浄水器(逆浸透膜浄水器)設置事例:LC300HP/SE 九十九里市 I様
今回は逆浸透膜浄水器を業務用製氷機へ接続したレアケースの浄水器設置事例となります。
I様は地元の海で取れた新鮮な魚を発泡スチロールのトロ箱に詰め込んで販売されています、このトロ箱に製氷機で作った氷を詰め込みます、トロ箱に氷詰めにされた海産物、みなさんも漁港の市場、販売所などでよく見かける光景だと思います。
I様の新しく建てた作業場は水道水が来ていないので井戸を掘ったのですが、鉄分が多く時間が経つと茶色く濁ってきてしまいます、臭気も少し硫黄臭を感じます。千葉県の海に近い地域では井戸水の水質はあまり良くありません、海水の影響を受けるのか井戸を深く掘っても中々透明で綺麗な水を得るのが難しい地域です。
魚を冷やす氷は食材ではありませんから食品衛生法などに規制される部分では無いのですが、茶色くなったり、臭いが出来る様な氷ではお仕事に差し支えてしまいます。
インターネットで業者を当たると1件は井戸関連の業者さんだった様で、話が進んで、井戸水の色や臭気の事を説明すると、対応できそうにない、と断られてしまったそうで、アクアカルテックへお問い合わせは頂きました。
弊社では浄水器を他の機器へ接続する事を推奨していません、逆浸透膜浄水器は造水速度が遅い為、給水量が不足した時に接続した機器のトラブルになる可能性があるからです。
製氷機メーカーに時間当りの最大使用水量と一日当りの最大使用水量を聞いて頂いたところ、時間当りの最大使用水量は12㍑でした、この量だと家庭用浄水器のACRT-550MPSでは造水速度が足りません。
業務用浄水器のLC300HP/SEが容量的に適当と判断しました、貯水量のバッファを確保する為に10㍑の貯水タンクをセットしています。
逆浸透膜浄水器の大型製氷機への接続は経験がありませんでしたので、デモ用浄水器をお貸し出しして3週間程、テストランをして頂きました。
結果は非常に良好、氷は透明で臭いも無くとても良い出来です、製氷機の運転も問題なくI様にも大変ご満足頂けた様です。
浄水器からの給水速度を上げる為に通常の1/4インチ(6.3mm)チューブを浄水側だけ3/8インチ(9.4mm)の太いチューブに変更して納品しました。太いチューブは長期的に見ると水漏れリスクが大きくなりますので、一般のご家庭では細いチューブしか使用しませんが、今回の現場や業務用厨房の様に床面に水が流せる様な場所では浄水器から吐水速度を早める為に太いチューブへ浄水器をカスタマイズして納品する事も可能です。