逆浸透膜浄水器って?


逆浸透膜浄水器は一般的な高性能と言われる浄水器よりも2段階程、細かい孔のフィルターを使用した浄水器です。
普通の高性能と言われる浄水器に使われているフィルターは精密濾過膜、0.01ミクロンサイズで細菌はほぼ100%捕まえる事が出来ます、それより細かいグレードのフィルターが限外濾過膜、人工透析に使用される分離膜として有名ですが、様々な工業分野でも使用されています。

その限外濾過膜よりも、さらに細かいグレードのフィルターが逆浸透膜浄水器に使用されている逆浸透膜です。ここまで細かいフィルターになると水に溶けたイオン性不純物も95%除去して、出来る浄水はほぼ純水となります。純水=不純物の無い水、水分子だけの水

逆浸透膜は元々米国で研究開発された分離膜です、海鳥が何日にも渡って真水の無い海面上で過ごすことから、海鳥が海水を真水にして体内へ取り込む機構を発見、半透膜、分離膜としての逆浸透膜が開発されました。

フロリダ州などの渇水地域での水道水の確保などに活用され、現在では砂漠地域のドバイなどでも海水から真水を造るために盛んに逆浸透膜が利用されています、現代ではお金さえ有れば砂漠にも豪華な噴水を作る事も出来る訳です、逆浸透膜を利用した日本でも福岡県に海水淡水化の浄水場があります。

NASAが開発したとか、スペースシャトルで利用されている、と言った宣伝文句も見聞きしたましたが、NASAではありませんが米国の研究機関で開発され、スペースシャトルにも実験的に積まれたのは本当だそうですが、宇宙空間に於ける水のコストを考えれば逆浸透膜浄水器で50%の廃棄水を捨てる事はありません、ならば大量の太陽電池パネルで発生した電気エネルギーで蒸留再生した方が話が早いのでしょう。

NASAのオフィスでスタッフ用に逆浸透膜浄水器が使用された事はある様です、弊社が取引をしている米国工場のパンフレットに「Choosen By NASA」の表示がありました。

海水を淡水化する逆浸透膜フィルターと淡水(水道水/井戸水)用の逆浸透膜フィルターは原理は同じですが、海水用、淡水用で別の種類のフィルターとなっています。海水は塩分量3%ですから、これは非常に不純物濃度の高い液体となりますので逆浸透膜でも特別仕様のフィルターとなります、海水用逆浸透膜をSea Water MembraneやBrakish Membraneといいます。

いずれにしても塩を水に溶かしてナトリウムイオンと塩素イオンに細かく溶けてしまった物質も95%以上分離除去出来ますので、日本ではヒ素、硝酸などの有害物質に汚染された井戸水地下水の対策として逆浸透膜式の浄水器が使われてきました。

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浄水器/アクアカルテック