TDSメーターの数値が下がらない浄水器

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逆浸透膜浄水器は原水と浄水の不純物濃度をTDSメーターで計測する事によって、浄水器の除去率を数値的に確認する事が出来るのも大きな特徴です。

TDSメーターで何を計測しているかというと、それは水の電気抵抗です。電気の流れは電子の流れ、水の中をどの位の量の電子が流れるかを計測します。水分子だけの純水ですと電子を運ぶ電荷を持ったイオンが存在しないので電気は流れにくくなります、電気抵抗の高い水です。

逆に純水に不純物イオンが増えてくるとイオンが電子を運んでくれるので電気が流れやすくなります。この電流量、電気抵抗と言い換えた方が良いかもしれませんが、TDSメーターは電気の流れる量を計測してppmに換算して表示しています。

つまり電気の流れる量が大きければppm表示は大きくなり、電気が流れる量が小さくなるとppm表示は0ppmに近づいて行きます。

逆浸透膜浄水器では概ね95%位の除去率となりますから、水道水で100ppmの表示ならば浄水では5ppm位まで下がります。原水と浄水の比較で除去率を割り出して浄水器のフィルターの劣化具合が確認出来る訳です。

水に含まれているイオンは、不純物が水に溶けて小さくなった状態です。これは原子単体とほぼ同一の大きさまで小さくなってしまいますので一般的な精密濾過膜サイズのフィルターを採用した浄水器では除去出来ません、ほぼ100%通過して浄水に残ってしまいます。

塩粒が水に溶けるとナトリウムイオンと塩素イオンとなって、見ることも出来ない程、小さくなってしまいます。水に溶けているイオンは非常に小さいのです。

TDSメーターの数値が変わらない浄水器では、溶けてイオンの状態まで小さくなった物質は除去できないと判断出来ます。大気中から河川へ降下した放射性物質の塵も浄水技術の観点から見れば大きな塊です、これなら通常の精密濾過膜位のフィルターでも除去可能ですし、浄水場でもその殆どを擬集沈殿、活性炭吸着などで分離可能です。

水道水に残留して問題となった放射性物質は、水に溶けてイオンとなった極小状態の放射性物質です、この小さくなった放射性物質が浄水場を通り抜け水道管まで残ったのです。

本来、放射性物質の問題について消費者の皆さんが浄水器へ期待する性能は正に溶けてイオン化し、水道水に残留する放射性物質を除去出来るか否か、なのです。

原発付近の湖沼や水たまりの水を採取して除去性能試験を行って、放射性物質が減ったとか、除去出来たとかの話では条件が違い過ぎます。

放射物質が除去できると宣伝して販売をした多くの浄水器は原水と浄水でTDSメーターの数値が全く変わりません。もし放射性物質がイオン化して水道水に混入しているとすれば、当然TDSメーターでカウントされるppm値に含まれる物質です。

原水が100ppmで浄水器通過後の浄水も100ppmなら、これは即ち溶解してイオン化した放射性物質を除去する能力が無い事を明確に意味しています。
(実際に他社浄水器から乗り換えのお客様、弊社デモ機と同時にデモ機の貸出をしていた浄水器の浄水でTDSメーターの計測を行った経験があります。)

浄水器が水に溶解した放射性物質が除去できるか否かは、データーなどで証拠固めする迄もなく、電気抵抗が変動する位までの微少物質が除去できているか否かで判断がつきます。TDSメーターの数値が浄水器の原水と浄水で変わらなければ、イオンとなった極小の不純物は全く除去出来ていません。

そのイオンの中に放射性物質が含まれていれば当然除去出来ていない事が明らかです。

有名な外国製浄水器の商品名を聞くと高い浄水性能を想像される方が多いと思いますが、どれもTDSメーターの数値を全く下げられない浄水器でしかありません、求めている方に正しい情報が伝わる事を切に願いますが、真贋入り乱れた情報から、正しい情報を読み取る事は非常に難しい事だと感じます。

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浄水器/アクアカルテック