外から見てもどの様な仕組み構造なのか想像がつきます。
でも逆浸透膜式の浄水器を見るとフィルターだけでも4~5本、配管チューブもアチコチに伸びて繋がってと一見して水道水がどの様に流れて行くかをイメージするのも容易ではありません。
この少し複雑な逆浸透膜浄水器の仕組みは不純物の無い純水を造る為に必要な複雑さです。
アンダーシンクタイプ浄水器の基本的な構造、水の流れをホームページでご紹介していますのでご興味の有る方は是非ご覧頂ければと思います、出来ればこの後のご説明はその画像を見ながら御覧ください。
水道管から浄水器へ繋がれた給水チューブは最初に3本のプレフィルターを通過します、これはメインの逆浸透膜フィルターがあまりにも細かいフィルターなので、いきなり水道水や井戸水を通してしまうと目詰まりを起こしてしまうからです。
3本のプレフィルターの内、2本は5ミクロンと1ミクロンの繊維フィルター、この繊維フィルターで大きな不純物をろ過して逆浸透膜フィルターの目詰まりを防ぎます。
残り1本のプレフィルターは活性炭、これは主に水道水の遊離残留塩素除去が目的です、逆浸透膜フィルターで遊離残留塩素が取れないの?と疑問に思われるかもしれません、実は逆浸透膜を構成しているポリアミド樹脂は遊離残留塩素に長時間曝されると溶けてしまします。ポリアミド樹脂は遊離残留塩素に弱いのです。
3本のプレフィルターで大きな不純物と遊離残留塩素を除去してから初めて逆浸透膜フィルターへ水が送られます、この時点で既に一般的な浄水器並の浄水に整えられていますが、これから先は一般的な浄水器では除去できない世界に入って行きます。
では、逆浸透膜フィルターへ、と、その前に電動増圧ポンプがありました。
逆浸透膜フィルターは孔が小さすぎて、水圧が弱いと水分子すら通る事が出来ません、電動増圧ポンプで逆浸透膜に対する水圧を高めて水分子を押し込む必要があります。
逆浸透膜へ対する適正水圧は約3.5kg/平方cm、水圧が高すぎるても、低すぎても、除去率が低下してしまうなどの不具合が発生します、逆浸透膜浄水器は電動増圧ポンプの出力、逆浸透膜フィルター容量、排水量設定による、浄水/排水比率など良好な状態を長く維持させる為のチューニングがあります。
家庭用浄水器に使用される1812形状の逆浸透膜フィルターも同じ形状で造水容量が異なる5種類位のフィルターが存在します。