浄水器(逆浸透膜浄水器)の選び方(業務用編)
アクアカルテックの業務用浄水器のユーザー様は主に飲食店の方、製造現場の方となります。
飲食店様では逆浸透膜浄水器の純水を使用する事により、水道水や井戸水に含まれる不純物に邪魔されないクリアーな仕上がりを求めて、調理水全般に浄水器の純水を使用したい方もいれば、とりあえずお冷とコーヒーを淹れる水に美味しい水を使用されたい、など使用範囲、使用量も様々となりますから。
実際に使用されている浄水器も家庭用のACRT-550MPSやACRA-545Pをそのまま使用している喫茶店の方や、浄水器はそのままに貯水タンクを増設したり、大きな貯水タンクを使用するお客様もいらっしゃいます。家庭用浄水器のACRT-550MPSが1時間に造る純水の量は8リットル程ですが、貯水タンクの量を増やす事により、使い勝手を良くする事は出来ます。
家庭用浄水器ACRT-550MPSをトラブル無く使ってゆく為には1日の稼働時間を最大でも6時間程度に抑えると、考えると一日の最大使用水量は50リットル位までとなります、この稼働時間は一般家庭で想定される浄水器稼働時間の3~5倍位となりますから、フィルター交換周期も短くするなどメンテナンスの設定も考慮する必要があります。
逆浸透膜浄水器で一番、動的な部品は電動増圧ポンプとなりまして、連続稼働時間が長くなるほど電動増圧ポンプへの負荷が大きくなります。1時間稼働して15分休んでなどの断続運転なら理想的なのですが、長時間の連続運転は電動増圧ポンプの過熱を呼び、電動増圧ポンプの損耗を早めてしまいます。
一日の使用量が50リットル以上ならアクアカルテック業務用浄水器LC300HP/SEやLC600HP/SEの出番となります、業務用浄水器も家庭用浄水器と同じ考え方で長時間連続稼働とならない様に、浄水器容量の選択と貯水タンクの選択を行います。
業務用浄水器は作動音も少し大きくなりますから独立した厨房設置なら問題ありませんが、カウンター越しの厨房の場合、喫茶店など静粛性を求められるシーンにはやや不向きとなります。
業務用浄水器の場合も電動増圧ポンプのオーバーヒートが一番の故障要因となりますので、1~2時間稼働したら15分の休憩が入るような浄水器容量、貯水タンク容量の設定が理想的です、特にLCシリーズの場合は浄水器停止時に逆浸透膜フィルターのフラッシュ洗浄が入りますので、浄水器の断続運転は逆浸透膜フィルターの目詰まり抑制効果も期待出来ます。
一日当りの最大使用量から浄水器の容量を、時間当りの最大使用量から貯水タンクの容量を決定してゆきます。